食わず嫌いしている向きもありますが、ここ10年くらいで「記憶に残る」ほど面白い国内ドラマといえば、個人的には半沢直樹
決して、「現在」自体を否定しているわけでは全くなく「イイもの」があれば素直に肯定したいと思っているものの、、映画やドラマに限らず、クルマしかり、音楽しかり、「昔は良かったなぁ」というのが偽らざる心境です。
当方にとって忘れられない国内ドラマがいくつかありますが、そのほとんどは1980年代後半から2000年代前半に集中しています。
そんな中、今回の三連休が始まるタイミングで、ふとしたことから、当方が大学時代に観たTBSの『誘惑』というドラマを思い出し、無性に観たくなって、調べたところ、TBSオンデマンドで視聴可能であることが分かったため、この土日で”一気見”しました。
この『誘惑』は、当方が大学2年の1990年4月から6月にかけて放映され、当時かなりハマったのを覚えているんですが、今回、実に”27年ぶり”に鑑賞することになります。
そして、今回、27年ぶりに観た感想は・・・
K.O.されました。
いや〜、もう、ハンパなく面白いですね☆☆☆
1990年当時、二十歳だった当方ですが、そんな若造でも、十分「面白い!」と思って毎週楽しみに観ていたんですが、、今回、正に主人公の一人である林隆三演ずる「藤家芳行」のドラマ設定上の年齢(46歳)と自分が同年代になったことで、よりリアリティを感じながら、観ることができ、「こんなにも面白いドラマだったのか」ということを改めて実感しました。
「ストーリー」や「演出」が素晴らしいのはもちろんですが、特に、主人公であり、夫婦を演ずる「篠ひろ子」と「林隆三」の二人のアダルト且つ凄まじい演技力には脱帽です。
この二人は、1990年当時の実年齢を調べてみると、篠ひろ子が42歳、林隆三が47歳のようですので、ドラマ上の設定年齢ともほぼ同じであり、ということは、当時の林隆三は、今の私(Joy)と同い年なわけですが、あまりにもアダルティなオーラが出すぎていて、とても今の私と「同い年」の人の演技には見えません(^^;
同じことは篠ひろ子にも言えており、(見かけは若いですが)漂うオーラがハンパなく、今の私よりも5歳も年下の人の演技には到底、見えません(^^;
そしてもう一人忘れてはならないのは、同じく主人公の一人である「紺野美沙子」。
彼女の鬼気迫る演技も素晴らしく、「嫌な女」を見事に演じきっています。
それと、27年前当時もよくネタにされていたのが、上記3名に次いで「準主役」的な位置づけの役を演じていた、TM NETWORKの宇都宮隆のぎこちない演技(^^;
まぁ、確かに演技は上手ではないと思いましたが、ただ、結構、あの”役”にはあの演技は、合ってたような気がします(^^;
その他、出演陣では、吉田栄作が一番輝いていた頃の演技が見れますし、若かりし頃のそのまんま東(東国原英夫)も、林隆三の部下役で出ていてビックリ。完全に忘れてました(笑)
また、これらのストーリー、俳優に加え、主題歌である山下達郎の『Endless Game』も、このドラマの世界観に、あまりにも見事にフィットした良い曲です☆
映画でもドラマでも、内容が素晴らしく、且つ、結末が”曖昧”な終わり方をする作品は、どっぷりハマり過ぎてしまうが故に、観終えた後、しばし「放心状態」になることが多いですが(笑)、今回の『誘惑』も、まさに観終えた後、「あの後、二人はどうなったのだろうか・・・」と、しばらくボーっとしてしまいました。
今回、27年ぶりのこのドラマを観たことで、当時の記憶も、より鮮明に甦ってきました。
当時はまだ、インターネットも携帯も無かった時代なので、今の若い人たちが見れば「??」みたいなシーンも少なからずあると思います。
この、インターネットや携帯が無かったからこその、「相手が今どこで何をしているか」が分からず、それを調べる手立ても無い、という不安やせつなさ、みないな感覚は、当時の時代を、しかも二十歳前後という”多感”な年齢の状態で、リアルタイムに経験してきた人じゃないと、なかなか通じないかもしれないですね。
特に、このドラマの「最終回」なんて、まさに「携帯もインターネット」もない当時だからこそ、の描き方になっていると思いますし、だからこそ、最終回の素晴らしさを演出していると思います☆
それと、このドラマで最も影響を受けたことの一つが、琵琶湖、特に『浮御堂』です。
当時、当方は、京都(河原町七条)で大学生活を送っていたのですが、この『誘惑』が放映された頃は、ちょうど、初めての愛車(ボロボロのカローラU(笑))を買って間もなかったこともあり、暇さえあれば、京都周辺をあちこちドライブしていました。
んでもって、京都から大津までは近かったので、しばしば山中越のワインディングも通っていた(私は”走り屋”ではありませんが(笑))ことから、、このドラマに影響された当方は、その後『浮御堂』にも、何度も足を運びました。
(同じくドラマの舞台である『大津プリンスホテル』にも行きたかったんですが、当時は学生であり、大津プリンスに泊まれるようなお金は無かったので、いつも、ホテル周辺をドライブし、ホテルの「外観」を眺めているだけでした(笑))
あとは、前述の宇都宮隆が演ずる「村木」が乗っていた「初代 アコードインスパイア」にも、めちゃ”インスパイア”されましたね〜(笑)
今更ながら、あの頃のホンダ車は、本当にカッコよかったと思います。
アコードインスパイアも良かったですが、当方は、兄弟車であるビガー(三代目)のほうが、更に好きでした。
当時、ホンダ車の中で、いや、すべてのクルマの中で、一番欲しかったのは「USアコードワゴン(初代)」でしたが、セダンなら、ビガー(三代目)が欲しかったですね。
ちなみに、ドラマの中では、宇都宮隆が演ずる「村木」が、アコードインスパイアを運転する際、無駄に「荒い運転」をするのが、違和感ありました(分かってくれる人、いますよね?(笑))
まぁ、「若くてやんちゃな男」を表現したかったのだとは思いますが、今見ると、ちょっと滑稽に見えますね(^^;
あと、前半にも書きましたが、山下達郎の主題歌が良かったですね。
しかも、この「Endless Game」が収録されたアルバム「ARTISAN
その他、どうでもいいことですが、このドラマの当時は、女性は、まだ皆、肩パットが入った服を来ていたようで、アメフトみたいな感じで、ちょっと笑えます(^^;
あと、このドラマ観てると、「そっか〜、この頃は、個人情報保護法、無かったんだね〜」というシーンを嫌というほど見せつけられます(笑)
また、林隆三が、タバコをいつでもどこでも吸ってるのも、時代を感じさせますね〜。
まぁ、いろんな意味で、昔はユルかったのがよく分かります。
ワタシ的には、今の社会は「寛容さ」が無くなって、非常に居心地が悪い気がします。。
とまぁ、色々と小ネタも書きましたが、、いずれにしても、この『誘惑』、あれから27年経ったというのに、最上級の形容詞をつけたいほどの面白さでした☆
大人向けの素晴らしい「名作」だと思います。
TBSさん、是非、DVDでも発売をよろしくお願いしますm(_ _)m
追伸:
「誘惑」「ドラマ」でググると、韓国ドラマ
いやー良いですね
30年の年月を経てもちっとも古臭くない
昔のドラマは骨太でしたね
美冴さんが美しい!
コメントありがとうございます(^^)
ほんと、今観ても、むしろ輝いて見えるドラマですよね!
私もJoy様と同級生で、当日1週間が待ちきれないほど
楽しみにしていたドラマでした。
篠ひろ子様が今の自分より10歳も年下に...時の流れを痛感します。
宇都宮さんには今でもキュンとしてしまいました(恥)
コメントありがとうございます(^^)
U-NEXTで絶賛放映中なんですね、貴重な情報ありがとうございます。
同級生且つ、当時リアルタイムでこのドラマを毎週心待ちにしていたお仲間ということで、嬉しいです。
この頃の宇都宮さんは特に輝いていましたよね!
当方もこのドラマの宇都宮さんのセリフをよく真似していました(^^;