昨日から、ここ日本で、世界最速での先行上映となった、アメイジング・スパイダーマンを、昨日、レイトショーで観に行ってきました。
これまでのサム・ライミ版スパイダーマン三作はかなり好きでしたし、元々同じライミ監督のままスパイダーマン4の企画もなされていたようですが、結局、同監督が降板しちゃったんですよねぇ。
んでもって、今回、改めて「リブート版」として新たにキャスト陣も一新され、「アメイジング・スパイダーマン」として生まれ変わることになったようですが、主役コンビが「アンドリュー・ガーフィールド&エマ・ストーン」と分かった時点で、「なんかイメージが軽いというか、スマート過ぎねぇ?」という気がして、劇場まで観に行く気が失せ、後でDVD(or ブルーレイ)が発売されてから観ればいいや、と思っていました。
サム・ライミ版の主役コンビであるトビー・マグワイアやキルスティン・ダンストのあのダサさというか泥臭さみたいなのが自分は好きだったんですよね。
しかし、このアメイジング・スパイダーマンを、既に試写会でご覧になった人たちのレビューをネットでいくつか見てみたところ、意外と期待できそうなコメントもあったので、今回、思い切って、先行上映初日に、劇場まで足を運ぶこととした次第です。
観終えた総評としては、予想どおり、ワタシ的には、やっぱりサム・ライミ版スパイダーマンのほうが、面白かったですねぇ。
今回のアメイジング・スパイダーマンは、主役のスパイダーマンのキャラに関して、より原作の設定に近づいたらしく、その点は良いことなのでしょうけど、映画全体として描かれる人間模様のストーリーは、サム・ライミ版のほうが遥かに面白かったです。
特に、サム・ライミ版のときは、トビー・マグワイアとジェームズ・フランコの絡みが最高に面白かったんですが、今回のアメイジング・スパイダーマンには、そのジェームズ・フランコに当たる配役がいないのは残念でした。
それと、今回のアメイジング・スパイダーマンは、主役のアンドリュー・ガーフィールドについてはまだマシでしたが、その他の配役については、全体的にミスキャスト感が最後まで拭えませんでした。
今思えば、前述のとおり、サム・ライミ版スパイダーマンの主役であるトビー・マグワイアの見てくれも含めたダサさというか不器用さ(^^;と、ジェームズ・フランコのカッコよさの対照的な違いの良さや、キルスティン・ダンストが演じた物悲しさとか泥臭さも良かったですし、伯父夫妻役も、サム・ライミ版のときのほうが感情移入しやすかったですし、加えて、なんといってもウィレム・デフォーのオーラも圧倒的でした。
その点、今回のアメイジング・スパイダーマンは、グウェン役、コナーズ博士役、伯父夫妻役等、すべて、なんだか地味で、サム・ライミ版のような「これぞ適役!」みたいなものが感じられなかったのが残念でした。
あと、撮影自体はとても丁寧に作り込まれていると思うのですが、なんだか、ところどころ、小細工的な見せ方がちょっとわざとらしく感じる箇所がいくつかあり、気になりました。
そして、音楽については、今回のアメイジング・スパイダーマンでは、タイタニックやアバターで有名なジェームズ・ホーナーが担当しており、全般的にクラシカルで壮大なBGMで構成されているのですが、このアメイジング・スパイダーマンには正直、もうちょっとPOPさというか、現代的な曲調のほうが似合っている気がしました。
ということで、、、過去にサム・ライミ版があったがために、どうしてもそれと比較しての感想になってしまい、辛口な評価になってしまいましたが、もし、サム・ライミ版が無かったとすれば、一つの独立した映画としては、そこそこ面白く作られており、観に行って後悔するようなものではありませんでした☆
特に映像の見せ方は、上記のとおり、全般的にところどころ、わざとらしく感じる部分があったものの、例えばスパイダーマンの跳躍シーンをはじめ、今までのサム・ライミ版よりも迫力を感じることができる、素晴らしい映像を楽しむことができました。
人によっては、「わざわざ3Dで観なくてもよい」という意見も少なからずあるようですが、私としては、今回3Dで観ておいて良かったと思っています。
このアメイジング・スパイダーマンは、既に2014年5月に続編の公開が予定されているとのこと。
次作についても、よほど前評判で酷評でもされない限り、また劇場に観に行ってもいいかな、と思っております。
ところで、自分にとって、今年の本命の映画は、
・ダークナイト・ライジング(7月28日公開)
・アベンジャーズ(8月17日公開)
・プロメテウス(8月24日公開)
・ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q (今秋公開予定)
・007 スカイフォール(12月1日公開)
と、現時点でも5つもあるのですが、今回のアメイジング・スパイダーマンの上映前のトレーラーで、上記のうち、ヱヴァを除く4つの映像が流れたのがラッキーでした。
今まで、ネットで同じ映像は観ましたが、やはり劇場で観るのとでは迫力の次元が違いますね。
今回、劇場でこの4つのトレーラーを改めて観て、4作とも、きっと期待を裏切らないだろうと確信しました☆
(ヱヴァの公開予定日が未だに決まっていないのが気がかりですが・・(^^; )
昨年は、期待していたパイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉とミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコルが、残念ながら期待ほどでは無かったですが、今年はなんとなく大丈夫だと思っています☆
2012年06月24日
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コメント自体、まずサムライミありきみたいに受け取れましたが、まず原作ありきじゃないでしょうか? まあどうでもいいんですが・・。
どうでもいいことでありながら、わざわざコメントを頂戴しましたことに感謝申し上げます!