2009年05月31日

本日の試乗 「VW 新型シロッコ」

本日は雨の中、今年、個人的に最も注目していたクルマの1つである新型シロッコに試乗して参りました。


お邪魔したディーラーには、展示車としてキャンディホワイトのTSI(1.4Lツインチャージャー&7速DSG)が、そして、試乗車としてディープブラックパールエフェクトの2.0TSI(2Lシングルチャージャー&6速DSG)が用意してありました。



まずそのエクステリア・デザインですが、特にフロントマスクに関しては、好き嫌いがはっきり分かれそうな、極めて個性的なデザインですね。
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私も初めて写真で見たときは「なんじゃこりゃ?」というのが第一印象で、正直、「素敵!」とか「カッコイイ!」という類の顔ではないと思いますが(^^;、今日、実車を初めて見たところ、やはり「変わった顔だなぁ」と改めて思いましたが、同時に、不思議と「現代的な顔だな」という印象も持ちました。
なんというか、ナマズが最新鋭のロボットになったような印象です(^^;

(ちなみに、デザインにうるさい、うちのかみさんは、写真でしか見てませんが、このシロッコの顔には、拒絶反応を示していました(^^; )



一方、真後ろから見たヒップのデザインに関しては、ブレラにも通じる官能的なデザインで、なかなかカッコイイと思いました。
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そして、真横から見たアングルが、一番辛いかなと思いました。
好き嫌いは別として、正面や真後ろ、あるいは、斜め前や斜め後ろから見たデザインは、結構スポーツカーっぽいと思うのですが、真横から見ると、スポーツカーには程遠く、やっぱりゴルフだな、という印象です。
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VWもそれを分かっているのか、40ページ以上あるシロッコのカタログを確認したところ、真横から写したアングルの写真は、1枚も掲載されていませんでした(^^;


ということで、もうちょっとスポーツカーっぽいのかな、と予想していたのですが、さすがにゴルフとほぼ同じ全長(ゴルフが4210mm、シロッコが4255mm)であり、後述のとおり、後席も広くとっている分、サイドラインは、ゴルフっぽい普通のクルマという印象のデザインでした。





次に、インテリア・デザインですが、これもゴルフに似てますけど、シート形状や、ドアハンドル付近のデザイン等、スポーツカーっぽいテイストが感じられ、個人的には、なかなか好印象でした。
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ちなみに、2.0TSIはレザーシートですが、1.4のTSIのファブリックとアルカンターラのコンビシートも十分カッコよかったです。
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(↑1.4リッターTSIのシート)








そしていよいよ試乗です。
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個人的には1.4LのTSIのほうに、より興味があったのですが、本日の試乗車は、2.0TSIでした。

もちろん、乗れるだけでも光栄ですが。

この2.0TSIのエンジンは、先代ゴルフGTIと同じ200馬力のエンジンのようです。




ということで、レザーシートに座り、エンジンを始動し、いよいよ発進です。

勢いよう加速させると、「ん?この排気音、どこかで聞き覚えが・・・」。

思い出しました。

アウディTTクーペの2.0Tとかなりそっくりな排気音です。

そういえば、TTの2リッター・エンジンも、シロッコと同じエンジンですもんね。



そして、乗り味に関しても、「どこかで覚えのある乗り味だなぁ」と思っていたところ、思い出しました。以前何度か試乗したことのある先代ゴルフGTIです。

考えてみれば、先代ゴルフGTIも、このシロッコの2リッターと同じエンジンですし、シロッコ自体がゴルフベースですから、要は、ゴルフGTIがクーペになったようなもんですもんね。

シロッコは、ゴルフGTIが少しスポーティになった、そんな感じの乗り味だと思いました。


ゴルフGTIと大きく異なるのは、シロッコ2.0TSIには、アウディ・マグネティックライドに似た、3種類のサスペンション・モードが選べる「DCC」がついていることです。

アウディ・マグネティックライドとの違いは、マグネティックライドの場合トルクも変化するのに対し、シロッコのDCCは、トルクは変わらないそうです。
(なお、このDCCは、1.4リッターのTSIにはついていません)






ということで、このシロッコ2.0TSI。
ゴルフGTIとアウディTT 2.0Tを足して2で割ったような、乗り味だと思いました。

TTよりは若干刺激が少ないですが、ゴルフGTIよりは逆に若干刺激的だと思います。


そして、何より、後ろの席も、大人2名であれば、比較的ゆったりと座れるので、TTが欲しいけど後席が狭過ぎて断念した人にとっては、アウディブランドへの執着が無く、且つ、アウディとはかなり異なるこのデザインを受け入れられるのでれば、そういう人に、このシロッコはオススメだと思います。


私としては、冒頭に書いたとおり、フロントマスクに抵抗があることと、真横から見たデザインが、かなり普通のクルマっぽいことがマイナス要因ですが、トータルとしてこのシロッコ、欲しいか欲しくないかと言えば、「欲しい」と思えました。

ただ、やはりデザイン的なものに心から満足ができないと、飽きるのも早いかな、とは思いますが。



最後に、価格ですが、今日試乗した2.0TSIが447万円。1.4リッターのTSIが392万円。

例えば、同じ1.4リッターエンジンを積んだ、ゴルフTSI Highlineが312万円ですから、シロッコはちょうど80万円高いことになりますので、「ちょっと高いな・・・」という感覚は否めませんが、シロッコの場合、2.0リッターモデルも1.4リッターモデルも、ほとんどオプションをつける必要が無いほど、装備が充実しているようなので、そういう意味では、意外と妥当な価格なのかもしれません。
(それでも、普通に考えれば、1.4リッターのクルマの車両本体価格が約400万円って凄いですよね(^^; )



今日は、2.0TSIを試乗させていただいたので、一度1.4リッターのTSIも運転してみたいですネ。





posted by Joy at 21:37| Comment(4) | TrackBack(0) | Car | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
Joyさんこんばんは。

同じ1.4でお値段2倍ですか..........(驚)
フロントマスクはセラに似ていると思いますが。
Posted by ロマンNEO at 2009年05月31日 22:41
●>ロマンさん、こんばんは(^^)

そういえばパンダ100HPも1.4ですよね。
ちょうど2倍ですか(^^;
考えさせられますね・・・

確かに、セラの目と口の両端をつり上げると、シロッコになりますね(笑)
Posted by Joy at 2009年06月01日 22:30
こんばんは。

シロッコ、デビュー前からひじょーに興味があり、本気で購入しても良いかなと考えていたのですが・・・

高い!
あまりに高い!

VWのプライスタグはどうなってるのでしょう・・・
Posted by ロッベン at 2009年06月02日 20:31
●>ロッベンさん、こんばんは(^^)

ですよね、高いですよね〜。
発売前に、某自動車評論家が、1.4Lモデルは200万円台での発売を希望、と書いてましたが、プラス100万円になってしまいましたね(^^;
Posted by Joy at 2009年06月03日 22:42
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