ここ数年、日本車のCMで、「いいなぁ」と思えるCMがなかなか無いですね。
クルマ自体がつまらなくなってきたのと比例するように、CMも面白くなくなってきた感があります。
それに、せっかくBGMとして名曲を使っていても、クルマそのものと全然マッチしていなかったり。
あるいは、カッコよく見せたいのは分かりますが、「それ、ちょっと無理してるんじゃない」、みたいな作りだったり。。
強いて挙げれば、最近だと、日産のエクストレイル(The Chemical Brothers「Setting Sun」)や、新型エルグランド(Van Halen「Ain't Talkin' 'Bout Love」)などは、日本車のCMとしては、なかなか頑張ってるかな、という感じはしますが。
CMといえば、たまたま今日、会社で、B'zネタが出たので、思い出したんですが、今でも忘れられないCMの一つが、このレビンのCMです。
CMの作りそのものは、「センスいい」とか「洗練」とかそういう類のカッコよさは無いですが、とても情熱を感じるカッコいいCMに仕上がっていると思います。
レビンという荒削りな部分も感じる若者向けのクルマ。やはりどちらかというと荒削りで情熱的なドライビングをする片山右京。そして、情熱的なB'zのサウンドが見事にマッチしていたと思います。
しかも、1993年当時の片山右京といえば、F1デビュー2年目で、日本中から表彰台の期待を背負っていた頃であり、そんな右京が、レビンをマジ顔でドライブしているのだから、たまりません。
そんな右京が哀愁を漂わせつつも小気味良くシフトチェンジしながら果敢にドライブする姿と、やはり哀愁を感じさせつつも情熱的な「裸足の女神」のサビの部分が絶妙にシンクロして、つい、見ているこちらまで、サーキットでレースでもしたくなるような、高揚した気分になります。
「クルマのことはレビンで学ぶ」というコピーも、今聞くとちょっと恥ずかしいですが(^^;、でも、若者向けらしくていいですネ。
恐らくこれで、片山右京が出演せず、レビンだけが映っていて、B'zの曲が流れていたとしたら、かなり平凡なCMになっていたと思いますし、仮に、片山右京が出演しても、サーキットではなく、普段着を着て、普通の道をドライブしているような映像ならば、同じように「裸足の女神」が流れていたとしても、当たり障りないCMで終わっていたと思います。
とまぁ、たかがCM一つで、長々と書いてしまいましたが、要は、自分としては、
・当時のF1が大好きであり、片山右京のファンでもあった。
・B'zのこの曲(裸足の女神)が好きだった。
・CM放映時の1993年は、社会人一年生だったため、いろんな意味で思い出深い年だった。
という、好きになる要素がたまたまいくつも重なったCMだったんですよね(^^;
思い入れが強くなるのも当然って感じです。
ちなみに、肝心のこの6代目レビンというクルマそのものについては、まぁ、好きか嫌いか、といえば、好きな部類のクルマでしたが、当時はパジェロに代表されるSUVやステーションワゴンブーム真っ只中だったこともあり、自分も完全に、後者派(SUVやステーションワゴン)でした(^^;
それにしても、久方ぶりにこのレビンのCMを見てたら、なんだか、他の古いCMもいろいろ見たくなってしまいました。
明日はお休みですし、今夜はこれから深夜までYouTubeタイムになりそうです(笑)
2010年09月22日
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