元々、ジュークについては、その奇抜なお顔に若干ヒキつつも(^^;、全体的には、コンパクトでなかなかスポーティそうなSUVに見えたため、デビュー当時から、どんなドライビングフィールなのか、一度試乗してみたいと思っておりました。
そうこうしているうちに、今度は、ターボモデルが出た、とのこと。
なんとなく、ジュークの"真打"は、このターボモデルかな、という気がしましたので、初試乗には、ターボモデルを選びました。
まず、試乗車と対面し、ジュークのその、超個性的なお顔を、初めて近くでまじまじと拝見。
営業さんの説明を受けるまで、ヘッドライトの位置を完全に勘違いしてました(^^;



現行Zやスカイライン系等、ここ数年の日産のクルマって、正面から見たお顔はイマイチでも、横や後ろからだと、カッコよく見えるクルマが多いような気がします。
ジュークも、そんな感じで、お顔はかなりクセがありますが、横や後ろから見たデザインは、なかなかカッコいいと思います。
一見、2ドア風に見える、アルファロメオ的なデザインのリアドアも、悪くないですね。
一方、インテリアに関しては、インテリジェントコントロールディスプレイや、フロントセンターコンソールのデザイン等、未来的ではあるものの、ちょっと若者向け過ぎかな、という印象です。
ターゲットは20〜30代前半という感じですかね。私のような40過ぎのオヤジが乗るには、ちょっと辛いかな・・


そして、肝心のドライビングフィールです。
ちなみに、試乗車のグレードは「16GT」という、1.6リッター・ターボエンジンを積んだ、FFのモデルです。
ドライブモードは、ノーマル、スポーツ、そしてエコの3種類を選べますので、まずは、ノーマルモードで発進しました。
ターボラグはあるものの、このノーマルモードでも、十分速いです。
1.6リッターとは思えません。
足回りはスポーティで、ハンドリングもかなり良く、SUVに乗っている感じがほとんどしませんでした。
そして今度は、「スポーツ」モードにしてみました。

ノーマルでも十分速く感じましたが、さらに加速感が増し、加えて、16GTの場合、スポーツモードでは、パワステの手応えも強めになるよう設定されているため、ハンドリングも、もはやスポーツカーの領域に達している、と言っても過言ではないフィーリングでした。
目隠しして運転すれば、これがSUVだとは思えないんじゃないでしょうか。
車重を確認したところ、16GTでも、1290kgしかありません。
そこに190PSの1.6ターボを積んでいるのですから、そりゃ、速いわけです。
ということで、このジュークのターボ。一言で言って、ドライビングは、相当楽しいクルマです。
ハンドリングも、相当楽しめます。
SUV的なカタチのクルマとしては、国内外問わず、個人的には、今までで一番スポーティなドライビングフィールだと感じました。
私の場合、スポーツカーはNAエンジンでないと嫌なんですが、このジュークの場合は、カタチはあくまでもSUVですから、その点は、我慢できます。
NAモデルにはまだ乗っていませんが、きっと、このターボモデルがジュークの「本命」だと、確信しました。
よって、変わったカタチのクルマに乗りたくて、且つ、ドライビングも楽しみたい、という若者にはもってこいのモデルではないでしょうか。
正直、SUVなカタチで、これだけスポーティで楽しいクルマを作れるのだから、日産には、このジュークを参考にして、カタチも含め、本当のコンパクト・スポーツカーを是非作ってもらいたいですね。
そうすれば、個人的に、現行の国産車で最もドライビングが楽しいと思っている、マツダのロードスターやRX-8に匹敵するクルマができるのではないか、と思います。
ちなみに、今回の試乗途中でドライバーを交代し、私は後席に乗ってみましたが、スポーティな分、さすがに、乗り心地はかなり硬いです。
運転者は楽しいと思いますが、同乗者(特に後席)は、ちょっと辛いかもしれません。
SUVのカタチをしてますが、あくまでも、運転者のドライビングプレジャーを優先したスポーティなクルマ、という感覚で購入したほうがよさそうですね。
最後に価格ですが、この16GTで、車両価格、約219万円です。
これだけ面白いクルマが220万円で買えるのですから、やはり、国産車は凄いですね。
自分がもうちょっと若ければ、かなり欲しくなっていたかもしれません(^^;
(正直、エクステリアとインテリアが共に、もう少し、大人びたデザインだったら、かなり欲しいです)
以上、ジュークのターボモデルでした。
このお値段で20代の人に「クルマは楽しい」ことを知って欲しいですね。
・・・まぁ、語れるほど乗ってませんが(苦笑
そういえばそうですよね。
ジュークの場合、SUVであることに加えてターボということもあり、不思議と、オートマでも、違和感がありませんでした(^^;
これで、純粋なスポーツカー的なカタチのクルマだったら、MTでないと許せませんが(笑)
いずれにせよ、おっしゃるとおり、これでドライビング好きな若者が少しは増えてくれるといいですネ。