モデル末期にさしかかった現行アコードですが、FMCする前に、どうしても一度乗っておきたかったモデルがありました。
そのクルマとは「アコード Euro R」
「Euro R」という名前からして、今までは、なんだかType Rの「ごまかしバージョン」みたいなイメージがしていたので、ほとんど眼中に無かったのですが、先日読んだ自動車雑誌(確かMotorMagazineだったかな?)で、我らがアルファ159と、このアコード Euro Rの比較記事が載っており、全ての項目でアコード Euro Rが勝利していたのです(^^;
まぁ、アルファは「スペックで乗るクルマ」ではないので、比較記事で負けるのはよくあることですが、とはいえ、今まで眼中に無かったアコード Euro Rに159が完敗、という記事を見てしまうと、さすがに「アコード Euro Rのお手並みを拝見したい!」という想いが嫌が応でも高まります(^^;
ということで、アコード Euro Rの試乗車を探しましたが、なんと関東には1台も無いらしいのです(^^;
そして本日、幸運にも中古車のアコード Euro Rを試乗させていただくことができました。
ちなみにこのアコード Euro Rは、6速マニュアルシフトのみであり、オートマの設定が無い、というところにも非常に惹かれます☆
てなことで、試乗車とご対面。
まずそのエクステリアデザインから。



黒いボディカラーも手伝って、地味な中にも迫力を感じるデザインですネ。
質感もなかなか高いです。
ちなみにフロントデザインに関しては、よく言われたことですが、僕の乗っていたA4(B6)にどことなく似てますよね(^^;
次にインテリア。


これは僕が以前乗っていたE46の質感をアップさせたような、シンプルで嫌味の無いインテリアデザインですね。
特に大人っぽデザインのレカロシートがイイ感じです☆

アルミ製シフトノブに関しては、インテリア全体のデザインからすると、ちょっと形的に違和感があります(^^;
いずれにしても、インテリアデザインは、大人っぽい落ち着いた構成ですが、要所要所に、シートとかステアリングとかペダルとか、やる気を感じさせてくれるので、個人的には好感が持てました。
さて、コクピットに乗り込み、エンジンを始動すると、なかなか迫力のあるアイドリング音がマフラーから聞こえてきました。
少し重めのクラッチペダルを踏み、ギアを1速に入れ、いよいよ発進。
感想は・・・
速っ(^^;
さすが、かつてインテRに積んでいたものとベースが同じエンジンを積んでいるだけあります。
2リッター直4で220馬力をたたき出すi-VTECエンジンは、官能的なサウンドともに、あっという間に、凄いスピード領域に達します。
特に8000回転あたりのサウンドは、S2000のそれを多少大人しくしたような、まさに「雄叫び」という感じで、痺れます☆
S2000で感じたような、低速域でのモッサリ感も、なぜかこのアコード Euro Rでは感じませんでした。
そして、レカロのフロントバケットシートが、イイ感じに体をホールドしてくれて、やる気を一層高めてくれます。
足回りは、かなり硬めの印象です。
といっても、ドスドスとお腹に響くような硬さではなく、いわゆる「カッチリ」というキビキビとした硬さであり、シビックType Rあたりに比べるとファミリーカーとしてもなんとか問題無いと思います。
ボディ剛性もドイツ車と比較してもほとんど遜色無いと思います。
ハンドリングは、結構重く、それでいてキビキビ動くという、ちょっと緊張を強いられるものでした。
シフトフィーリングに関しては、ショートストロークなのはいいのですが、若干、節度が無いというか、ユルさも感じましたので、もう少し硬めにピシピシと入ってもいいような気がします。
ということで、このアコード Euro Rを運転し終えての感想は、かなり良いクルマ!という印象です☆
確かにシビックType Rに比べると刺激は少ないですが、「比べれば」、という話であって、そもそもシビックType Rは刺激が強過ぎる、とも言えるわけで、このアコード Euro Rは、ワタシには十分過ぎるほど刺激に満ちた、純粋に「スポーツカー」と呼べるクルマだと思いました。
