ミニバンって基本的に苦手なので、国産、輸入車問わず、本気で「これなら乗ってもいいかなぁ」と思えるミニバンって、正直、現行オデッセイくらいしか無いんですが(^^;、1ヶ月ほど前に日本デビューした、シトロエンのC4ピカソ、なんだか、かなり反響が高いですよネ☆
先日のカーグラフィックTVでも取り上げられ、結構評判良かったですし。
かつてシトロエン・エグザンティアに乗っていたボクにとって、最近のシトロエンには、正直言ってあまり魅力が感じられませんでした。
ただ、最近のC6、そしてこのC4ピカソは、久しぶりに、「試乗してみようか」という気にさせる何かを感じました。
ということでこのC4ピカソ、やはり人気のようで、試乗するにも「予約制」でした(^^;
まずは展示車のC4ピカソを使って、営業さんが、こと細かくクルマの説明をしてくれました。

正直、ボクらのように、ある程度クルマが好きな連中にとって、この「営業さんの説明」って、こちらから質問してるわけでもないのにいろいろ説明してくるので、たいがいウザく感じることが多いのですが(笑)、今日の説明は、かなり聞きごたえのあるものでした(笑)。
それほど、このC4ピカソには、いろいろな「仕掛け」があります☆
例えば3列目シートの両サイドにも、ちゃんとエアコン噴出し口やカップホルダーがついてます。

トランクの室内灯は、実は、パカっと外れて懐中電灯になります。

各ウィンドウのシェード(日よけ)も標準でついてます。

フロントのインパネ上部には、両サイドに、1箇所ずつ、アッパーグローブボックスがついてます。

新幹線のようなトレイもあります(笑)。
またその後部座席でも左右、エアコンの温度調整ができます。

(↑右はじに見えるエアコン噴出し口の下にあるのが、後部座席の温度調節スイッチ)
3列目シートのセッティング・収納も驚くほどワンタッチで簡単にできます。

ダッシュボードとドアパネルにイルミネーションの間接照明が☆
これは、夜になってから暗いところで見たら、めちゃキレイだと思います!


他にも、写真を撮り忘れた、数え切れないほどいろいろな仕掛けがありました。
いずれも「走りの本質」とは直接関係の無い部分が多いですが、そもそもミニバン自体が「ドライビングプレジャー」を追求するものではなく、「いかに快適に目的地まで移動するか」という乗り物だと思うので、そういう意味では、このC4ピカソに搭載された数々の仕掛けは、素直に賞賛に値すると思いました。
内装に関しては、シートは小ぶりながらもフランス車の伝統にのっとった、非常に座り心地のよいシートでした。
変わったところでは、フツウのクルマだと、インパネ中央部にあるはずのメインのエアコン操作パネルがステアリングの右横にあります。

それと、シトロエンお得意?の、ステアリングのセンターパッド部分が動かない、不思議な感覚のステアリングです(^^;

また、メーターパネル等は、インパネ中央上部に集中的に1つのパネルにまとめられており、結構近未来的なデザインです。

てな感じで、一通り、聞きごたえのある説明(笑)を聞いた後、いよいよ試乗へと向かいました。
試乗車ボディカラーは、C4ピカソのシンボルカラーである「オーアノディゼ」でした。


