試乗車のボディ・カラーは、7色あるうちの、ルージュ・トロ(赤)でした。



エクステリア・デザインに関しては、フロント・マスクの特にバンパー周りのデザインにちょっと癖があって、違和感を覚えますが、その他、全体的なボディ形状やデザインについては、程よくまとまっていると思います。
フランス御三家のプジョー、シトロエンに比べると、ルノーのデザインは、地味ですね。
とはいえ、前輪にチラりと見える、ブレンボのキャリパーや、フロントフェンダーのエアアウトレット、リアのディフューザーあたりに、このクルマが普通のクルマではないことが窺い知れます。


そして、所々に付けられた「RENAUT SPORT」のロゴには、やっぱりソソられます☆

一方、インテリア・デザインについては、これまた地味です(^^;




シート、メーター、ペダルあたりにスポーツ性を感じますが、全体としては、すっきりと上品且つ地味なインテリアになっています。
一般的な他社のスポーツモデルと比べても、際立って、地味な部類だと思います。
ということで、エンジン始動し、大きめのシフトレバーを1速に入れ、いよいよ発進です。
アイドリング時、そして、低回転で走っている限りは、このクルマが「ルノ・ースポール」であることに、ほとんど気付かないほど、静かで乗り心地も良く、いかにもフランス車、といった感じです。
しかし、そこは「ルノー・スポール」。
アクセル・ペダルを深く踏み込めば、NAの2リッターなのに202馬力(リッター100馬力超えてます)を誇るエンジンの官能的なサウンドが聞こえてきます☆

やはり、スポーツモデルはNAに限るなぁ、とNAのクルマに乗る度に、その気持ちよさを実感します。
速さも、私には十分過ぎるほど速いです。
都会では、この速さを堪能できる道がほとんど無いかもしれません。
今日の試乗では、ハンドリングについては、ほとんど試せませんでしたが、悪くなさそうです。
このクルマ、きっと峠はかなり楽しいと思います。
気になった点といえば、最近の小型スポーツモデルにありがちな、着座位置が高め、ということくらいでしょうか。
今日の試乗では、着座位置を一番低くしましたが、それでも、ちょっと高く感じます。
トゥインゴみたいな形のクルマなら、着座位置が高くても仕方ないかなぁ、と思いますが、このルーテシアの形なら、もう少し低いほうが、似合う気がしました。
しかしながら、シートそのものの造りは、さすがフランス車と感心させられる、分厚くて且つ座り心地の良い、素晴らしいものでした。
居住性に関しては、前席はまったく問題無しで、後席については、身長170cmの私だと、ちょっと狭く感じました。

2ドアなので、当然のことながら、後席への乗降は、少々大変です。
(後席へ入り込むスペースもちょっと狭い)
ということで、このルーテシア・ルノースポール。
踏まなければ、本当に、静かで乗り心地の良い、良い意味での「普通」のフランス車なのですが、いざ踏み込めば、スポーツ性が露わになる、二相性を持った、楽しいクルマだと思いました。
ちなみに、乗り味は、アルファロメオの147に通ずるものがありました。
147 1.6TSを、ボディ剛性を強化し、乗り心地をさらに上質にし、エンジン官能性は少し大人しくしつつも、スピードを速くした、そんな感じでした。
シフトフィールも、147 1.6TSに似ていたように思います。
価格については、このルーテシア・ルノー・スポールは、ちょうど約300万円です。
リッター100馬力を超えた2リッターNAエンジンと、ブレンボがついていることを考えると、例えば、前述のアルファ147あたりと比べると、かなりお安い設定だと感じました。
唯一惜しいのが、キセノンがついておらず、オプション設定もないので、欲しければ社外品をつけるしかない、ということです。
今日は都会地での試乗でしたので、次回は是非、田舎道を走ってみたいと思いました。
うちの近所はド田舎なので、このルーテシア・ルノー・スポール、きっと水を得た魚のように、その良さを発揮できると思います☆
追伸:
ちなみに、過去の「ルノー・スポール」モデルの中で、もっとも所有してみたかったモデルは、このルノー・スポールです(^^;
(↓新型カングー。旧型にくらべ2まわりくらい大きくなりました(^^;)



(↓旧型カングーもATモデルのみ新車在庫がありました☆)

(↓コレオス、これ推す(笑))

