2019年08月26日

マトリックス3部作のレビュー。






※本日の記事は、当方の「マトリックス3部作」への思い入れが強すぎることによる、ややネガティブ度合いが強い内容となっておりますことに、冒頭からお詫びさせていただきますm(_ _)m あくまでも個人的意見ということで何卒ご容赦ください(^^;


先日、「マトリックス4」の製作が発表され、当方のブログでもネタとして大きく取り上げましたが、、昨日のネットニュースでは、こんな事も報じられていました。

 <exciteニュース: 「マトリックス4」製作発表でファンの関心が集中した”予想外の理由”とは?


「何事か??」と思いきや、「ウォシャウスキー兄弟」が「ウォシャウスキー”姉妹”」になっているということに話題騒然、という内容でした。

おそらく、「そこそこのマトリックス・ファン」であれば、その事はとっくに知っていた話だと思われるので、、今になってそれを知った方は、それほどマトリックスについて詳しくない、もしくは思い入れがそれほどではない方たちだと思われ。。。

いずれにせよ、知らなかった方達にとっては「衝撃」ですよね。もちろん私もかなり前ですが、最初に知った時は衝撃でした(^^;



さて、上記と似たような話になりますが、これまでの「マトリックス3部作」に対する「巷のレビュー」を見ていると、次の大きく二つに分かれていると思っています。

 ・「1作目(マトリックス)」はとても面白かったが、「2作目(リローデッド)」と「3作目(レボリューションズ)」はダメ
 ・「3作」を通して、とても面白い


以上です。

しかも、割合的に、「前者」の
 「1作目は良かったけど、2作目&3作目はダメ」
と評価している方達のほうが、明らかに多いような気がしています。


で、私の場合は、というと、迷うまでもなく「後者」の「3作を通してとても面白い」です。



ではなぜ、世の中的には、「前者」の「1作目は良かったが、2作目&3作目はダメ」と感じられる方が多いのか? ということについて、自分なりの考えは、こうです。

 1) 3部作のうち、明らかに「1作目」が、ストーリー的に、理解しやすく誰にでも分かりやすい内容となっている。(対して、2作目&3作目は難解)
 2) 3部作のうち、「1作目」が最も作品としてコンパクトにまとめられている。(対して、2作目&3作目は、冗長なシーンが多い(特に2作目))
 3) 劇中に使われている音楽について、「1作目」が最もカッコいい曲ばかり使われている(対して、2作目&3作目は、ややクラシック的または民族音楽的な度合いが強まっている)

大きくはこの3点に集約されるかな、と。


その3点について、以下のとおり、もう少し詳しく見ていきたいと思います。

1) 3部作のうち、明らかに「1作目」が、ストーリー的に、理解しやすく誰にでも分かりやすい内容となっている。

1作目は支持するけど2&3作目はダメ、となる、もっとも大きな要因は、これだと考えています。

ネット上で見つけたとあるレビューの中には「1作目はストーリーが良かったが、2作目以降は『映像』だけ」みたいな書き込みが複数ありましたが、これは残念ながら、マトリックス「3部作」としてのストーリー自体をほとんど理解できていないからだと思っています。

私の見解は”真逆”でして、「1作目」は、確かに「映像」も「ストーリー」も非常に分かりやすくコンパクトにまとまっていると思いますが、2作目から”一気に”、難解さが増し、その「謎」を突き止めたいという欲求に駆られ、どんどんストーリーに引き込まれていく、という印象であり、「2作目以降は『映像』だけ」みたいなレビューを見ると、とても残念な気持ちになってしまいます。

では「なぜ、2作目から”一気に”難解さが増していくか?」という理由については、私の平凡な頭脳ではなかなか明快に表現することができませんが、一言で言うと、「マトリックス3部作」を解き明かすには、相当な「IT知識」(プログラム、ソース、コード、アノマリー、等々の定義をきちんと分かっていること)や、相当にロジカルな頭脳を持った人でないと、物語の粗方を理解するのは厳しいと思いました。(そもそも、マトリックス3部作の中の数えきれない「謎」については、物語の中でも、明確に「正解」が明かされていない事が多々ありますが・・)

しかし、世の中には凄い人達がいるものです。

ネットで語られている、マトリックスの世界の解説記事の中には、「よくこんな事まで分かるなぁ」と、ただただ感心するしかない、深くて高度な考察・解説をされている方々が少なからずいらっしゃるので、その方達の記事は、マトリックスの世界を理解するうえで、本当に役に立ってます。(書かれていることが、本当に正解なのかどうかも正直分からないのですが、、皆さんのその「思考過程」「思考根拠」が凄いんですよね)

