詳しいことは分かりませんが、このエクストレイルのクリーンディーゼルは、世界一厳しいといわれる「ポスト新長期規制(09年度から導入)」に世界で初めて適合した、ということですから、日産として胸を張って語れる技術なのでしょう。
いくらエコとか環境とか言っても、内燃機関の無いクルマに「官能性」や「楽しさ」を求めるのはほとんど無理だと思うので、ガソリンには官能性が劣るにしても、このクリーンディーゼルのような形であれ、内燃機関には残ってもらいたいと思っています。
しかも、今回のエクストレイルのクリーンディーゼル「20GT」は、現在のところ、「MT仕様のみ」であることも、MT病に冒されている私にとっては、ヨダレものであります(^^;
ただし、このMT仕様のみ、ということについては、私のような超マイノリティはこの通り喜んでいますが、日産ディーラーはこの記事や、この記事のように、落胆している模様です(^^;
ちなみに、ディーゼルといえば、以前、メルセデスのE320 CDIに試乗したことがあるのですが、その時は、Eクラスという洗練されたイメージに対し、どうしても加速時のディーゼル特有のサウンドが、Eクラスのイメージに合わず、ちょっと馴染めませんでした。
しかし、今回のエクストレイルはSUVですから、こういうクルマから仮に「いかにもディーゼル」というサウンドが聞こえてきたとしても、Eクラスのときのような違和感は、さほど感じないと思っていました。
そんな訳で、前置きが長くなりましたが、念願のエクストレイル20GTに試乗できることになりました。
ディーラーに着くと、すぐにその試乗車が視界に飛び込んで来ました。
シルバーのボディサイドに貼られた、大きな「Clean Diesel」という文字が非常に目立ちます。

「この目立つ試乗車を運転するのか」と思うと、多少気恥ずかしくもなりましたが、貴重なクルマだから、まぁいいでしょう(^^;
外観的に、通常のガソリンのエクストレイルと最も異なる違いは、フロントグリルに、クリーンディーゼルの方には、アクセントとして縦のラインが入っているところです。


それと、クリーンディーゼルの証であるバッジが目立ちますネ。

内装に関して、この20GTクリーンディーゼルは、ファブリックシートしか選べないのがちょっと残念です。
ま、いろいろな面で「エコ仕様」という意味なのかもしれません(^^;

エクストレイル自体、私にとって今回が初めてなんですが、内装はかなり地味ですね。
もうちょっと華やかでもいいような気がします。


ということで、エンジン始動。
さすがに、いかにもディーゼルという感じの、カラカラというアイドリング音がします。
そして、マニュアルシフトを1速に入れ、いざ発進。

加速時も「ガーッ」という、いかにもディーゼル的なサウンドで加速していきます。
しかし驚いたのは、その加速力。
お世辞抜きで、とても、2リッターとは思えません!
エクストレイルの重いボディを、軽々と引っぱっていきます。
試乗する前に、営業さんが「ディーゼルのトルク力を実感してください」とおっしゃってましたが、これほど分かりやすいとは。。。
正直言って、以前試乗したE320 CDIの時は、緊張していたせいかもしれませんが、「トルクフル」であることが実感できなかったのですが、今回のエクストレイルは、凄い!の一言でした。
低く見積もっても、2.5リッター以上には感じると思います。
それもそのはず、このエクストレイル20GTの最大トルクは、2000回転で3.5リッターのガソリン車に匹敵する36.7kgf・mを発生するのです☆
しかも、そんな気持ちの良い加速感を、マニュアルシフトで操れるのですからサイコーです♪
こんな記事に左右されず、ディーラーさん、もっと喜んでください(笑)
エンジンサウンドも、確かに、アイドリング時に、いかにもディーゼルという音はしますが、自分として気になったのは、そのアイドリング時だけです。
営業さんは「加速時もいかにもディーゼルって感じはしますよね」と謙遜されていましたが、私にとっては、そのトルクフルな加速が素晴らしく気持ち良いため、ディーゼル的なサウンドは、気になりませんでした。
それに、一度速度に乗ってしまえば、かなり静かになりますので、特に「ディーゼル車に乗っている」という意識はしなくて済むと思います。
このエクストレイルは、乗り心地も、かなり良いです。
悪路になると、さすがに、ボディが揺れますが、普通の道を走っている際は、足が柔らかすぎず、気持ち良い乗り心地です。
ということで、エクストレイル20GTクリーンディーゼルの試乗を終えましたが、同じディーラーに、2リッター・ガソリン版のエクストレイルの試乗車もあったので、クリーンディーゼルとの違いを確かめるため、営業さんに無理を言って、試乗させていただきました。


