今日は、来る4月14日から日本国内販売開始となる、新型ゴルフYに試乗して参りました。
今回ラインナップされるモデルは、1.4リッター・ターボの「TSI Comfortline」と、1.4リッター・ターボ+スーパーチャージャー(いわゆるツイン・チャージャー)の「TSI Highline」の2グレードです。
のっけからなんですが、これは、素人には非常に分かりにくいラインナップですね、「いったい何が違うの?」みたいな。
いずれデビューするであろう、GTIが来るまで、1グレードだけじゃあ寂しいから、みたいな戦略なのかもしれませんが、素人にとっては、TSI ComfortlineとTSI Highlineのどちらを選べばいいのか考える際、混乱させてしまうでしょうね。
と、ネガティブな意見から入りましたが、やはりクルマ自体がどのような出来なのか、気になります。
というのも、今回の6代目新型ゴルフは、VWの社員すら「あれはフルモデルチェンジではなく、ビッグマイナーでしょ」と言っていたからです(^^;
ということで、本日、VWディーラーに行ってきました。
14時頃、出掛けようとして、クルマの外気温計を見たところ、32℃・・・。
(↑ちょうど撮ろうとした瞬間に1℃下がって31℃に)
一昨日まで、朝晩はコートが手放せなかったのに、もはや夏と言ってもおかしくない暑さですね。
さすが、熊谷です(^^;
さて、ディーラーに到着し、6代目ゴルフとご対面。
エクステリアデザインについては、個人的には、カッコイイとは言い難いです。。。
さすがにカッコワルイとも言えませんが、まぁ、フツウという感じでしょうか。
ゴルフの目指すところは、やはりこの「偉大なるフツウさ」なのかもしれません。
一方、インテリアについては、アウディと共通だけあって、さすがにスッキリとしていて、且つ、質感が高いですね。
ちなみに、今日、試乗車として用意されていたのは、1.4ターボ(シングル・チャージャー)のTSI Comfortlineのほうでした。
ということで、まずはエンジンを始動。
まず感じたのは、アイドリングが、驚くほど静かだということ。。。
今回のゴルフから初めて、フロントウィンドーに遮音フィルムが埋め込まれたとのことですが、その効果だけでは無いのでしょうが、とにかく、これはトヨタの高級車?と思うほど、静かです(^^;
そして、アクセルを踏み込み加速させたところ、なかなかイイ音するじゃないですか!
基本的に、VWやアウディに官能性は求めていませんが、このTSI Comfortlineでも、十分、イイ音してます。
従来のVWやアウディに見られた「雑味感」のような音が、ほとんどしなくなっており、心地良い音だけを残した、そんな印象です。
1.4リッターでこれだけイイ音してくれたら、個人的には十分合格です。
ちなみに、一度エンジンをかけた状態で、クルマから降りて音を確認したところ、クルマの外でエンジンを聞く限りは、「カラカラ」とお世辞にもカッコイイとは言えないディーゼルエンジン的な音がしていました。
それなのに、クルマの中にいると、そういう音が、全くと言っていいほど、聞こえてこないんですよね(^^;
加速そのものも、この1.4リッタ−・シングル・チャージャーで十分過ぎるほど速いです。
ツイン・チャージャーとその場で乗り比べれば、違いが分かるのでしょけど、今日、乗った限りでは、ツイン・チャージャーは必要無いと思えるほどの気持ち良い加速感でした。
そして、7速DSGのスムーズさたるや、これまた、絶品の域に達したと言っていいでしょう。
ハンドリングは特別スゴイとか、特別気持ちイイ、とまではいきませんが、十分、楽しいレベルにあると思います。
乗り心地も、どちらかというと硬めだとは思いますが、上質で素晴らしいです。
運転している途中も、信号待ちで停まると、とにかくその静粛性につい「エンジンかかってる?」と疑いたくなるほどです。
しかしながら、ひとたびアクセルを強めに踏み込めば、心地良いサウンドとともに、素晴らしい乗り心地ながらも、気持ち良い加速と、DSGのスムーズさが味わえる・・・
ということで、どうでしょう、この新型ゴルフY。
運転している限り、非の打ち所の無い、優等生的なクルマに仕上がっていると思いました。
MTしか興味の無い私ですし、それに、エクステリアデザインも極めてフツウの印象なので、自分のクルマとして買うか?と聞かれれば、「No」です。
が、しかし、ここまで上質なクルマに仕上がっていると、その凄さは、素直に認めざるを得ません。
「一般的な人達」にとっては、デザイン以外は、満点近い点数がつくクルマでは無いでしょうか。
FMCではなく、ビッグマイナーでは?という声も多いですが、とにかくこの乗り味の上質感は、「フツウのクルマ」というレベルを遥かに超えてますね。
個人的に、ゴルフのデザインとしては、初代と2代目が未だに一番カッコイイと思ってますが、しかし、この6代目ゴルフは、デザイン云々よりも、とにかくクルマとしての洗練度が驚異的に向上していますね。
VW、恐るべし、です(^^;
ちなみに、今日試乗した「TSI Comfortline」は、車両本体価格2,750,000円(税込)ということで、我が家のクラブマンより1万円高く、ほぼ同価格と言えます(ATだと、クラブマンのほうが高くなってしまいますが)。
クラブマンの方が、いろんな意味で、断然楽しいクルマだとは思いますが、乗り味の上質性やクルマの質感については、ゴルフのほうが、一歩も二歩も上を行っていると思いました。
いずれ登場するであろうGTIやオープンモデル、そしてR32?あたりも楽しみですね。
そういえば、シロッコもそろそろですし。
ここ最近、輸入車販売状況では、兄貴分のアウディが元気でしたが、弟分のVWも負けじと攻勢をかけてきていますね(^^;
追伸:
なお、このゴルフYですが、まだキセノンの設定の準備ができていないそうです。
標準設定が無いだけでなく、純正オプションとしてキセノンをつけたくても、設定自体が無いようですので、念のため。
2009年04月11日
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まだ実物を見ても乗ってもないけれど、hゴルフ6への買い替えはないかなぁと思います。
ゴルフY、「クルマ好き」にどれだけウケるかは別として、工業製品としての出来は、凄いレベルに達していると思います。
さっそく試乗されたんですね!さすがJoyさん♪
私はシロッコの方が気になります(もちろん買う訳ではありませんが(^^;)
このGolf_VIはR32出るんでしょうかねぇ。
何故に器用な日本車が追いつけないか
真似しないかが気になりました。
10年ほど前は日本車の方が質感高かった気がします。
高い部材・材質は使ってない様に見えますが・・・
そうですね、私も気になるのは、断然シロッコですね(^^;
僕も本文中のR32の後に「?」マークを入れたのは、まさに、果たして出るのかな?という思いがあったからです。
もしかしたら、先代R32が再度の32になるかもしれないですね、こんな時代ですし。。
ですね。デザインのセンスは根本的にアジア人が西洋人に勝ることは無いにしても、質感みたいな部分は勝負できそうですけどね。。