で、そういった記事を色々と読んでいくと、「1作目」と「2作目&3作目」では、ストーリーの「難解さ」の次元が異なっている(「2作目以降から一気に難しくなる)ということが、あらためてよく分かるかと思います。


2) 3部作のうち、「1作目」が最も作品としてコンパクトにまとめられている。

「1作目」は、上記「1」のとおり、ストーリーが分かりやすい(理解しやすい)ということに加え、冗長なシーンもほとんど無く、1つの作品としてコンパクトにまとめられているという印象が強いです。

対して、2作目と3作目(特に2作目)は、正直、「このシーン要らないかも?」や「このシーン、ちょっと長過ぎるのでは?」というシーンがあったと思っています。

そのことは「上映時間」に対する印象にも表れていて、、(これは私だけが感じているだけかもしれませんが)3部作の中で、個人的には2作目の「リローデッド」がダントツで上映時間が長いという印象で、次に長いのが3作目の「レボリューションズ」、そして一番短いのが1作目の「マトリックス」だと思っておりました。

が、調べてみたところ、
 ・(1作目)マトリックス    136分
 ・(2作目)リローデッド    138分
 ・(3作目)レボリューションズ 129分
と、かろうじて「2作目」が一番長いことは長かったものの、「1作目」との差は、まさかわずか「2分」だとは思いませんでした(汗)

しかも、実は「1作目」よりも「3作目」のほうが短い、ということも意外でした。

これは裏を返せば、やはり、「1作目」が最も余計なシーンが少なく密度が高い内容になっており、逆に「2作目」と「3作目」は冗長なシーンが少なからずある、ということを表していると思います。(これも、あくまでも「個人的」な印象に基づく内容ですが)

(ということは、1作目は上映時間的には「コンパクト」ではなかったということですね(^^; )


3) 劇中に使われている音楽について、「1作目」が最もカッコいい曲ばかり使われている

これこそ正に「個人の趣味(嗜好)」によって大きく感じ方が変わるところだと思いますが、一般的視点では、「1作目」で使われている曲が、3部作の中で、一番カッコいいというか「イケてる」曲が多いのではないか、と思っています。使われている曲のアーティストという面で見ても。

一番象徴的なのは、エンディングの主題歌だと思いますが、劇中のBGMについても、1作目はロック系に振っていますが、3作目のレボリューションズでは、かなりクラシック的あるいは民俗音楽的な曲調に変わっていっている印象です。

私個人は、というと、この「音楽」については、やはり「1作目」が一番カッコいいと思っていますが、その分、裏を返せば(3部作のうち1作目が、最もストーリーが分かりやすいことに通じますが)使われている曲調も、3部作の中で最も「ノリ」が軽めに感じますね。

一方、2作目&3作目の音楽は、1作目に比べると「カッコよさ」や「イケてる度」は落ちると思いますが、2作目以降、ストーリーが一気に難解且つ奥行きが深くなっていくことに合わせるかのような、その作品に相応しいBGMが使われていると思います。

特にレボリューションズ(3作目)のラストの「ネオとスミスの最終決戦」で流れる重厚なクラシック的な曲については、あの場面ではあの曲しかないだろう!という素晴らしいセンスだと思っています。(仮に、あの闘いの場面が、1作目のようなノリの良いハードロックでは、かなりナンパになってしまいますよねぇ(^^; )

てなことで、個人的には、3作とも、それぞれBGMや主題歌は好きですが、やはり「一般受けするカッコよさ」という意味では、アーティスト的な面も含め、1作目が最も、イケてると思いますね。




というような、これらの大きく3つの理由で、世の中的には、
 「「1作目(マトリックス)」はとても面白かったが、「2作目(リローデッド)」と「3作目(レボリューションズ)」はダメ」
と思う人が多いんだと思っています。


私としても、「1作目」は、上記のような理由から「完成度」という点では、3部作の中で最も完成度の高い作品だと思っています。

が、ストーリーの「深さ」や「難解さ」という点等では、圧倒的に「2作目」や「3作目」のほうが、より深くて難解さも上がっており、くわえて、IT知識や哲学度みたいなものも、2作目&3作目のほうが、より必要になってくるため、個人的に、そういうジャンルが大好物な当方としては、作品としての「完成度」は劣るものの、「2作目」も「3作目」も大好きであり、結論としては、「3作中でどれか1作を選ぶ」というのはなかなか難しく、あくまでも「3部作で1つの作品(3作とも素晴らしい)」という捉え方をしています。











と、色々と書いてきましたが、最後に、マトリックスに関し、聞き捨てならないレビューというか記事を見つけたので、そのことを取り上げて終わります。

というのも、、いつも愛読しているGIZMODOさんの数日前の記事で「『マトリックス4』作るって! ネオとトリニティも帰ってくるって!」というタイトルのもと、マトリックス4の製作発表について取り上げられていたんですが、その記事の中で、

