2009年04月29日

本日の試乗 「新型Audi A4 2.0TFSIクワトロ」

去る4月26日、先月末に発売開始となった新型アウディA4 2.0TFSIクワトロに試乗して参りました。


現行型A4のラインナップは、これまで、FFの1.8TFSIと、クワトロの3.2FSIの2種類でしたが、クワトロが欲しければ、3.2リッターを選ばざるを得なく、そうなると価格が645万円に跳ね上がってしまい、私のような庶民には、とても手が出ない状態です。。

かといって、1.8のFFじゃ、ちょっとなぁ…と、購入を躊躇していた人も多かったのではないでしょうか。





そして今回、「本命」と言える、2.0TFSIクワトロが登場しました。

先代B7の2.0TFSIエンジンは、世界トップクラスの優秀なエンジンと非常に評価が高かったですが、その2.0TFSIエンジンがさらにパワーアップし、逆に燃費は向上し、加えて、先代2.0TFSIには搭載されていなかったSトロニック(DSG)が遂に搭載されての登場です。







ということで、今回の2.0TFSIクワトロですが、まずエクステリアおよびインテリアのデザインについては、昨年試乗した1.8TFSIクワトロと大差ありません。
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とにかく、質感の高さは、他のライバル達の追随を許さないという感じの素晴らしさですね。

ただし、インテリアは、先代(B7)に比べ、センターコンソールのスイッチ等がごちゃごちゃと増え、クールな印象が薄れましたね。しかも、はめ込み式のナビも、クールさという点では、マイナスだと思います。ですので、個人的には、先代のインテリアのほうが、洗練されていて好きです。
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そして、エンジンを始動し、アクセルを踏み発進させると、まず、7速Sトロニックの小刻みなシフトアップを実感しました。

そして、パワーアップした2リッターエンジンは、やはり先代の 2.0TFSIクワトロよりも、さらに速くなった感じがします。

ちなみに先代の2.0TFSIクワトロだって、相当速かったのですが・・(^^;



今度はシフトを、Sモードに入れてアクセルを踏み込んだところ、エグゾーストサウンドが明らかに迫力を増し、加速感もさらにアップしました。

これはもう暴力的な速さです(^^;




そして、先代の2.0TFSIクワトロに比べ、最も進化したと感じたのは、ハンドリングです。

先代の2.0TFSIクワトロは、お世辞にも、ハンドリングを楽しむクルマとは呼べなかったと認識していますが、この新型2.0TFSIクワトロは、かなり向上しており、四駆にしてはなかなか楽しいハンドリング、と言えると思います。
やはり、RS4のときも実感しましたが、駆動力配分<前輪:後輪=40:60>の新世代クワトロシステムが、確実に利いているのでしょう。



7速Sトロニックは、スムーズ且つクイックに決まり、従来のティプトロよりもダイレクトなドライビングを楽しめます。



足回りは、特に助手席に座っていると、若干硬めに感じました。
余裕のある方は、アウディドライブセレクトをつけたほうがいいかもしれません。




ということで、この新型A4 2.0TFSIクワトロ。

一言で言えば、特に文句のつけようがない、素晴らしい完成度に仕上がっているという印象です。

先日試乗した、新型ゴルフもそうでしたが、ここ最近のフォルクスワーゲン・グループのクルマのクオリティは、恐ろしく高いレベルに来ていると思います。

およそ、一般的な人にとっての、クルマに求められる四大条件といえば、「速い、快適、質感が高い、デザインが良い」が挙げられると思いますが(つまり「運転が楽しい」は入っていません)、一般的なクルマのメーカーの中で、その条件を、最も高いレベルで実現しているのが、間違いなく、フォルクスワーゲン・グループだと思います。

だから、一般の人々にとっては、フォルクスワーゲン・グループのクルマを選んでおけば、心配ない、とオススメできると思います。



これだけ褒めましたが、じゃあ、ワタシ的に欲しいか、と言われると、残念ながら、先代のA4 2.0TFSIクワトロのほうが、まだ魅力を感じます。。。

今回の新型は、完璧なまでの仕上がりという印象のクルマですが、完璧過ぎて、面白くない、というか(^^;

運転の楽しさについては、例の40:60のクワトロシステムによるハンドリングの向上や、Sトロニック搭載によるスムーズでよりクイックなシフトチェンジが可能になりましたから、先代B7よりも確実に、進化しているはずなのですが、なぜか、先代B7のほうが魅力を感じてしまうのは
どうしてなのでしょう。。。


それと、今回の新型A4は、30代程度の年齢では、ちょっとしっくりこないというか、もっと高齢の人に似合うクルマになってしまったような気がします。

先代のB7やB6は、30代でも十分、しっくりくるクルマだったと思うのですが。




ということで、この新型A4 2.0TFSIクワトロ。
クルマとしては、とにかく完成度の高い、優秀なクルマだと思いました☆




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(↑ショールームに鎮座していたRS6。1800万円也(^^; )
posted by Joy at 22:23| Comment(2) | TrackBack(0) | Car | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
Joyさんこんばんは。

「完璧すぎて面白くない。」まさにそのとうりです!!
Posted by ロマンNEO at 2009年04月29日 22:57
●>ロマンさん、こんばんは(^^)

手書きの見積書に、サインはいつするのですか?(^^;
Posted by Joy at 2009年04月30日 23:15
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