2020年01月27日
「東京ラブストーリー」まで復活とは。。
映画やドラマの”リブート”ネタに関して、近年で最も大きく落胆したのは、昨年の「マトリックス」ネタでした。
「マトリックス」は自分が最も好きな映画の一つ、言い換えれば、自分にとって最も大事な映画の一つであり、作品自体も”三部作”として素晴らしい形で完結してくれたと思ってますので、綺麗な形でそのまま終わってほしかったんですが、、昨年、リブートされるというニュースを聞き、かなりショックを受けました。
今でも「マジかよ〜」という思いはあるものの、僅かながら救いなのは、監督のウォシャウスキー兄弟(現在は「姉妹」)のうちのラナ・ウォシャウスキーがメガホンを握るので、まぁ、製作が、決まった以上、とにかく過去の「三部作」に傷がつかないような作品に仕上げてほしい、と祈るような思いでおります。
残念ながら、ヒューゴ・ウィーヴィングも出演しないようです(泣)
<THE RIVER: 『マトリックス4』エージェント・スミス役ヒューゴ・ウィーヴィング、続投ならず ─ スケジュールの都合で断念>
一方、映画と同様、「日本のドラマ」についても、自分にとって忘れられないお気に入りのドラマがいくつかありますが、間違いなくその中の一つである「東京ラブストーリー」が、なんとリブートされ今春動画配信開始、というニュースが先週末、入ってきました。
<スポニチアネックス: 「東京ラブストーリー」29年ぶりに復活 新キャストは「カンチ」伊藤健太郎、「リカ」石橋静河>
この、”元祖”「東京ラブストーリー」が放映された当時、当方、大学2年生でしたが、毎週月曜9時を楽しみにして、それこそ”食い入る”ように観ておりました(笑)
その後の私の人生にも、相当に大きな影響を与えた、そんなドラマでした。
上記、スポニチアネックスのニュースがYahooニュースに取り上げられた時のコメントにも、山ほど同じような意見が書き込まれていますが、正直言って、私もこの件に関しては「頼むから、やめてくれ・・・」というのが偽らざる心境です。。
誤解のないように書きますが、当方、なんでもかんでも「リブート反対!!」と言うつもりはありません。
「失敗作」や「売れなかった作品」的な作品がリブートされて、出来の良い作品に仕上がるのであれば、むしろそれは歓迎すべきことです。
例えば、近年で最も、自分にとって、その典型的な例を挙げると、それは「デアデビル(Netflix)」です。
それよりも前に公開された、”映画版”の「デアデビル」は、申し訳ないですが、正直、自分としては称賛には値しない作品という認識だったので、Netflixで”ドラマ版”として「デアデビル」がリブートされると知った時も、完全に「スルー」していました。
が、その後、ネットの記事や書き込みで、Netflix版デアデビルを絶賛する書き込みが多数見受けられたことから、「半信半疑」ではありましたが、「まぁ、とりあえず、少し観てみようか」ということになり、観始めたところ、その面白さに完全にK.O.されました。
まさに「こういう『デアデビル』を待っていた!」という、個人的に大好きな作品となりました。
この「デアデビル」があまりにも気に入ったため、Netflixの有料会員になることを決めた、そんな作品でした。
当方、こういう”リブート”なら歓迎なのです。
逆に、作品として素晴らしい出来で完結した(あるいは、「完結すべきだった」)はずのものが、リブートされることには大反対なのです。
例えば、「パイレーツ・オブ・カリビアン」なんかが当てはまります。
当方、「パイレーツ・オブ・カリビアン」も大好きな映画ですが、それはあくまでも最初の「三部作」だけです。
この「パイレーツ・オブ・カリビアン」は最初の三部作が同じ監督(ゴア・ヴァービンスキー)で作られ、まさに大人が楽しめる作品に仕上がっていたんですが、監督が替わった4作目以降は、もう、過去三部作とは”全く別物”(=子供向け)の作品になってしまいました。
確かに、3作目(「ワールド・エンド」)の最後は、明らかに、「次」がありそうな終わり方だったので、私も、続編には期待したのですが、続編を作るのなら、同じ監督に作ってもらうことはマストだったと思っています。
そして今回の「東京ラブストーリー」。
これはもう、「監督」がどうのこうの、というよりも、数えきれない多数の人がコメントしているように、当時が「スマホはおろか携帯電話さえない」=「相手がどこにいるのか、何をしているのかも分からない、すれ違いや妄想ばかり」の時代だったからこそ成し得たストーリーだったと思いますし、柴門ふみの原作(or 脚本)が秀逸だったことはもちろんのこと、くわえて、鈴木保奈美と織田裕二、あるいはその取り巻きである江口洋介、有森也美、あるいは西岡徳馬といった俳優陣が、あまりにもハマっていたからこそ成し得た「偉大なる作品」だと思うので、正直、「”元祖”東京ラブストーリー」を超えるような作品を作るのは、ほぼ不可能に近いのではないかと思います。
(主題歌、および、日向敏文についても、あまりにも見事にドラマとシンクロしてました)
まぁ、別に、無理して「元祖を超える」必要は無く、昔と違って、今は今なんだから、それなりに売れてくれればいい、という考え方もあるとは思いますが、やはり、あの「元祖」に、私たちのように、多大なる影響を受けた世代からすると、せっかくの「青春の宝物」に傷がついてしまう、という思いを抱いてしまうんですよねぇ・・(^^;
とまぁ、今回も、足掻いてみましたが、、もう決まった話のようですので、遅いですね(^^;
果たして、ドラマ設定と同じ、現代の同世代の人たちに、この「新・東京ラブストーリー」がどれくらいウケるのか、興味深いところではあります。
スマホを誰でも持っている現在において、この「新・東京ラブストーリー」がどんな作品に仕上がっているのでしょうか。
予想に反し、まるで「元祖」の時のような”社会現象”的な流行り方をした場合は「参りました」ということになりますね(^^;
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