
タイタニックやターミネーター2を作り上げた、巨匠ジェームズ・キャメロンの、タイタニック以来12年ぶりとなる作品のため、いやが上にも期待は高まります。
観終えての第一印象は、タイタニックやターミネーター2に比べると、ちょっと地味な映画だな、ということです。
そのため、タイタニックやターミネーター2と同じような、誰もが楽しめるような分かりやすさを期待すると、少し、裏切られるかもしれません。
個人的には、この「アバター」の世界観は好きです。
ただ、過去のいろんな映画のワンシーンと重なってしまう箇所が、いくつもありました。
人によっては、「アバターのストーリーは、ポカホンタスやダンス・ウィズ・ウルブズの焼き直しだ」とまで言い切ってますし、個人的には、全体的な自然観は風の谷のナウシカとダブりましたし、アバターと自分との行き来等はマトリックスに重なりました。
お兄さんの代わりに自分が宇宙に行く、という部分は、ガタカを連想させました。
また、ナウシカだけでなく、空中に浮かぶ島は天空の城ラピュタを連想させましたし、宮崎駿作品の影響をかなり受けているように思います。
現在の映画界については、正直、ストーリー的には、もう、ネタは出尽くした感がありますね。。
だからこそ、今回「3D」ということに焦点を絞ったのかもしれません。
その、アバターの目玉である、3D映像ですが、3時間近く、ずっと3D眼鏡かけっぱなしになり、特に字幕の場合、どこに焦点を合わせていいのか大変で、ちょっと疲れました。
いちいち3D眼鏡をかけなくても、3Dが味わえると最高なんですがね。。
映像そのものは、前評判どおり、凄いです。
CGであることを意識させない、まさにすべて実写を見ているような
そんな印象です。
ということで、このアバター。
なんだかんだ言っても、「やっぱりジェームズ・キャメロンは凄い」と思える仕上がりになっていると思います。
前述のとおり、T2やタイタニックに比べると、ちょっと存在感が薄い映画のような気がしますが、個人的には、もう1回くらい、劇場で見たいと思いますし、DVD化されたら、買ってもいいかな、と思える映画でした。