今日は、ブランドとしてはアルファへ移行する決意はしたものの、そこからどのようにしてブレラにたどり着いたか、「ブレラへの道」というテーマで昨日よりもさらに長文で書きたいと思います(笑)
まず、今年の8月13日前後に、「アルファ・ブランドのクルマに乗る!」と決意し、最初にターゲットにしたクルマが、「Alfa 155 2.0TS(バルブ数には拘り無し)」でした。
なぜかといえば、まだ155が新車として販売されていた1998年頃、一度、アルファ取扱ディーラーに155を見に行って、見積りを取ったほど155には好感を持っており、その後も「一度は乗りたい」とずっと思い続けていたクルマだったからです。
あのスパルタンな外観や内装、左ハンドル+MT、ツインスパークエンジン、とにかく「大好物」なクルマでした(^^;
しかし、断念したばかりのBMW 318isクーペ同様、今となっては、良いタマを見つけるのは至難の業であり、仮に見つけたとしても、維持費が想像以上に多額になり、結果的に懐具合が今以上に「火の車」になりそうなことが分かってきたため、結局155への夢は、一旦諦めることとしました(古いエンスーなクルマに乗るには、気持ちだけでなく、やはり、相当な「財力」が必要ですね・・・)
しかし、僕の中では「アルファに乗る!」という思いに変わりは無く、今まで試乗したどのアルファにも好感を持っていたため、次なるターゲットをどの車種にするか、ということで再検討を開始しました。
再検討にあたり自分の中で、まず最も重要な条件は「永く乗れそう」なクルマであること。
そしてその「永く乗れる」ための条件として考えたのが、
・左ハンドル+マニュアル
・革シート
の2点です。
せっかくアルファに乗るなら、しかも永く乗るなら、個人的にこの2点はマストと考えました。
そしてもちろん、限られた予算内に収まる、ということもマストです。
そういう訳で、まずは自分が今まで試乗したアルファの振り返りから始めました。
まず、真っ先に浮かんだのが、ブレラでした☆
あの、圧倒的なカッコ良さ、エンジンフィールの素晴らしさ、従来のアルファに比べた大幅な品質アップ感、等々トータルとして、最も印象に残ったクルマでした(2006年の試乗車・オブ・ザ・イヤーでも堂々7位をつけました)☆
ただ、僕が昨年試乗したブレラは、3.2リッターモデルだったのです。
3.2リッターモデルなど、高過ぎて逆立ちしても買えません(^^;
もちろん2.2リッターモデルにしても、新車なら逆立ちしても買えないのですが、中古なら、僅かな望みはありました。
そこで今回、まず、ブレラ2.2JTSに試乗してみることにしました。それが今年8月17日くらいのことです。
あいにく試乗車は右ハンドルのセレしか無かったのですが、Qトロニックなら辛いですが、セレなら、MTモデルに比べ、それほどフィーリングに差は無いだろうと考え、とりあえず試乗してみたところ・・・
素晴らしい乗り味でした☆☆☆
一番心配だったのはエンジンフィーリングだったのですが、さすがに3.2リッターには迫力や音量で劣るものの、音質的には、直4とは思えない素晴らしい官能性を持っていることがわかり、しかも、セレでこれだけ気持ちイイのだから、マニュアルならもっと楽しいことは間違いないと、確信しました☆
もう1点心配だったのは、ハンドリングです。
フロントヘビーなことは明らかなブレラなので、アンダー強めだったら悲しいなぁ、と不安だったのですが、試乗した限り、FFでこれだけ楽しければ十分!、と思える楽しいハンドリングでした☆
ということで、心配していたエンジンフィール、ハンドリングともに大満足だったため、もはや第1候補はブレラ2.2JTSで決まりか!という心境でした。
しかし現実は甘くはありません(^^;
価格的に中古なら買えるかも、と予想していたブレラ2.2JTSですが、タマ数か極めて少なく、且つ、その少ないタマの価格もかなり高めのため、なんだかんだで残念ながら予算オーバーなクルマばかりでした。
そこで、引き続き、第1候補はブレラにしつつも、「予算」という現実を鑑み、もう少し安い車種も検討することとしました。
最初に白羽の矢が立ったのが、147 1.6TSでした。
身近な識者の方々(アルファ関係者)のアドバイス等を総合すると、147の中で、最も「通(ツウ)が選ぶクルマ」として挙げられるのが、どうやらこの147 1.6TSのようなのです。
識者のご意見を総合すると、まず147の頂点に君臨する「147 GTA」に関しては、「確かにGTAのエンジン自体は素晴らしいけど、そんなデカいエンジン(3.2リッター)なんか積んでても、町中を運転している中で、結局は使わないでしょ」ということで却下。
次に147 2.0TSですが、確かにGTAよりは「現実的」なエンジンですが、セレモデルが主流のため、「通(ツウ)とは思われにくい」ということで却下。
最後に、この147 1.6TSの場合、エンジンを「回し切る(=使い切る)」歓びがあり、このクルマなら、例えば「通勤時の運転」でもフツウにスポーツできる、とのこと☆
且つ、1.6リッターということで鼻先も軽く、ハンドリングも、アルファのクルマの中でも、最上級、とのこと☆
そして、日本に入ってきている147 1.6TSは、「マニュアルモデルのみ」!