それと、展示車には無かった、パノラミックガラスルーフがついてました。
加えて、試乗車は、6速EGS(エレクトロニックギアボックスシステム)モデルでした。
これはいわゆる、アルファのセレスピードとほぼ同じ仕組みです。
ということで、まず座席に座ると、噂どおりの広大なフロントウィンドウがとても気持ちイイです☆
頭上だけでなく、前後左右、とにかく視界の開放さは圧倒的です。
エンジンをかけいざ発進。
まず感じたのは、室内がめちゃ静か☆
これだけガラス面積が多いのに、この静かさは驚異的とも思えました。
それにはちゃんと理由があるようで、通常の遮音対策に加え、このC4ピカソのサイドガラスは「ラミネーテッドサイドウィンドウ」といって、2枚のガラスの間にフィルムを挿入したラミネート加工ガラスが使われていました。
実際にサイドウィンドウを半分くらい下げて、確かめてみたら、はっきりとそのラミネート加工部分が見てとれました。
次にエンジンですが、2リッター直4で143psと、いたってフツウですが、実用レベルでは問題ないと感じました。
高速道や山道ですと、ちょっと非力かもしれません。
そして「走り」の面での、このC4ピカソの目玉の1つである、6EGSについては、感覚的には、まさにアルファのセレスピードそのものでした。
フツウにアクセルを踏み続けてシフトアップするときに、タイムラグがあり、これが一般の人にとっては、違和感を感じる原因となります。
現に、国産ユーザがC4ピカソに乗り換える場合、そのほとんどの人が、6EGSではなくフツウのトルコン式4ATモデルを選ぶそうです。
逆に従来からの輸入車ユーザで、ある程度クルマに詳しい人は、ほとんど6EGSを選ぶそうです(^^;
ボク的には、そもそもミニバンに走りは求めていないので、C4ピカソを買うなら4ATモデルで十分かな、と思いました。
ただ、ここで1つ残念なニュースが。
というのも、6EGSモデルは、年内の納車分は全て売り切れてしまったそうです。。。
ですのでこれからC4ピカソを買いたい人は、年内納車を希望するなら、必然的に4ATモデルしか選べない、ということになります。。。
さて、試乗に話を戻し、C4ピカソの乗り味ですが、フランス車十八番の「足回り」については、このC4ピカソ、絶品でした☆
「もしかしてこれハイドロ??」と聞いてしまいたくなるくらい、ハイドロ的な足回りだと感じました。
スピードが上がれば上がるほど、この足回りは、見事なまでのしなやかさを発揮します。
もちろんこれも人によって好き嫌いの分かれる感覚であり、ドイツ車的な「硬い足」を好む人は、このC4ピカソの乗り味は、受入れられないと思います(^^;
でもボクの場合、もともとフランス車を3台乗り継いだこともあり、フランス車のしなやかな足回りが好みなので、このC4ピカソの足回りには、好感をおぼえました。
そのヒミツは、リアサスがC4の中で唯一エアサスだからだと思いました。
ということで試乗を終えた印象は、「これはかなり面白いミニバンだ」ということです☆
これは、是非いろんな日本人に、実際に実物を見て、そして運転して、C4ピカソを経験してほしいと思いました。
お世辞抜きで、ここには書ききれない、まだまだたくさんの特徴(仕掛け)が、このC4ピカソにはあります。
最後に、価格について。
せっかくC4ピカソ買うなら必須と思われる「グラスパッケージ」をつけると、本体価格が360万円ちょうど。
これを安いと見るか、高いと見るか、はたまた「妥当」と見るか。
ボクの正直な思いだと、これでエンジンがせめて2.5リッタークラスであれば、「妥当」と思えますが、現在の2リッターですと、「ちょっとだけ高いかな」と思えました。
とはいえ、商談過程で、もし「値引き」があれば、それは解消されますし、高いといっても、ほんの少しのレベルなので、かなり魅力的なクルマに見えたことは事実です。
もし、現在の日本で買えるミニバンの中でどれか1つを選べ、と言われたら、その希少性も含め、このC4ピカソになるような気がしました☆
(↓C4ピカソの基本スペック)
http://www.citroen.co.jp/products/picasso/specification.html
みんカラでC2オーナーとC5オーナーと知り合い、シトロエンの世界はよくわかります。
今日MB試乗中にプジョー405を目的して、フランス車オーナーって、
フランス車からドイツ車へいく
ドイツ車からフランス車
ドイツ車とフランス車併用
するパターンがあるなんて雑談をしてしまいました。
私もミニバン買うなら、コレって思います。
非常に個性的ですよね。
AMG試乗できるか?
楽しみにしております。
ボクもオーナーだった期間は短かったですが、シトロエンの世界は独特のものがありました☆
確かにフランス車のオーナーにはいくつかのパターンがあるでしょうネ。
頑なにフランス車のみに乗り続けてる人も意外に多いのかもしれませんね。
6EGS、さすがに手動のシフトチェンジはタイムラグは感じなかったです。試乗途中からずっとパドルでシフトチェンジしてましたが、まさにアルファの感覚とそっくりでした。
C4ピカソ、イイ味出してますよネ〜(^^)
かなり個性的な営業さんでしたネ(^^;
ところで、今日は家族サービスに終始したため結局AMG、乗れませんでした(T_T)
ちょうど外車ミニバンを
探してる友人が居たので
情報を教えておきました!
いつもありがとう!
ご友人は、男性、それとも女性?
まぁ、ピカソという名前にしても、クルマのデザインにしてもかなり女性的なイメージが強いので、特に女性にはオススメですヨ☆
いかにも「オヤジ!」みたいな感じの男性には、ちょっと似合わないかも(自爆(笑))
はじめまして。
ピカソいいですよね!
ピカソ年内納車を決めました!
6月上旬に実車を試乗でき、発表まで時間があった?のかじっくり決めました。国内6EGSが玉数が少なかったようですね。発表日にはほとんどオーナー付だったようです。無理言って20台限定のスーパーリミテッドと言うモデルを注文しました。本革シート、18inch、ガラスルーフ、ブラックボディー。あとは未確認だそうです。
これからも、楽しいリポート待っております。
ピカソのご契約、おめでとうございます!
しかも20台限定モデルとは、羨ましいです☆
元シトロエン乗りのボクとしても、今回のピカソは、何か「新しいシトロエンらしさ」を確立したような気がして、嬉しく思っています。
納車レポ、楽しみデス♪