自身、もともと欧州車好きになったきっかけがフランス車でしたし、そこから3台続けてフランス車を乗り継いだことからも分かる通り、フランス車の足回りは本能的に「好み」のようです。(逆に、ドイツ車から入った人は、フランス車の足回りは柔らか過ぎてどうも苦手、と言う人も多いと思いますが(^^; )
目下、気になっている(現在新車で買える)フランス車の中で、まだ乗ったことの無いクルマが「C4」と「C2」です。
そんな訳で、今回は「C4」を試乗して参りました。
C4には「サルーン」と呼ばれる4ドア・バージョンと、「クーペ」と呼ばれる2ドア・バージョンがありますが、僕が興味を持っているのは、「クーペ」の、しかも断然、唯一マニュアルトランスミッションが用意されている「C4 2.0 VTS」というモデルです。

(↑上がクーペ。下がサルーン)
基本的に、C4といっても、この「C4 2.0 VTS」しか興味は無かったのですが、しかしながら、この「C4 2.0 VTS」の試乗車はなかなか無いようで、試乗は諦めていました。
そんな中、シトロエン・ディーラーさんでそういう話をしていたら、「他のグレードならC4の試乗車があるので、せっかくですから乗ってみませんか?」というお言葉があったので、4ドアの「C4 2.0 Exclusive」に試乗させていただくことに。
ちなみに、C4とは、僕が所有していたエグザンティアの弟分である、クサラの後継車にあたります。
ということで、試乗車とご対面。
エクステリアデザインは、クーペよりも大人しい印象で、どことなく日本の某ミニバンに似ている雰囲気もあります(^^;
この4ドアのC4のエクステリアデザインも悪くはないですが、やはり僕は2枚ドアのクーペの方が好みです。
ただ、このC4、4枚ドアのサルーン、2枚ドアのクーペともに、エクステリアの「質感」はとても高く、僕が昔所有していたエグザンティアの頃に比べると、正に隔世の感があります。


次にインテリアデザイン。
これまた、エグザンティアの頃のシトロエンとは比べ物にならないほど、質感が上がった印象です。
(同じことは、兄弟車であるプジョーにも言えますね)
C6同様、とにかく「癒し系」のデザインです。
スポーツカー的な「やる気系」のデザインも好きですが、一方で、こういう品の良い「癒し系」のデザインも、「これはこれでいいよなぁ」と思います。

気に入ったのが「透過式デジタルディスプレイ」。
自然光を透過させディスプレイのコントラストを調整する、という見た目にも優しく、且つ、エコな方式で、しかもデザインも良い感じです☆

固定式センターパッド部を採用したステアリングはちょっと違和感を感じますが、これも近未来的なシトロエンらしいイメージと合うので、僕はいいんじゃないかと思いました。
それと、シートの座り心地もいいですネ☆
厚手のソファという感じで、シトロエン伝統の座り心地は健在だと思いました(エグザンティアのシートも素晴らしかったので)。
さて、試乗車のエンジンを始動し、いよいよ発進します。
スルスルと動き出したところで、すぐに感じたのは「おぉ、フラット! 」。
そして速度が乗ってくるに連れて・・・
K.O.されました(^^;
何ですか、このフラット感は!
素晴らしいです☆☆
700万円近くするハイドロサスのC6が素晴らしいフラット感なのはある意味当然ですが、このC4は、ハイドロじゃないのに、まるでハイドロのような素晴らしいフラット感です。
路面のうねりや段差も、軽くいなして、それでいてフワフワではなく安定感があるのだから凄いです。
前モデルである、クサラ(=ハイドロではない)と、その兄貴分のエグザンティア(=ハイドロ)に、以前乗比べたときは、さすがにハイドロのエグザンティアのほうが、遥かに素晴らしいフラット感だったのですが、このC4のフラット感は、ハイドロのエグザンティアを超えていると思いました。凄いです。
この「ハイドロじゃないのにハイドロのようなフラット感」については、個人的には、ボディ剛性がエグザンティアやクサラの世代に比べ大幅に向上したことが、好影響を与えているのではないかと思いました。
加速感に関しては、このC4 2.0 Exclusiveは143psの2リッターエンジンを積んでおり、車重が1350kgのため、必要にして十分の加速を見せてくれます。
オートマが4速なのがちょっと辛いですが、まぁ、そもそも峠を走るようなクルマではないので、4速でいいのかもしれません。
それと、予想に反して、このオートマのマニュアルモードを試してみたところ、シフトストロークが超短く、且つシフトチェンジ自体もかなり素早いので、びっくりしました。
マニュアルモード、結構使えますヨ。
ですので、これで5速だったら、かなり面白かったと思います。。。