ていうか、サーキットをガンガン走れる「腕」を持った人ならシビックType Rでいいと思いますが、普通の素人では、このアコード Euro Rでも持て余すと思います。
それくらい、刺激に満ちた走りを見せてくれました。
それと、ランエボやインプSTI、あるいはシビックType R等、「あそこまではちょっと・・・(^^;」と思われている、大人にもピッタリのクルマだと思います☆
しかもびっくりするのが、このお値段。2,656,500円(税込)。ホンダさん、素晴らしい(笑)。
これだけの走りの気持ちよさと質感を持ったクルマがこのお値段とは、長く輸入車に乗り慣れてきたワタシにとっては、驚きであります☆
いくら良いクルマだからと言って、M3やRS4が、このアコード Euro Rの3倍以上も高い、ということを考えると、「いくらなんでも、そこまでの価格差は無いだろう・・・」と思ってしまいました。
間違いなくこのアコード Euro Rは「買い」と思われます。
想像してたよりも遥かに「硬派」なセダンでした。
159が完敗したのも分かる気がしました(^^;
個人的には、エクステリア・デザインがもうちょっと好みのデザインだったら、真剣に欲しくなったかもしれません。
モデル末期にさしかかっているアコードですが、このEuro Rは、まさに隠れた名車と言っていいと思います☆
(なんか、「Euro R」というネーミングで損してるような気がします(^^; )
なお、「FF」および「マニュアル車」ということで、このアコード Euro Rの比較対象として159に白羽の矢が立ったのだと思いますが、走りのテイストは159とはかなり異なり、むしろ同じDセグであれば、現行アウディA4 2.0TFSIクワトロあたりが最も近いと思います。
残念ながら日本には、A4 2.0TFSIクワトロのマニュアル車はありませんが、恐らくA4 2.0TFSIクワトロのマニュアル車は、アコード Euro Rに近いテイストだと想像します。
もっと言えば、A4 2.0TFSIクワトロのマニュアル車をさらに刺激的にしたのが、アコード Euro Rなのではないかと思っています。
ということで、アコード Euro Rが素晴らしかったため、帰りに159の双子車と言っていい、ワタシのブレラを運転するのが少し怖かったのですが、おかげさまでなんとか杞憂に終わりました(^^;
というのも、確かにアコード Euro R、素晴らしいんですが、かなり運転に緊張を強いられます。
まさに「プチS2000」という感じで、ゆったりと乗るのは難しいかもしれないと思いました。
その点、ブレラは正に自分のような素人には、正に自分が要求したとおりにクルマが動いてくれる「身の丈に合った」スペックという印象で、緊張度の少ない、純粋な気持ちよさを感じることができました。
もちろん、アコード Euro Rに比べれば全然遅いブレラですが、それでも、強めにアクセルを踏み込めば、十分、かなりの緊張を必要とする加速も見せてくれます。
そして、やはりエンジンサウンドに関しても、確かにアコード Euro Rのi-VTECも素晴らしかったですが、ブレラ(=159)の直4は、低回転から、より情緒的なサウンドを聞かせてくれることも、改めて分かりました。
(刺激的≠情緒的)
ハンドリングも、正直言って、アコード Euro Rよりもブレラのほうが、遥かに楽しく感じました。
やはり「性能」と「楽しさ」は別問題であることをまざまざと感じます。
価格を考えると、アコード Euro Rのコストパフォーマンスの素晴らしさに圧倒されますし、確かに雑誌でも159が完敗してしまいましたが、たからといって、個人的には、やっぱりアルファからは離れられないなぁ、と帰りの運転でつくづく感じました(^^;
(とはいえ、あの価格を考えると、やっぱりアコード Euro Rって素晴らしいです(笑))
アコード Euro Rの基本スペックはこちら。
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なお、本日、アコード Euro Rを試乗した後、試乗はできませんでしたが、初代シビックType Rの運転席に座り、エンジンをかけ、アクセルを踏ませていただくことができました。
やはり初代とはいえ、凄まじい刺激的なエンジンですね!
