今年最初の試乗に選んだクルマは、全国限定1000台で昨年10月31日から発売開始となった、ゴルフGTIピレリです。
カービューの今年1月6日時点の記事で「もう既に完売してるかもしれない」なんて書かれていますが、ディーラーさんに尋ねたところ、今日1月24日の時点でも、まだそれなりに在庫はあるようです(^^;
このゴルフGTIピレリ、通常のGTIとの動力性能について最も大きな違いは、馬力が30馬力、トルクは2.0kgmアップしていることです。
その他、ピレリというネーミングのとおり、要所要所に、ピレリの装飾が施されています。
特に、P-Zeroタイヤのパターンを模したシートや、イエローステッチのレザー装飾されたシフトブーツ等、なかなかカッコいいです。





本当は、ノーマルのGTIとの比較で書けると良いのですが、以前ノーマルGTIに試乗したのは、今からもう2年以上前のことですので、ちょっと記憶が薄れています。
ということで、今回のGTIピレリの専用シートに座りエンジンを始動しました。
アイドリングは、予想していたよりも静かです。
クルマのイメージからして、もうちょっと勇ましい音がしてもいいかな、と思いました。
そして、アクセルを踏み込み、加速したところ、さすがに速いですね。
あっという間にヤバイ速度に達します(^^;
ただ、ノーマルのGTIも、相当速いクルマですので、実際にどれくらい違うのかは、その場で乗り比べてみないとあまり分からないかもしれません。
自分の場合、2年ちょっと前に試乗したGTIのときの印象と比べ、そんなに劇的な差はないのではないか、という印象です。(ただ、2年前ということで、相当記憶が薄れてます・・・)
加速時のサウンド(エンジン+排気)も、それほど勇ましくなく、おそらくGTIより、気持ちうるさい程度ではないかと思います。
ただ、エンジンの回り方は、いたってスムーズです。
この2リッターTFSIエンジンは、アウディのA4等にも使われているエンジンですが、それにしても、このエンジンがデビューしたての頃とは、まるで別モノのエンジンのように、スムーズに回るようになりましたね。
というのも、以前、私がA4(B6)を所有しているちょうどその頃、B7のA4がデビュ−し、そのB7で、この2リッターTFSIエンジンが初お目見えした訳ですが、デビュー当初のこのエンジンは、加速性能は素晴らしいものの、エンジンの回り方が、ガサツであり、それがネックとなり、私はB7に乗り換えなかった経緯があるからです。
今回試乗したGTIピレリのエンジンは、本当にきめ細かくキレイに回り、ガサツな印象は全くと言っていいほどありませんでした。
そして、ノーマルのGTIが17インチホイールであるのに対し、このGTIピレリは18インチですが、とにかく、乗り心地はイイです。
脚は、適度に硬く、しかし不快さは全くなく、この辺りは、私のブレラあたりに比べ、遥かに乗り心地のイイ印象でした。
DSGに関しては、さすがに、いくら「素早くてスムーズなシフトチェンジ」と言っても、MTを駆る歓びに比べると、比べ物にはなりませんが、まぁ、一般の人には、非常にありがたいトランスミッションなのだと思います。
(ただ、不思議と、今日試乗したGTIピレリのDSGは、なぜか、今まで試乗したクルマのDSGの印象に比べ、モッサリした感がありました(^^; )
ハンドリングに関しては、以前ノーマルのGTIに試乗したときと同様、多少フロントが重く感じますが、FF車としては、キビキビしているほうだと思います。
ということで、このゴルフGTIピレリ、とにかく、乗り心地が良くて、速い、洗練された乗り味のクルマ、という印象です。
言い換えれば、優等生の中の優等生、という印象でしょうか(^^;
アルファの荒削りな走りとは、非常に対照的です。
自分としては、これだけ速くて乗り心地のいいゴルフGTIピレリでも、「走り全体の楽しさ」という点では、今一歩という印象ではありましたが、それは、私がクルマに求める「走りの楽しさ」が、一般の人とはかけ離れているからだと思います(^^;
よって、「一般的な人」には、このゴルフGTIピレリは、何もかも兼ね備えた非常に良いクルマだと思いました。