正月休み中のブログで予告しましたとおり、せっかくHugo2を導入したので、是非スピーカーでも鳴らしてみたいと思いつつも、現在のデスクトップ用スピーカーとして使用している、KEF X300AではHugo2のアナログコンバートされた音がさらに変換されてしまうことから、パッシブスピーカーの導入を画策しておりました。
で、一足先に、パッシブスピーカーを鳴らすためのパワーアンプを正月休み中に調達していたのですが、昨日、「主役」となるスピーカーがやってきました。
これまで使ってきたX300Aのサウンドが素晴らしかったので、メーカーは今回もKEFにしました。
モデルは現行Qシリーズで最もコンパクトなQ150です。節約のため、もちろん「中古」です(^^;
ただ、モデル選定に際しては、今回も”曰く付き”の選出となりました。
というのも、このQシリーズのブックシェルフにおいては、Q150の兄貴分である「Q350」が、海外の主要アワードを総なめにしており、Q150との価格差も1万円程度なので、普通の人なら「迷うことなく」Q350のほうを選ぶと思うのです。
そういう当方も、直前まではQ350を買うつもりでした。
Q150は、特に大きなアワードを受賞した形跡はないですし、ネット上のレビュー記事も皆無に近い状態なんですよね。。
しかも、Q150はX350Aとほぼ同じ大きさですし、価格は「アクティブ」ではなく「パッシブ」な分、むしろX350Aよりも安いため、下手するとX300Aのほうがイイ音がするのかも?という不安もありました。
くわえて、Q350との価格差も1万円程度の差なのであれば、迷わずQ350を選んだほうがいいだろう、と結論づけてしました。
ただし、Q150だと、横幅が、これまでのX300Aとほぼ同じため、自室のPCデスク上にギリギリ乗っかるのですが、Q350の場合、デカすぎて、PCデスクから確実に15cmほどはみ出てしまうことが予め分かっていたのです。
なので、机上に設置した時の見栄えはかなりカッコ悪くなってしまいます。
おまけに、左右のスピーカーの間隔も満足に空けることもできないので、かなり狭くなってしまうことから、スピーカー本来の性能を使いきれない使い方になってしまうな〜、みたいな。。
それでも、やっぱりQ350への執着が強く、Q350を買う寸前までいっていたのですが、、、ネットに、Q150の美品の中古が出ているのを発見したため、節約も兼ね、Q350は我慢し、、自身の机上のサイズにピッタリとハマるQ150にすることに、急遽決断した次第です。
そして、ブツが昨夜到着したため、まずは、X300Aの上に置いてみました。
この写真だと、撮り方のせいで、Q150のほうがかなり”巨大”に見えますが、実際には、
・X300A:280mm(高さ) × 180mm(幅) × 243mm(奥行き)
・Q150 :303mm(高さ) × 180mm(幅) ×278mm(奥行き)
と、Q150のほうが高さと奥行きがそれぞれ2〜3cmほど大きいだけで、横幅に至っては全く同じです。
しかも、同じKEFながら「シリーズ」は異なるものの、色はどちらも「黒」、そして、どちらもUni-Qドライバーを搭載していることもあり、かなり似てますね。
ということで、まずは「外観」の比較をしましたが、、もちろん、「置いた」だけではQ150は鳴ってくれませんので(笑)、、お次は、スピーカーケーブルの接続です。
今回、中古でQ150を購入した際、出品者の方が、新品のカナレのケーブルを付けてくださったので、めちゃ久方ぶり(おそらく5年以上ぶり)に、スピーカーケーブルの「皮むき」作業を行いました(^^;
1本の両端×2本、ということで、4箇所の皮むき作業となりますが、くわえて、このケーブルは「4芯」のため、それだけで結構な時間がかかります。。
皮むき作業が終わり、今度は、Hugo2 ー FX98E ー Q150をそれぞれ接続しました。
( ↑ Hugo2とFX98Eは、この日のために取っておいたベルデン 88760
というところで、、昨夜は、とりあえずセッティングが一旦完了したところで、既に深夜1:00になろうとしていたことから、とりあえず「音が出る」ことだけは確認したので、しっかりとした試聴は翌日(=本日)に回すことにしました。
そして今日、午前中はたまたま私以外の家族がラッキーなことに皆、外出したため(笑)、、待ってましたとばかりに、午前の2時間を使って、Q150とX300Aの詳細な「聴き比べ」を行いました。もちろん「爆音」で(^^;
