ルノーのカングーに関し、特に先代モデルについては、自動車評論家の方々の評価が滅法高く、「自分が選ぶ、良いクルマ・ベスト10」的なランキングにおいて、1位になっていることも珍しくないクルマでした(ただし、皆さん褒めておられるのは、だいたい「MTモデル」だったと思います)。
残念ながら、この先代カングーについては、MTおよびATともに、まだ試乗できていません。
一方、現行型カングーは、ボディサイズが、一気に、二まわりくらいデカくなってしまったので、その点を嘆く人も多いようですが、それでも、かなりルノー好きで有名な方のインプレッションとはいえ、この現行型も「MT」であれば、相当、楽しい走りを見せてくれるようですから、是非、一度、現行型のMTモデルを試乗したいと思っておりました。
そんな、現行型カングー(MT)に、ようやく一昨日、試乗することができました。
相当に過激なメガーヌRSの後に試乗したので、対照的すぎて、どうなることかと思いましたが、「癒し」だけでなく、「スポーティさ」も十分に感じることができる、評判どおりの、素晴らしいクルマでした☆
一昨日書いたとおり、メガーヌRSは、それはそれで素晴らしいクルマでしたが、正直、私の腕ではちょっと扱いきれないな、という感じの刺激があり、余程気合い入れて乗らないと持て余しそうな印象でしたが、カングーのほうは、まさに私でも、その性能をしっかりと引き出せてドライビングできそうな、「身の丈に合ったクルマ」という印象でした。
この現行型カングーは、間違っても「速い」クルマではありませんが、そうかといって、「遅いからつまらない」ということは全くありませんでした。
このカングーの「速くないのに楽しい」というエンジンの良さを、自分なりの言葉でどう表現しようかといろいろ考えましたが、上記のインプレッションを見てしまってからは、そのインプレッションで使われている表現以上の言葉が思い浮かびませんでした(^^;
その言葉を借りますと「エンジンの驚異的なネバっこさ」という言葉と「今の日本で乗れる最もディーゼルっぽいガソリン車」という、まさに、この2つの言葉に集約されていると思いました(さすが評論家さんだ、と言える、的を得た表現だと思いました)。
このネバっこさを、MTで操るのが、気持ちいいのなんの(笑)
(というか、カングーの場合、MTでないと、この面白さが半減してしまうと思います)
それと、ハンドリングについても、やはり、単に柔らかいだけでなく、ネバっこさを持った、ボディサイズ、あるいはボディ形状を感じさせない、気持ちのいいハンドリングを味わうことができました。
過去、プジョー406を2台、シトロエン・エグザンティアを1台所有していた私ですが、こういうカングーのような乗り味は、初めてです。
ルノーは、同じフランス車とはいえ、やはりPSAグループとは、またひと味違ったフランス車なんだな、とあらためて感じました。
先代カングーは、現行型カングーよりも260kgも軽いそうですから、それはそれは面白いことこの上ないんだろう、という想像ができます。
ただ、私としては、この現行型カングーの「しっとりとしたスポーティさ」も、かなり気に入りました。
しかも先代に比べ大きくなって、車内も一層広大になりましたから、実用性も相当高そうです。
もし、今、「本当の意味でのファミリーカー」を買えと言われたら、現行型カングーは、候補の筆頭になりそうです。
これなら、家族も満足、そして運転好きな(MT好きな)お父さんも満足すること、間違いなさそうです☆
そういえば、今回、ルノー・ディーラーにお邪魔した際、かなりお洒落な子連れのファミリーが、このカングー目当てに訪れていました。
ああいうお洒落な家族も、カングーに興味を持つんだなと思うと、ある意味ダサい形ともいえるカングーがますます魅力的に見えてきますね(^^;
ということで、カングー、私の中で、急浮上です(^^;
(ただし、MTに限る(^^; )
(↓こちらは、ATの試乗車。色が素敵ですね)
NAUK
2011年03月01日
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