 「私が願うのはただ一つ、お願いだから「アーキテクト」のセリフシーンみたいなのは今回は出さないで。

という、目を疑うような書き込みがあったのです(笑)

しかも、その理由として、

 「ほら、映画の基本は「語らせるな、見せろ」ですから。それをあそこまでやらせるのは、むしろ「独創的」なのかもしれませんが、やっぱり『マトリックス』シリーズに期待するのはスタイリッシュなアクションとあの世界観ですから。ネオ棒立ちセリフシーンじゃありませんからね。


この書き込みを読んで、当方としては、悲しくて、そして苦笑するしかありませんでした。。

この記事を書かれた方も、もちろんマトリックス・ファンな方だと思うんですが、、こうも真逆な捉え方をしている人がいるんだなぁ、とあらためて実感しました。


当方、マトリックス3部作の中で、「好きなシーンは?」と聞かれると、あまりにも好きなシーンがあり過ぎて、これまた絞り込むのが大変ですが、2作目(リローデッド)の終盤のアーキテクト登場のシーンは、間違いなく、当方的には「マトリックス3部作」の中で、最も好きなシーンの1つであり、しかも、「いよいよネオは”最終ステージ”に突入したな(実際には最終ステージではないですが)」と予感させる、あのシーン無くしてマトリックス3部作は語ることができない重要なシーンの1つだと思っています。

くわえて、アーキテクトのあれだけ意味不明な(笑)難解なセリフがあるからこそ、「こいつ(アーキテクト)、スゲェ」と思いましたし、そんな凄い奴に立ち向かうネオが子供に見えてしまい、だからこそ、よりネオを応援したくなる。そんなシーンでした。

なので、マトリックス3部作から、仮にあのシーンがごっそりカットされていたとすると、明らかに物語は軽くなってしまっていたと思います。


このGIZMODOの記事に書いてあるとおり、そりゃ映画の基本は「語らせるな、見せろ」かもしれませんが、その一言で済ませてしまっては、ウォシャウスキー兄弟(現・姉妹)は泣くor怒るんじゃないでしょうかね(^^;

あのアーキテクトのシーンだけでなく、オラクルやメロビンジアン等、マトリックス3部作の中では、難解且つ長いセリフのシーンが少なからずありますが、そのどれもが、「マトリックス物語」により深みを出し、面白くするために、極めて重要な役割を負っていたと思うのです。

あくまでも個人的な予想ではありますが、おそらくウォシャウスキー兄弟にとっても、あの「アーキテクト」のシーンは、マトリックス3部作の中で、非常に重要なシーンという認識をされていると思ってますし、きっとウォシャウスキー兄弟にとっても、あのシーンは、我々観客に対して、最も「見せたい」シーンの1つだったのではないかと信じてます(もし違ったら謝ります(笑))。


なので、個人のブログに書かれるなら、何を書こうが全然自由だと思いますし、当方も完全にスルーしてましたが、GIZMODOのような超有名サイトで、「お願いだから「アーキテクト」のセリフシーンみたいなのは今回は出さないで」というようなことが大々的に書かれてしまっては、、いやいやそれはマトリックスorウォシャウスキー兄弟に対する冒涜だろー、と思わずにはいられず、筆をとった次第です(^^;








ということで、自分にとって一番好きな映画である「マトリックス3部作」なので、思い入れは人一倍強く、普段にも増して、”熱い内容”になってしまいましたが(笑)、今日のこのブログで言いたかったのは、やはり、人によっての感じ方・捉え方、あるいは好き嫌いは、こうも違うんだなぁ、ということです。

まぁ、カレーライスが好きな人が、カレーライスを嫌いな人に向かって、「カレーライスは美味いんだ!」とどれだけ力説したところで、相手は「いや、不味い」としか言えないわけで(笑)、、映画についても、「面白い」「面白くない」は個人の自由ですもんね。


それを考えると、すでに、過去の「マトリックス3部作」の時点でも、これだけ評価が分かれている状況なので、ラナ(ウォシャウスキー)さんも大変だと思いますが、私から言いたいのは、とにもかくにも「大衆受け」など狙わず、「作りたいように作ってほしい」という一点です。

もちろん、それが結果的に、過去3部作に匹敵、または超えるような作品になってくれたら最高ですし、そうなることを切に願っておりますが、あの「映画史に残る3部作」の続編を作るということの重責がどれほど大きいものかは、ラナさん自身が一番分かっていると思うので、持ち前の「オタク度」全開で、作りたいように作ってもらえればいいと思っています☆
(今回は妹のリリーさんがいないのが誠に残念ですが・・)












posted by Joy at 22:29| Comment(0) | Movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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