ということから、実は、最も「通(ツウ)」が選ぶクルマがこの147 1.6TSらしい、ということが分かり、且つ、僕の嗜好にも合いそうなため、この147 1.6TSを試乗することにしました。
実際に試乗したのが、今年の8月20日だったと思います。
識者の方々の教えのとおり、確かに素晴らしいクルマでした、147 1.6TS☆
「エンジンを回し切る(=使い切る)歓び」ということが十分に分かりました。
この1.6ツインスパークは、とにかくスポーティでよく回り、且つ迫力のある気持ちの良いエンジンです☆
そしてハンドリングも、確かにFFを思わせない、今まで乗ったアルファの中で、最上と思えるものでした☆
しかもマニュアルしか設定されていないところも嬉しい限り(^^)
同じ「テンロク」でも、アルファのテンロクって、異次元の面白さがあることが分かりました☆
(是非、他の欧州車や国産車のテンロクと乗り比べてみてください。147 1.6TSは、きっと「異次元の楽しさがある」ということが分かっていただけると思います)
しか〜し、この147 1.6TSに重大な2つの問題点が・・・
と言いますのも、この147 1.6TS、マニュアル車しか設定が無いのは嬉しい限りなのですが、と同時に、実は、日本に来るモデルは、基本的に右ハンドルしか設定が無いんです(T_T)
僕は昔から、「もしポルシェもしくはアルファに乗れるときが来るなら、絶対に『左ハンドル+MT』の組み合わせしか買わない」と変に、頑なに思っているところがありまして、この147 1.6TS、せっかくのマニュアルとはいえ、右ハンドルでは、どうしても納得がいかないのです。。。
それともう1つの問題点は、この147 1.6TSには、日本の場合、レザーシートの設定が無いようなのです(T_T)
ということで、前述のとおり、絶対条件としての、
・左ハンドル+マニュアル
・革シート
という2つをどちらも満たしていない、ということが判明し、泣く泣く147 1.6TSは諦めることにしました。
ちなみに、147 1.6TSなら、予算的に新車でも買えたのに・・・(T_T)
そこで、次に狙ったのが147 2.0TSです。
確かにこのモデルは、セレスピードが主流であるため、女性のアルファ乗りのほとんどが、この147 2.0TSに乗っていると思われる点が、ちょっと引いてしまう要因なのですが、とはいえ、2リッター・ツインスパークは魅力的です。
ということで試乗してみました。
エンジン・フィーリングは、と言いますと・・・
K.O.されました☆
昨年、同じ147 2.0TSに一度試乗していて、そのときは好感は持ったもののK.O.まではされなかったのですが、今回はK.O.されました。
アルファエンジンの良さが、ようやく「本当に」分かるようになってきたのだと思います。
1.6ツインスパークも良かったですが、さすがにこの2.0ツインスパークは「名エンジン」と言われるだけあって、これほど刺激的な直4エンジンは、世界広しといえども、この2.0ツインスパークと、我らが国産のホンダのタイプRに積まれているエンジンぐらいだと思います。
ブレラの2.2JTSも素晴らしいですが、比べれば、やはり2.0ツインスパークの凄さには負けてしまいます。
ハンドリングは、先に乗った1.6TSに比べるとさすがにフロントヘビーな印象を持ちましたが、その分エンジンの迫力がスゴイことと、トルクもかなりあるので、刺激度という点で、1.6TSを上回る感じがしました。
しか〜し、この147 2.0TSにも重大な問題が・・・(^^;
というのも、これは実は1.6TSにも言えることだったのですが、まず、フロントマスクのデザインが、どうしても自分にはシックリ来ないことです。
147に関しては、前期モデルのフロントマスクの方が、はるかに好みのデザインでした。
この147 2.0TSについても、もし買うなら、1.6TS同様、なんとか新車で買えそうな価格だったのですが、新車だと、後期フェイスになってしまうので、そこが辛いところです。。。
(ちなみに、BMW320ツーリングを早々に手放した理由の1つに、最後まで、フロントマスクのデザインが好みではなかったことが尾を引きました。。。 リアやサイドのデザインは逆に好みだったのですが、車庫に停まっている自分のクルマを眺めるのは、どうしても真正面からになってしまうので、フロントマスクが好みのデザインであるかどうかは、非常に重要だと痛感しました。例え、リアやサイドのデザインが気に入っていたとしても・・・)
それと、前述のとおり、やはりこの2.0TSモデルは、セレが主流なので、正直、あまりクルマの良さが分かってないような人達も乗っている可能性が一番高い、ということです(BMWの3シリーズにも同じことが言えるでしょう・・・)。
それから、そもそもこの2.0TSのマニュアルモデルって、新車であっても、ほとんどタマが無いらしい、ということも分かってきました。
それらを総合すると、やはりこの2.0TSも諦めざるを得ないかなぁ、ということになりました。
自分が今まで試乗したことのあるアルファの中で、残る選択肢は、あと1つのみ。