それとエンジンの静粛性も素晴らしく、まさにこのC4の素晴らしい乗り心地にイメージが合ってます。
ハンドリングについては、特にコレという印象が残っていないのですが、悪い印象を感じていたならきっと覚えているはずなので、そうではないということは、ハンドリングも自然なタッチだったのだと思います。
唯一ケチをつけたくなるのは、フランス車特有のスイッチ的なブレーキのタッチ。
これは、昔からあまり変わってません(^^;
この試乗車のC4 2.0 Exclusiveには僕のブレラと同じようなパノラミックガラスルーフがついており、これもC4の癒し系の走りによく似合っています。
ということで、このC4 2.0 Exclusive、素晴らしい乗り味です!!完全に見くびっていました、ゴメンナサイ(^^;
クサラからは、相当進化したと思います。
これだけ素晴らしい乗り味で、且つ、インテリアのデザインもチープじゃないし、これだと、無理してC6は要らないな、と思ってしまいました。
いやぁ、久々に感激したクルマです♪
前述のとおり、峠を走ったり、とか、スポーツドライビングするような性格のクルマではないと思いますが、とにかく乗っていて気持ちがよく、「どこまででも運転し続けたい」と久々に思えるクルマでした☆
そこでますます気になるのが、僕の本命である「C4 2.0 VTS」。
これだけ癒し系の走りを見せてくれたC4 2.0 Exclusiveに対して、どこまでスポーティになっているのか、興味津々であります(^^)
気になる決め手はやはりエンジンでしょう。
C4 2.0 Exclusiveのエンジンフィーリングは、静かで快適過ぎるので、C4 2.0 VTSはC4 2.0
Exclusiveよりも一回りと言わず二回り以上元気なサウンドを聞かせてほしいものです。
それと、マニュアルシフトがどのようなフィーリングなのかも気になります(正直、あまり評判良くありません・・(^^; )
(32台限定のローブ仕様は、もう売り切れたかな・・・?(^^; )
それにしてもC4 2.0 Exclusive、期待を大きく超える、素晴らしいクルマでした☆
正にフランス車の真骨頂と言えるクルマだと思います
好き嫌いは分かれると思いますし、特にドイツ車的な硬めの足が好きな人にはオススメできないですが、興味がある人は是非一度試乗されてみることをオススメします。
ハマれば、きっと離れられなくなります、この乗り心地(笑)。
今回、Fiesta ST、そしてC4 2.0 Exclusiveに乗ってみて、改めて「クルマは乗らなきゃ分からない」ということを実感しました☆
(以下、C4 2.0 Exclusiveの基本スペック)
全長 mm 4,260
全幅 mm 1,775
全高 mm 1,480
車両重量 kg 1,350
エンジン 2リッター直4DOHC
最高出力 kw(ps)/rpm 103(143)/6,000
最大トルク Nm(kgm)/rpm 200(20.8)/4,000
トランスミッション 4速オートマチック
車両本体価格 \2,990,000(税込)
(↓ディーラーに展示してあったC6。この色もいいですネ☆)

前回試乗したかったのは、実はC4でした。
足回りが相当よさそうですね。今の私には最善かもしれません。
ただ、ガソリン高騰のご時勢に4ATは販売面で厳しいでしょう。(でも、よさそう)
モーターショウは、10日(土)を予定しています。ご都合が合えばご一緒しませんか。チケットも2枚あります。
コスト削減が狙いなのか、ボディー剛性が進化したためハイドロ搭載車が縮小したのかも知れないですねぇ。
C2、日本試乗発売中止が決定したようです。
そうでしたか、C4でしたかぁ。
joypapaさんのイメージにはC6の方がお似合いのような気もしますが(^^;、でもクルマとしては、C4、メチャクチャ良かったです!
是非お試しください☆
それとモーターショウの件、お気遣いありがとうございます♪
後でメールさせていただきますね(^^)
ですよね、C2の日本での発売中止、実は知ってましたが、敢えてブログには書きませんでした(^^;
ルポといいC2といい、かつてのFord kaといい、なくなるのは哀しいですね〜。