2024年03月03日

F1開幕したが・・

現地時間の3月2日、待ちに待った今年のF1開幕戦である「バーレーンGP」の決勝が行われました。

当方、「角田ファン」とまではいかないものの、やはり日本人としてこれまでの日本人F1ドライバーは概ね応援してきましたし、角田に関しても現在のF1レギュラードライバー20名の中では一番応援しています。

彼が所属している「旧・アルファタウリ」は、今年から「ビザ・キャッシュアップRB(Visa Cash App RB)」と、なんだかイマイチ?なネーミングになりましたが(^^;、、マシンのカラーリングもガラッと変わりましたし、くわえて今シーズンは、角田とリカルドがレッドブルのシートを賭けた最後のガチ対決シーズン、みたいに言われていることもあり、開幕を楽しみにしていました。



そんなわけで、昨夜24時から、私も観始めました。

11番グリッドからスタートした角田でしたが、レース序盤には10番手を走行しており、ペースも悪くなかったため、このままトラブル等さえ無ければ入賞できると思っていましたが、最初のピットストップ周とストロールにアンダーカットされてしまい、2度目のピットアウト時にはなんと15番手までアンダーカットされてしまったことで、嫌な予感(入賞は無理だろう)がし、深夜遅い時間だったこともあり、そこで観るのをやめ、寝てしまいました。



で、今朝起きて、僅かな期待感とともにネットのニュースを開いたところ、、、単に入賞を逃しただけでなく、ただならぬ結果に終わったことを理解しました。

レース終盤、チームオーダーが発動され、角田はリカルドを先行させ、リカルドはそのまま角田の前で13位にてフィニッシュ。

しかもフィニッシュ後のクールダウンラップの途中、角田はリカルドに激突すれすれまで幅寄せする、という行為も行ったとのこと。

開幕戦から、なんとも後味の悪過ぎる結末です。



今回のレースは、チームが「戦略」さえ間違えなければ、角田は10位フィニッシュが可能だったと思っています。

2度のピットストップで2度ともライバル勢に複数台のアンダーカットを許してしまっており、一方で角田自身によるドライビングで抜かれたのは、途中、一度だけマグヌッセンに抜かれただけだったと思いますんで、これでは角田が可哀想としか言いようがありません。

おまけに、傷口に塩を塗るかの如く、レース終盤にチームはチームオーダーを発動し、角田にリカルドを先行させるよう指示するのですが、ここで角田は無線で「ありがとう、感謝しているよ(英語で)」と言ったそうです。

これはもちろんチームに対して”皮肉”を言っているのですが、ここでブチギレせず、こういう言い方でかわせるようになり、「成長したなぁ」と思いました。


が、その後のクールダウンラップで、従前からの課題だった”衝動的行動”が出てしまいます。

つまり、上記のとおり、リカルドにかなり危険な幅寄せ走行をしています。



今回のレースは、一にも二にも、角田は「チームの戦略」の犠牲になってしまったと思っており、きっと日本だけでなく世界中の多くのF1ファンが、同じような感覚を持っていると思っています。

ですので、角田の味方はたくさん居ますから、今回のチグハグ戦略について、チームに対して”大人”なやり方で抗議するなり、善処を要求するなりなんなりしていけばいいと思うのですが、前述の「幅寄せ走行」により、せっかくの有利な立場が帳消しにされかねない状況になってしまった気がします。



ちなみに、今回のレース結果を受け、ビザ・キャッシュアップRBのツートップである、ローラン・メキース(チーム代表)およびピーター・バイエル(CEO)の二人がそれぞれ下記のとおりコメントを出しています。

<motorsport: RBメキーズ代表、角田裕毅の”感情”は理解しつつも、リカルドを先行させたのは「当時としては正しい判断だった」

<motorsport: RBバイエルCEO、角田裕毅がチームオーダーに不満を抱いた理由を理解。一方で戦略の見直しを示唆「本来ならばストロールをカバーすべきだったかも」


いや〜、片や「これまでのアルファタウリと何も変わってないな〜」というコメント、もう一方は「なかなか真っ当」なコメント、という印象です。

もちろん、前者はメキースさん、後者がバイエルさんです(^^;

メキースは、元々ビザ・キャッシュアップRBの前身であるミナルディトロ・ロッソから”俺たち”のフェラーリに行ってまたビザ・キャッシュアップRBに戻ってきた人なので、言ってみれば、キャリアを通して”俺たち”系を歩んできた人であり(^^;、、やはり今回のレースのチーム戦略について自分達の責任めいたことは何も言わず釈明している印象です。

一方、バイエルのほうは、この記事を読んだだけでも、少なくともメキースよりはバランス感覚を持っている方のように見受けられますが、今回のレースについて、今までのアルファタウリとは違い、「我々が完璧なレースをすれば、少なくとも10位でフィニッシュできるチャンスが生まれた。我々はストロールに集中すべきだったし、29周目にストロールをカバーすべきだったと思う。彼が28周目にピットインしたから、その翌周にピットインすべきだった」と、かなり真っ当なことを話しています。

メキースさんはあまり期待できませんが(^^;、、バイエルさんがチーム内での発言力が増せば、これまで散々言われてきた旧・アルファタウリ等の”謎戦略”も多少改善されるかもしれません。



兎にも角にも、今回のレースはせっかくの開幕戦だったのに、角田を応援していた当方としては、本当に残念な結果に終わりました。

最後の”幅寄せ走行”が余計でしたね・・


角田に関しては、このまま「レッドブル昇格」に拘るのか、レッドブルよりは望みがありそうな「アストンマーチン・ホンダ」に方向転換するのか、はたまたF1というステージに居続けられるのかどうか、どうなるかは現時点では”神のみぞ知る”状態かと思いますが、当方としては、日本人ドライバーが表彰台の真ん中に乗るところを是非見てみたいですし、単純な「速さ」的な面であれば角田はそのポテンシャルを持っていると思うため、今後も角田には期待しています。(だからこそ、持ち前の”強気”の姿勢は維持しつつも、今回の”幅寄せ走行”的な行動だけは謹んでほしい・・・)









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posted by Joy at 21:31| Comment(0) | TrackBack(0) | F1 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする