10月11日のゴルフGTI以来です。
最近は、乗ってみたいと思えるクルマの数もめっきり減って、且つ、自分のクルマも、ブレラ購入以降は、やはりアルファロメオのすっかり虜になってしまったこともあり、今年は試乗の回数も激減しました(^^;
というか、正確には、運転してみたいクルマの数自体は、まだまだたくさんありますが、そのほとんどが、既に新車での販売を終了した車種だったりします。。
ですので、現在新車で販売されているクルマの中で「試乗したい!」と思えるクルマは、今のところ、3〜4台程度しかない、そんな状況です。
今日は、そのうちの1台である、BMWの新型Z4に試乗してまいりました。
新型と言っても、日本での販売が開始されてから、既に半年が経過していますが、ようやく試乗してきました。
見慣れていないせいもあるのでしょうが、先代の初代Z4と見比べると、単純なデザインとしては、今のところ、初代のほうが個人的にはカッコよく感じます。
ただ、さすがに、見た目の質感は、先代よりもかなり向上したと思います。
特に、デザインセンスの良し悪しは抜きにしても、ボディのプレスラインなどは、かなり凝っているのが分かります。
相当、コストがかかってるのではないでしょうか。。
そして、今回の新型Z4から、リトラクタブル・ハードトップが採用されています。
これまた、個人的には、コペンとビートを所有してみて感じるのは、オープンカーは、やはり「布製の幌でこそオープンカー」、という気がしており、エクステリア・デザイン上、オープンカーは、幌タイプのほうが、マッチすると思っているのですが、これまたやはり時代の流れで、どんどんリトラクタブル・ハードトップへ移行していくのでしょうね。。
そのリトラクタブル・ハードトップの動きを早速確認してみましたが、当然のことながら、コペンのそれとは、音もギミックの動きも、別次元のものでした(^^;




さすが高級車という感じで、コペンよりも遥かに複雑な動きをするにも関わらず、静かにそして滑らかに作動します。
ただし、保証期間が切れた後に、この屋根が壊れた場合、修理代は相当高くつきそうな気がします・・(^^;
さて、現在、国内で販売されている新型Z4は、直6・3L・パラレルツインダーボの「sDrive35i」と直6・2.5L・NAの「sDrive23i」の、2種類のエンジンがありますが、本日試乗できたのは、2.5L・NAの「sDrive23i」でした。
元々試乗したかったモデルも、この2.5L・NAのほうでした。




スタートボタンを押しエンジンを始動させると、懐かしい、直6のサウンドが静かに唸りを上げました。

かなり高速で走れる道路も含め、約15分ほどの試乗でしたが、やはりBMWの直6・NAのサウンドは、素晴らしいですね☆
335や135に積まれているパラレルツインターボの直6(Z4のsDrive35iにも積まれていますが未体験)は、NAの直6に比べると、残念ながらちょっと雑味のあるサウンドになっている印象でしたが、本日試乗した、2.5L・NAは、まさにシルキーとはこのことだ、と言わんばかりの、滑らかできめ細かい、且つ迫力のある絶妙なサウンドでした。
今後BMWも、「小排気量・ターボ化」が進むかもしれませんが、NAの直6のサウンドは、なくしてほしくないですね。。
ただ、1点、少し期待外れだったのは、このsDrive23iに関しては、排気音量がかなり小さめですので、シフトダウン時のサウンドがほとんど聞こえてきませんでした。
営業の方に聞いたところ、やはり、sDrive23iは、排気音を小さめにしてエンジンサウンドを聞かせており、逆に、ターボのsDrive35iのほうは、排気サウンドを聞かせるチューニングにしてある、とのことでした。
エンジンそのものの音質の良さでsDrive23iを選ぶか、多少雑味のある音質でも迫力のあるsDrive35iを選ぶか、というところでしょうか。
そして、エンジンとともにやはり素晴らしかったのが、ハンドリングです。
今日の試乗コースは、直線メインでハンドリングを試すチャンスが少なかったですが、それでも、普通に交差点を曲がるだけで、FFのアルファともMRのビートとも違う、BMWのFR独特の気持ちよさを感じました。
同じBMWでも、軽い2L直4モデルのほうが、さらに気持ちいいはずですが、やはりBMWハンドリングの気持ちよさは、世界トップレベルだと思います。
この新型Z4のトランスミッションについては、「sDrive35i」がダブルクラッチの「7速DCT」なのに対し、本日試乗した「sDrive23i」は、普通のトルコンATですが、ダルな印象はなく、別に無理してDCTである必要は無いと思いました。
もちろん、MTの設定が無いのは残念ですね。
このクルマをMTで駆れたら、面白さは、何倍もアップすると思いますので。
ということで、この新型Z4、デザインが若干微妙ですが、BMWらしい気持のいいドライビングを実感できる、良いクルマだと思いました。
しかしながら、ナビ付標準グレードの車両本体価格が、5,230,000円。
しかも、レザーではなくファブリックシートでこのお値段(^^;
この値段では、私には手が出ませんね・・(^^;
マツダ・ロードスターの同じくリトラクタブル・ハードトップの標準グレードが、2,680,000円ですから、ちょうど、2倍ですね。
ロードスターも相当良いクルマですから、価格差を考えると、輸入車であるとしても、ちょっとZ4は高すぎるかな、という気はしました。
逆に、Z4の半額で買えるロードスターは、偉大なクルマだと、あらためて実感しました。
現行ロードスターもZ4に負けず劣らず素晴らしいオープンモデルですから。
ちなみに、今回のZ4の「sDrive」という名称は、特に、何か機能の名称等ではなく、単純に、クルマの名前の一部としてつけられた言葉とのことでした。

いずれにせよ、久々にBMWに乗ってみて、やはりアルファともアウディとも違うクルマだな、ということをしみじみ実感しました。
追伸:
営業さん曰く、自分が今日までに新型Z4の契約をもらった客は2人だが、2人とも女性、とのことです(^^;


