先週報道されたとおり、今月10日にVWビートルの生産が終了したことが発表され、後継モデルは無く、初代モデルからの約80年の歴史に幕が下ろされました。
現在の「世界三大リバイバルカー」と言えば、MINI、フィアット500、そしてこのビートル、ということになるかと思いますが、このうちの「ビートル」が、これで一旦消えてしまうことになるので残念です。
今回の生産終了に至った経緯については、当然、売れ行きが芳しくなくなってきたから、ということがあると思いますが、、では、なぜビートルの売れ行きが落ちてきたのか、ということに関して、皮肉にも、先日当方のブログで「5ドアのMINIなんてMINIじゃない」と今後のMINIというブランドのあり方に危惧しましたが、むしろこの「MINIの5ドア化」ビートルの売れ行きダウンに拍車をかけたのではないか、という記事がありました。
まぁ、でもそれは当方も当たっていると思います。
今時、よほどの”クルマ好き”だったり、あるいは独身者等じゃなければ、積極的に「2ドア」のクルマを選ぶ人はほとんどいないと思われます。
昔からの生粋の「MINI」ファンの方の中には、私ど同様、現在のMINIが「5ドア化」されたことに嘆いている人が少なからずいると思うのですが、、悲しいかな、MINIが5ドア化されたことで、これまでMINIには興味がなかった人や、欲しくても「2ドアであること」がネックになって購入を見送っていた人達が少なからずMINIに参入してきたでしょうし、販売台数増加に確実に寄与しているようです。
私は、ビートルやフィアット500のように、(ノーマルのハッチバックの)MINIについても、オリジナルコンセプトを維持し、「2ドアであり続けてほしい」と強く思っているんですが、ブランドイメージが汚れたとしても、残念ながら、私のように「ブランドイメージ」に拘る偏屈者はきっと少数派で、世の中的には、「便利」で「広い」クルマのほうが圧倒的に売れるんですよねぇ。
そういう意味では、「ビートル」はフィアット500同様、2ドアであることと、あの「カブトムシ」な形を頑なに守ってきてくれたので、個人的には賞賛したいです。
んでもって、いつか「時」が来たら、また復活してもらいたいものです。もちろん「2ドア」のままで。
ということで、偉大なるクルマ、「ビートル」の終了は残念ですが、まぁ、生産は終了しても、これからも買おうと思えば、当分は、問題なく「中古」で買えるでしょうし、下手すると、最近の「ネオ・クラシック車」のように、一気にプレミアがつくかもしれないですね?
そして、ビートルなき後、(一般的車種の中で)「リバイバルカー」の座を担うのは、「MINI」と「フィアット500」の2つだけになってしまいましたが、現在MINIに乗っている私が言うのもなんですが(笑)、フィアット500には、MINIのように5ドアモデルを出さず、遅かれ早かれ行われるであろうフルモデルチェンジ現在のキーコンセプトを死守して2ドアバージョンのみのまま展開してほしいと切に願っております。