聴き比べを始めるにあたり、ちょっと心配だったのは、上記のとおり、さすがに「Hugo2に繋いだ『Q350』」なら、きっとX300Aよりもイイ音で鳴ってくれるだろう、とかなりの確信があったものの、結果的に「Q150」を選択したことから、、いくらHugo2に繋いだとしても、X300Aに比べ、明らかな「差」までは無いかもしれないと思いましたし、最も恐れていたのは、「Hugo2に繋いでいるにも関わらず、X300A単体のほうがイイ音だったらどうしよう・・」みたいなことでした。
そうして、「聴き比べ」をスタートさせ、最初の1曲目のイントロ30秒くらいを聴き比べたところ、恐れていたその「心配」が一瞬、的中してしまったかと思ってしまいました(汗)
そのイントロからの約30秒間に関しては、なんとなくX300Aのほうがイイ音に聴こえてしまったのです。。( ̄□ ̄;)ガーン
結局、その1曲目に関しては、「五分五分。けど、僅差でX300Aのほうがいいかも??」という悲しい結果に終わってしまいました。。。
が、気を取り直して、2曲目に進んだところ、こちらは、もう出だしのイントロから、明らかにQ150のほうがイイ感じでした。
そして3曲目、4曲目・・・と進んでいきましたが、2曲目以降は、すべてQ150のほうがイイ感じ。
そんなこんなで、トータル、2時間ほど、全ての曲をQ150/X300Aの交互で鳴らし、聴き比べたところ、2〜3曲だけ、なんとなく「X300Aで聴いたほうがイイかもしれない」と思える曲があったものの、他はすべて、Q150のほうがイイ感じでした。
特に、アコースティック系の”生音”は、圧倒的にQ150から出てくる音のほうが洗練されていました。
でも、こうなってくれないと困りますよね。というのも、Q150のほうは、なんといってもHugo2(+ FX98E)に繋いでいるわけですし、価格の面でも、「Q150、Hugo2、FX98E」の定価ベースの合計金額だと、X300A(DACもアンプも内蔵)の5倍近い値段なわけですから(^^;
ということで、Q150のテスト初日としては、なんとか満足のいく結果となったので、ホッとしました。
X300Aも、デスクトップスピーカーとしては文句のつけようがない素晴らしいサウンドだと思うのですが、さすがにHugo2を通しただけあってか、Q150は、さらにその上をいくサウンドで鳴ってくれました☆
しかし、このことから分かるとおり、あらためて「X300A」は素晴らしいスピーカーだということが再確認できました。
Hugo2を通したQ150は、さらに素晴らしいサウンドでしたけど、その差が「価格差5倍分あったか?」と聞かれると、正直、そこまでは無い感じです(^^;
先日のブログでも書いたとおり、この価格(売り出し当時、定価約70,000円(税込))のアクティブスピーカーで、ここまで「渾身の作り」が施されたアクティブスピーカーは、世の中に存在しないと思いますし、実際にサウンドも、「DACも含めこれ1台で完結」するデスクトップスピーカーで、これ以上何を望みますか?と言えるくらいの、素晴らしいサウンドを奏でるアクティブスピーカーだと思います。7万円というのは、”破格”の安さではないでしょうか。。
なので、、、今回、Q150の音出しをして、X300Aよりもイイと感じられた場合は、おそらく今後の「出番」も激減するでしょうし、倹約のため、X300Aは手放そうかなと思っていたのですが、、、いかに素晴らしいスピーカーか、ということが改めて分かったことから、手放すのが非常に勿体なくなってきました。。
あ、それと、、おかげさまで、Q150は期待を裏切らない素晴らしいサウンドを奏でてくれましたが、それをHugo2の陰で支えてくれたのが、FX-AUDIOのFX-98E

新品のHugo2を1台買う値段で、FX98Eなら50台くらい買えてしまう計算になりますが(^^;、、わずか5,000円程度であるにも関わらず、しっかりとHugo2とQ150の架け橋となって、Q150を余裕で鳴らしてくれました。素晴らしいです☆
ちなみに、このFX98Eの潜在能力を十分に発揮してもらうため、この日のために、ACアダプタも「32V 5A」のモノを探し、中国から国際郵便で、取り寄せていました(^^;
たぶん、この電源に関しても、FX98Eの力の発揮に一役買ってくれたのではないかと思っています。
ということで、先ほど、X300Aを一旦片付け、同じ位置に、Q150を据え、我が家のデスクトップスピーカーの主役が交代となりました。

引き続き、当面は当方のデスクトップオーディオは「ヘッドホン」がメインとなりますが、、、たまにはスピーカーでも楽しみたいと思います☆