当方のオーディオ趣味は「プアマンズ・オーディオ」がコンセプトであり(^^;、、これまで40年近く、この趣味を続けてきましたが、振り返ってみると、「1つの(単体)のオーディオ機材」に、(「定価」は別として)「買値」として10万円以上使ったことはないと記憶しています。
というか、使いたくでもそこまで出す余裕はないですよね・・(^^;
しかしながら、今年の春、仙台での単身赴任を終えて埼玉に戻って来て以降、デスクトップオーディオへの傾注度合いが一気に高まり、、頑張って、不要物等をせっせと売りに出して軍資金を捻出し(笑)、、先月、ついに自身初となる、オーディオ機器単品で、(僅かながら)10万超えであるHIFIMAN ANANDAの購入に至った次第です。
(専門知識は薄いですが)オーディオ歴40年弱の当方ですが、つい昨年までは、まさか、自分にとって初となる10万超えの製品が「ヘッドホン」になるとは夢にも思ってませんでした。
というのも、当方にとって「オーディオ」は、あくまでも「スピーカー」を通じたものであることが前提であり、「スピーカー」に10万円以上出すならまだしも、「ヘッドホン」については、”緊急避難”的、あるいは”一時しのぎ”的に使うものだ、と決めつけていたので、、今年の秋、会社の後輩がHD800とEdition8を所有していることを知り、「ヘッドホン如きに10万以上使うなんて、、しかも10万超えを2台も持ってるなんて、こいつ、馬鹿じゃねーか?」と本気で思っていました(笑)
それが、つい2〜3ヶ月前の話だったんですが、、、当方も、わずか数ヶ月で、「馬鹿」の仲間入りをした次第です(^^;
何事も、その世界の事をよく分かっていない状態での「決めつけ」や「思い込み」はよくないですね(^^;
まぁ、いずれにしたって、世の中一般的には、やはり「ヘッドホン1台に10万円以上使う」ということに対しては、「信じられない〜」などと思われるんだと思いますが・・・(笑)
と、例によって前置きが長くなりましたが、、実際に、”自分にとっては”超絶高いヘッドホンであるANANDAを買ってみて感じるのは、「高かったけど、買って本当に良かった」ということです。
やはり、期待どおりの素晴らしいサウンドを奏でてくれるので、十分”元は取れた”という印象です。
が、しかし、、高いヘッドホンだからこそ、「まだ伸び代があるのでは?」という気がしますし、どうせなら、その潜在能力をもっともっと発揮させてやりたい、という思いがあります。
現在メインで使用しているDAC兼ヘッドホンアンプのTOPPING DX7sは、価格からすると、超弩級スペックですしフルバランス対応なので、実際に(特にバランス接続すると)サウンドも素晴らしいのですが、ANANDAを手にした以上、「(サウンド的に)これ以上の更に素晴らしい領域があるのなら、覗いてみたい・・・」という想いが強くなり、ここ1ヶ月ほど、バージョンアップ作戦を画策してました。
作戦を遂行するには、
(1)DX7sに代わり得る機種の選定
(2)軍資金調達(笑)
という2つのハードルがあります。
「(1)」については、単純にDX7sに置き換える、と言うのは簡単ですが、
イ)まるっと置き換える(つまり、「DAC兼ヘッドホンアンプ」として完成されたモデル)
ロ)まるっと置き換えるが、「イ」と異なり、「DAC兼ヘッドホンアンプ」ではなく、DACとヘッドホンアンプをそれぞれ「単体」で導入する
ハ)DX7sの「DAC」部は素晴らしいので、手放さずにそれを活かし、ヘッドホンアンプだけ買い足す
という3パターンくらいを考えなくてはいけません。
まぁ、正直、上記「ロ」(DACとヘッドホンアンプをそれぞれ単体で調達)は、ある意味、理想的なんですが、金額的に一番張りそうですし、DACとヘッドホンアンプ同士の音質的な”マッチング”についても、試聴無しで予想するのは、なかなか難しいものがあります。。