そうです、147 GTAです。
昨年の試乗車・オブ・ザ・イヤーでは、ブレラに続き、堂々8位にしました。
「3.2リッターなんて、普通、使う道路なんか無いでしょ」という意見が多々あるのは承知の上ですし、自分の「技量」を鑑みても、オーバースペックもいいところであるのは明白です。
しかし、「最後のアルファV6」と言われている、147GTAに積まれている3.2リッターV6は、ただ、アイドリング音だけ聴いていてもうっとりする、そんなサウンドを奏でてくれますし、もっと言えば、エンジンを切って、そのエンジンを眺めているだけでも楽しい、という珠玉のエンジンなので、僕にとっては、昨年の試乗以来、忘れられないクルマになっていました、147GTAが☆
しかも、他の147と違い、エクステリアデザインも、めちゃめちゃ好みです☆
ということで、もう一度その感触を確かめるため、147GTAにも試乗することにしました。
今年の8月24日のことです。
試乗できたのは、アルファレッドの左ハンドルのMTモデル。
走行距離もわずかな、中古車です。
内装はブラック&タンのレザー。最高の組み合わせ☆
そして試乗した感想は・・・
K.O.されました☆
いやもう、やっぱりGTAはイイ☆
設計が古かろうが、オーバースペックだろうが、この147GTAは「所有してる」、というそれだけでも5年は持ちそうな、そんなフィーリングを持ったクルマでした。
とにかくエンジンは、音を聴いてるだけで最高☆
まるでBMWのMモデルのような素晴らしさ。
そして、フロントヘビーでも、町中を運転してる限りは、心配していたほどは気になりません。
ボディサイズも、自分的にはもっとも手頃な大きさ。
後ろの席も、十分座れる。
ブレラと違って、この147GTAなら、そこそこ程度のイイ中古でも、価格的に、なんとか買えそうです。
ということで、僕の中で、この147GTAは、ブレラ2.2JTSと並んで、「同率1位」という印象になりました。
それぞれが、どちらにも無いモノを持っている、という印象があり、まさに甲乙つけ難いとはこのことだと思いました。。。
最終的にこの2台、つまりブレラ2.2JTSか、147GTAで、天秤をかけることになったのですが、幕切れはあっけなかったです。
結局、147GTAを買うのとそれほど変わらない価格のブレラ(新古車)を、いつもお世話になっているアルファディーラーの営業さん(と言っても偉い人ですが(^^;)が頑張って見つけてくれたので、迷うことなくブレラを選びました。
147GTAもとても魅力的でしたが、ブレラの方がもっともっと「永く」乗れそうな気がしたからです。
クルマ自体の造りも、147世代よりも、1回りどころか2回り以上、質感が高くなった印象もありますし。
それと、現実問題として、ブレラや159世代から、タイミングベルトでは無くなったことも大きいです。
なんだかんだ言って、一般庶民にとって、永く乗れるためには「信頼性」や「維持費」みたいな部分がかなりウェイトを占めてくるので。
ということで、実は、これでも、かなり省いて書きました(笑)。
短い期間ではありましたが、ブレラにたどり着くまでは、本当にいろいろ悩みました。
しかし1つ言えるのは、今回ブレラ以外に試乗した147GTA、147 2.0TS、147 1.6TSのどれも全てが、素晴らしいクルマだった、ということです。
最後に、最近の悩みを1つ。
ブレラの良さ、そしてアルファの良さが分かり始めた今、「試乗欲(よく)」がかなり消滅しています(^^;
もちろん、これだけいろいろ試乗してきたので、そもそも試乗したいクルマ自体がほとんど無くなってきている、という理由もあるとは思いますが、とはいえ、BMWの時は、何度乗り換えても、また懲りずに次々と試乗を繰り返していったのですが、ブレラ納車以降、なんだかゴールに到達してしまったような感があり、このままではちょいと老け込んでしまいそうです(笑)
まぁ、今後に関しても、「乗ってみたい」と思えるクルマが出現したら、その都度、試乗してみたいとは思ってます。
クルマは乗らなきゃ分からない、と思うので☆

(2日間に渡る、本音ズバズバの超長文を読んでくださった皆さん、本当にありがとうございました(^^)
最後に画像を持ってきたトコロがニクイですね・・・KOされました☆(笑
ほんと、いい選択だともいますよ〜。
3.2LのMT、試乗して楽しかった〜。
私の友人が147 1.6TS乗ってて時々運転させてもらいますが、
これもいいですよね。友人が乗ってなければ候補に上がる車です。
アルファに乗ってる方って、「あぁ、好きなんだなぁ」って思います。
これからラテンの香りに包まれて楽しい日々を送ってくださいね。
ブレラへの道読み応えタップリで楽しめました♪
今度じっくり話し聞かせてくださいね〜^^
来週辺りランチいかがですか〜
さて、週末F1行ってきます^^
アルファ、ブレラの道のり十分楽しませて頂きました。 自分もコンパクトハッチの道を歩みたいと思います。
ちょいワルは浮気(試乗、乗換?)しないと(笑)
それにしてもアルファ(ブレラ)への道!