ちなみに、シビックType Rについては、この「初代」のデザインが一番好きです☆




自動車雑誌に優良絶滅危惧種にアコードユーロRがリストに載ってました。素晴しいんでしょうね。
でもJoyさんのおっしゃる性能と楽しさは別問題であること
理解できるようになりました。
(少し大人になりました)
ユーロR試乗されたんですね。
私の同期がCL7のユーロRに乗っているので、前に運転させてもらったことがあるのですが、Joyさんと似たような感想を持ちました。
当時私はそのときインプレッサに乗っておりましたので、ユーロRでもかなり緩い車に感じたものです(爆
またJoyさんも書かれているとおり、この車かなり安いんですよね〜
この価格であまり売れていないところを見ると、やはり日本ではセダンの市場が厳しいのかな?
と思ってしまいますねぇ。
関東に試乗車無いんですね。
アコードユーロRの弱点は装備の貧弱さです。DSC無し、サイドエアバッグ無し、
ヒーテッドドアミラー無し(全てオプション
設定も無し)。レカロシートとは言え、電動シートも無し。159との価格差は、実際には少なくなると思います。ある意味でホンダの
フラッグシップ的な車が、こんな装備では、
購買意欲が削がれてしまいます。
でも、新型アコードは凄く気になります。
以下、2つ質問させて下さい。
ハンドリングはブレラの方が楽しい、というのはブレラの方が安定性が高いのか、ニュートラルステアなのか、どうなのでしょうか?
後、ユーロRとブレラと、クラッチミートのし易さはどちらに軍配が上がりますか?
宜しく、ご教授くださいませ。
いえいえ、何年も前から既にプジョー106を所有していたロマンさんのほうが、はるかに「大人」です☆
106は、スペックを越えた楽しさを語れるまさに典型的なクルマだと思います♪
ちなみに、その雑誌はもしかしてAUTO CARですかね?
僕は先代CL1は知らないのですが、現行CL7はかなり素晴らしいクルマですネ☆
でもさすがにインプと比べると、ユーロRもユルいですか・・・(^^;
それにしてもこういうクルマの人気が今イチというのは、日本は寂しい状況ですね〜。。。
(ただ、ユーロRに関しては、マーケ手法にも一因があるような気がしますが(^^; )
確かに装備はショボいかもしれないですが、まぁ、そこは「真のフラッグシップ」であるレジェンドに任せるとして(^^;
なんたって、ユーロRはレジェンドの、「ジャスト半額」ですし、やっぱ、それを考えると素晴らしいです☆
ところで、さすが、がんきちさん、鋭いです!
というのも、昨夜ブログをアップした後、風呂に入っているときに「1つブログに書き忘れたことがある!」と気づきました。
それは、まさにがんきちさんの言われている「クラッチミート」についてです。
ユーロRのクラッチミートはかなり範囲が狭く感じました。
というか、ブレラのクラッチミートが簡単過ぎるのかもしれません(^^;
それと、ハンドリングについては、ユーロRのほうがクイック且つ安定性があるように感じましたが、ブレラのほうがニュートラルステアに感じ、それが「楽しさ」に繋がっています。
とにかくユーロR、刺激的なクルマでしたヨ、少しがんきちさんのB3にも、どこか似たテイストを持ったクルマだと感じました☆
いつも楽しくブログ拝見させていただいてます。
山梨県在住の専業主婦です。
我が家のクルマ、ブレラとユーロRです。
主人がホンダとラテン車好きなんですよ。
今回の試乗、ユーロRだったんで思わず反応してしまいました。
どちらも楽しいクルマですよ。身長150cmの私にはちょっとサイズが大きいですが。。
これからもいろいろな記事、楽しみにしています。
コメントありがとうございます♪
ブレラとユーロRをお持ちなんですか、なんて羨ましい組み合わせなのでしょう!
もちろんサラサさんも運転されるんですよね?
カッコイイなぁ☆
是非今度、愛車のお写真、拝見させてくださいネ(^^)
おもにブレラは主人が通勤に、ユーロRは私の買い物などに使っています。
私はまだそんなにブレラを運転していないので、もう少し慣れが必要なカンジです。。
ウチのはセレスピードなんで左ハン+MTよりは楽なんですが。
そうでしたかぁ、いずれにしても、とっても羨ましい環境ですネ♪
ユーロRを運転する奥様・・・カッコ良過ぎです☆
更新がんばってくださいね♪また遊びにきまーす♪