
元々は、劇場公開期間中に、うちの若旦那(小5)を連れて、観に行くつもりでした。
このSUPER 8、劇場公開前は、ほとんど事前情報が開示されず、かなり期待感を煽っていましたが、公開後、観た人たちのレビューをいろいろと見たところ、イマイチ、乗り気になれなくて、結局観に行かず終いでした。
てなわけで、今回は、自宅で、若旦那とともに観賞した次第です。
言われているとおり、この映画の時代設定は1979年であり、まさに「未知との遭遇」や「E.T」』のオマージュ的な作品だと思いました。
私も小学生の頃、初めて「E.T」を観ましたが、そのときは、痛く感動した記憶があります。
でもって、このSUPER 8にも、その時に感じたような感動を抱くことができるかどうか、という視点で観たのですが、あいにく、そこまでの感動はありませんでした。
決して「面白くない」とは言いませんが、かといって、まぁ1回観たら十分かな、と。
「E.T」は、ファンタジー的な映画と言えると思いますが、この「SUPER 8」は、ファンタジーという語感はちょっと合わないと思いましたし、小学生にはちょっとグロいシーンもありました(若旦那も、観ながら何度か「グロ〜」とか言ってましたし(^^; )
映画を観終えた若旦那に感想を聞いたところ、「面白かった!」とは言っていましたが、私が同世代の頃「E.T」を観て、「面白い!」というだけでなく、感動に浸ったような、そういう感じではありませんでした。
それにしても、これだけ映像技術が発達したにも関わらず、最近は、どの映画を観ても、心底から「面白い!」とか「また観たい!!」と思えるような映画にめぐり合えません。
まぁ、音楽とかと一緒で、もう新たなネタを創出する、というのが大変困難になってきていると思いますから、現代の作り手を一方的に責めることはできないと思いますが、そうは言っても、ジェームズ・キャメロンとかクリストファー・ノーランあたりが作る映画は、今でも十分凄いと思いますし、これからも、作り手さんには、映像技術に頼りすぎることなく、ストーリー的に妥協しない、練りに練った脚本をもとに、我々を楽しませてくれる映画を作っていってほしいですね。