昨日の段階で、もはや、確定的と言っていい状況ではあったものの、、、ついに本日、角田のレッドブル昇格決定がオフィシャルにアナウンスされました。

(Redbull Racing公式インスタグラムより)
日経新聞にまでデカデカと掲載されるなんて、凄いですね。
<日本経済新聞: F1レッドブル、角田裕毅の起用を発表 日本GPから>
1987年に中嶋悟がF1にデビューした直後からリアルタイムで約40年近くF1を観続けてきた当方ですが、真のトップチームのレギュラーシートに日本人ドライバーが座る日がついにやってきた、この歴史的瞬間を迎え、感慨に浸っています。
今年のレッドブルのマシン(RB21)は、過去イチで扱いが難しそうなマシンのようですし、現時点では間違いなく、「最速」のチームではないと思います。
しかも、昨年のニューウェイの離脱に始まり、キーパーソンが立て続けに離脱しており、くわえて、来年からはPUもフォードに替わってしまうことから、当面は下降線を辿ることも予想されるものの、、そうは言っても、現時点ではまだ間違いなく”トップチーム”と言ってよいでしょうから、そんなチームで日本人ドライバーが初めて走ることができるようになったことは、兎にも角にも凄いことだと思います。
他方、今年のレーシングブルズのVCARB 02はかなりデキが良さそうな仕上がりのため、多くの識者が、「レッドブルに移籍すれば返って遅くなる(成績が悪くなる)」ということを述べていました。
私もその可能性は少なからずあると思いますが、、角田自身にとってレッドブルのシートは喉から手が出るほど欲しい一つのゴールだったと思いますし、仮にレーシングブルズに残っていたとしても来季の契約は無い、というのが既定路線のようでした。
くわえて、ローソンのこの2戦の成績は”どん底”と言えるくらい酷いものでしたから、さすがにそれを下回ることはないのではないかと思いますし、仮に、(優勝までは無いとしても)何度か表彰台に上がるようなことにでもなれば、角田はレッドブルにとって”救世主”的存在になると思います。
これらを総合的に考えれば、ここはもう、乗れるチャンスがあるならレッドブルで大勝負に出る一択しか無かったと思います。
とはいえ、これまでの角田に対する扱いから、当方はまだクリスチャン・ホーナーのことは信用できていないですし、今回の昇格についても、ホーナーの肝煎りで無理やり角田を差し置いて昇格させたローソンがボロボロのため、ホーナーの発言権はほとんど無かったと状態で渋々角田を昇格させたのではないかとも思われることから、、、もしこれで、角田がレッドブルで、直近のローソンを大きく上回るような成績を残し、ホーナーが角田のことを”真に認めた”と感じられるようになったらば、その時を以って、「もうレッドブルは二度と飲まない」という”一人不買運動”を終了する所存です(笑)
ところで、今回のレッドブル昇格に伴い、ちょっと残念なことがあるとすれば、「ハジャーとのコンビ」が見れなくなってしまうことです。
ハジャーはコース上ではやんちゃなところもありますが、人間的に非常に好感の持てる可愛さがありますし、角田との相性も極めて良い印象があり、尚且つ速いので、角田と一緒に切磋琢磨していく姿をもうしばらく見ていたかったため、それが見れなくなるのが寂しいですね。
是非ハジャーには、ローソンに負けないでほしいです。
間違いなく、ローソンよりハジャーのほうが一発のスピードは速いと思うので、あとは、できる限りミスの少ない走りをすれば、きっと勝てると思います。
そして、角田の次にハジャーにも是非レッドブルに巣立ってほしいですね。
それと、レーシングブルズ関連で言えば、メキースさんには最大限のお礼を言いたいですね。
当方、昨年、初めてメキースがRBの代表として本格的に着任した直後は、角田に対するコメントがあまり芳しいものではなかったことから、「あぁ、せっかくトストさんには可愛がってもらえたのに、、これは角田はハズレくじを引いたな・・」と良い印象を持たないところからスタートしたんですが、、どうしてどうして、今となっては、数あるF1チームの代表の中で、ダントツで好きな代表になりました。
というのも、たまたま上記のとおり、最初にちょっとマイナスな印象を受けただけで、その後のメキースさんの角田をはじめとしたチームメンバーに対する言動やマネジメントスタイルを見る限り、”理想的な上司”と思えるようになったからです。
知的でソフト、そして”褒めて育てる”という、まさしく現代のマネジメントに求められる要素を多分に持った、とても好印象な方だと思います。
メキースさんのおかげで、角田は相当救われたのではないでしょうか。
今回の角田に対する、はなむけのコメントにも感銘を受けました。
ということで、、レッドブルへの昇格、ということだけでも、とんでもなく凄いことなのに、くわえて、そのお披露目が「鈴鹿」という、これ以上ないデビューとなりますので、来週の鈴鹿は大変な盛り上がりになりそうです。
が、、マックス好みのマシンであるはずが、そのマックスですら扱いにくいRB21を、ほぼ準備無しのぶっつけ本番でドライブすることを踏まえれば、過剰な期待は禁物な気がします。
鈴鹿では、兎にも角にも、まずは壊さずに「完走」してくれたら十分だと思いますね。(あわよくば1ポイントでもゲットできれば、上出来)
茨の道かもしれませんが、これから始まる角田のレッドブルでの大勝負をしっかりと見届けていきたいです☆