なので、基本、「イ」もしくは「ハ」のいずれかのパターンで検討することにしました。
一方、上記「(2)」の軍資金調達に関しては、、先般の「ANANDA」を購入するために、色々な私物を売り払ったこともあり、かなり”ネタ”が無くなってきました。。
まぁ、「いくらぐらいの機種を買うか」によって、用意する金額も変わってきますが、少なくとも、ANANDAと同額、もしくはそれ以上の価格の機種にすることを考えていたので、ちょっとやそっとの不用品を売るだけでは、十分な額が集まりそうにありません。
そこで、残念ではありますが、ANANDAを買うまで自分のメイン・ヘッドホンにしていたお気に入りの「SHURE SRH1840」を手放すことにしました(>_<)
といっても、それだけでは、全然金額的に足りないので、さらなる苦渋の決断でしたが、、Apple Watchを使うようになってから、完全に埃をかぶった状態となっていた、お気に入りの機械式の腕時計の一つを売ることにしました。。(T_T)
まぁ、SRH1840にしろ、機械式腕時計にしろ、このまま所有していたとしても、おそらく”出番”はほとんど無く、「宝の持ち腐れ」状態になっていたと思われるので、むしろ、きちんと使っていただけるオーナーさんがいるのなら、そのほうが良いことかもしれない、と思うことにしました。
で、肝心の次なる機種選定ですが、、これは、本当に迷いに迷いました。
本当は試聴しにアキバ等に行きたいところですが、とにかく平日は仕事が忙しく身動きが取れず、土日も、自宅から都内まで出ると、”一日仕事”になってしまうことから、他の用事が何もできなくなってしまうため、とりあえず「試聴」は諦め、ネット上のリサーチに注力することとしました。
んでもって、最終的に3機種(上記「イ」パターン:2機種、「ハ」パターン:1機種)に絞り込んだんですが、その3つのうち、1つは「新品」でも買えそうな価格ですが、残り2機種は新品だと高過ぎて「中古」でなければ手が出ません。。
いずれにしても、その3機種から、なかなか1つに絞りきれずに迷っていたんですが、、、最後は、得意の「エイヤー」で決めました(笑)
というのも、上記「イ」パターンのうちの1機種が、中古とはいいながら、ほぼ新品の状態で売られており、価格的にも、なんとか予算上限ギリギリだったことから、今後こんな素晴らしい個体にはそうそう巡り会えないだろうと判断し、それを購入しました。
ということで、その商品が、本日、届きました。
先日購入したMojoに続き、再度「Chord社」の製品となる、「Hugo2」です。
新品価格は、大手量販店だと、ANANDAの3倍ほどするので、とてもじゃないですが、手が出ない”憧れ”の機種ですが、、今回、「新品」に近い状態とはいえ、「中古」のため、なんとか、”許容できるギリギリの値段”で購入することができました。
まぁ、それでも、ANANDAが2台買えてしまいそうな価格ですけど・・・(大汗)
いや〜、それにしても、ブログの冒頭に書いたとおり、「スピーカー」や「プリメインアンプ」等に高いお金を使うならまだしも、、まさか、「ヘッドホン」を鳴らすために、ここまで散財することになるとは、ほんの数ヶ月前までは、思ってもいませんでした。
ついに「プアマンズ・オーディオ」が来てはならない領域まで足を踏み入れてしまった感じです。。。
けれども、とりあえず、ANANDAに関しては、おかげさまで、十分「価格に見合った」もしくは「価格以上」の価値がありそうな製品であることは、体感しましたので、、あとは、今回やって来た「Hugo2」が、ANANDA同様、「買って良かった」と思える製品だといいんですが。。
(このブログを書いている時点で、まだ「開封の儀」はしておりません(^^; )
果たして、結果はどうなるか・・・
<次回に続く>