までの道のり、高くつきましたね〜
私も吹っ切るまでには、もっとお金を使わないといけないのでしょうかね〜
駄文長文、完読いただき、感謝&恐縮です!
次は、Mackey♪さんがご決断される番です(笑)
その前に、今度赤坂のアストン、見に連れてってください(爆)
さすがアルフィスタ大先輩のTetuさん!
全くそう思います!(一度蛇の毒がまわってしまうと全車種K.O.・・・(^^; )
はじめまして、でしょうか?
コメントいただき感謝です!
確かに「友人が乗ってるクルマ」と同じクルマは、買いにくいですよネ・・(^^;
ちなみにDreiさんはどんなクルマにお乗りでしょうか?
是非お聞かせください♪
駄文長文、読んでいただき、感謝です!
来週のランチ、都合合いましたら、是非お願いします♪
ではF1、楽しんできてくださいネ(^^)
駄文長文、読んでいただき、ありがとうございます!
ロマンさんには僕的にも、コンパクトハッチを極めてほしいと思っています☆
ところで、ちょいワルは、浮気しないとダメですか?(爆)
確かにここまで至るまでに、お金をたくさん使いましたが、結果的にとても良い買い物ができたと思ってます☆
それに、あれだけの回数の試乗を「無料」でやらせていただいているし(^^;
やっぱりハッチバックよりもクーペの方が格好いいですよ。
でも、ブレラはドアの形状から少しハッチバック的な使い方ができるのもいいですね。
そうですね、ストーリー的には全体の7〜8割くらいは書いたつもりです(笑)。
でも、残りの2〜3割は、私の中だけのヒミツです(^^;
私もE46の330iMスポーツのMTに乗っていました。5年経って買い換えるBMWが無く、その後色々あり晴れの日用のMT車と、通勤用に116i(もちろんAT!)に乗るようになり、半年で完璧にATアレルギーを発症。夜も眠れません。そこで147への買い替えを検討中です。
そこでお聞きしたいのですが、ちょうど1.6TSの試乗車が無く、2年位前に試乗したかすかな記憶では、私もKOされた2.0TSの低回転からの快音(ロロロロ...みたいな。)が無かったように思うのですが、いかがでしょうか?いきなり長文失礼しました。
こんな駄文長文、お読みいただきありがとうございます♪
そうですネ、単純に「1.6リッター」として考えれば、147の1.6TSは、他メーカーの1.6とは比べ物にならないほど気持ちいいと思んですが、しかし、pandaさんのおっしゃるとおり、2.0TSのようなドラマティックな官能性は無く、比べてしまうと1.6はかなり単調な吹き上がりに感じた、というのが正直なところでした。
エンジンの回り方だけでなく「官能性」に拘る人なら、2.0TSを選んでおいた方が後悔しないような気がします☆
よろしければまた情報交換させてください(^^)
やはり記憶も薄いですが印象も薄かった気がします。2.0TSのMT欲しいのですが、やはり今現在在庫が無く新車で手に入るか微妙です。もっと早く買うべきでしたね。
今週末1.6が入荷するので試乗は出来ませんが見に行ってみます。
あ、遅れましたがブレラ納車おめでとうございます!こちらこそまたよろしくおねがいします。
ありがとうございます!
147もいいですが、ブレラもいいですよ(笑)
TSには劣りますが、2.2JTSもかなりイイです☆
いかがですか♪
ブレラもちろん見ると欲しくなるので直視できません(笑)ましてや試乗も出来てません。
ところがブレラのカタログ見るといつの間にか2.2のセレと3.2のQトロニックしかありません...
ATアレルギーには禁忌です(特にトルコンAT)。今度ディーラーで聞いてみます。金額的に無理ですけど...