結果は・・・
「とても同じ2リッターのエンジンとは思えない」ということです。
ガソリン版の試乗車は、オートマだったせいもあるかとは思いますが、20GTクリーンディーゼルの圧倒的なトルクを感じた後に、ガソリン版に乗ると、ちょっと拍子抜けしてしまうほど、差がありました。
その他、気持ちの良い乗り心地等は、ガソリン版もクリーンディーゼルも同等に感じました。
ということで、エクストレイル20GTクリーンディーゼルついて、一言で表すと「イイ!」です。
1.6トンを超えるSUVながら、とても2リッターとは思えないトルクフルな走り、そして、当然ながらディーゼルの燃費の良さ、しかも日産が胸を張る世界屈指の環境性能を伴ったディーゼル、を伴いながら、車両本体価格2,999,850円(税込)というお値段ですから、これはもう、素晴らしいと言っていいんじゃないでしょうか。
これで、もう少し、クルマのデザイン(外観・内装ともに)に"華"があれば、真剣に「すぐにでも欲しい!」と思ってしまうのではないかと思います。
いずれオートマも発売されるのでしょうが、しばらくはこのMTだけでしょうし、「SUVをMTで乗りたい」、と考えている人には、最高の選択肢だと思います。
それに、エクストレイルは、かなり人気があるクルマだと思うので、乗っている人がたくさんいると思いますが、「他人と違うエクストレイルに乗りたい」と考えている人にも、今のところ、これ以上無い選択肢でしょう。
先日、エスクードについてブログを書いたことも影響してますが、私の中で、なんだか最近、SUVが気になり始めてきました(^^;
ところで、今回、エクスレイルを試乗し終え、帰ろうとしたところ、ディーラーの駐車場の奥のほうに、見慣れないクルマが・・・
もしや、と思い近づいてみると、案の定、まだ発売前の、新型ムラーノした☆


エクストレイルの試乗をした後に、この新型ムラーノを見てしまうと、さすがに、質感は、天と地の差ですな(^^;
外装・内装ともに「高級車!」というオーラが湧き出ています。
その新型ムラーノは、今日29日がデビューの日だったのですね。
試乗してみたくなりました(^^;

免許取立ての頃、テラノをよく運転しましたが当時のディーゼルと現在ではだいぶ違うんでしょうね、当時はよくわからず乗ってました。
軽油とレギュラーガソリンの価格差が10円ほどになってしまったは残念ですね。
私も同じで、今から10年ちょっと前、知人のテラノをよく運転させてもらってました。
現在のディーゼルに対する感覚とは全く違ってましたね(^^;
確かに、軽油とガソリンの差があまり無くなってしまったので、日産としても、歯がゆいところでしょうね。。。
今日は入力できました。何故でしょうか。
ようやく日本でもディーゼルが復活してきて、選択の幅が増えてよいことだと思います。最高速が100km/hの日本では、低速トルクが強いと使い勝手が良さそうです。
気になるのが、軽油の成分です。硫黄分がまだ多いはずですが…。
不自然なトルクの強さは気持ち悪いですが、このエクストレイル・クリーンディーゼルのトルクは、とても気持ちのいいトルクの出方でした。
個人的には、とにかく内燃機関が残ってくれればそれでいいです。