
正式発表はまだですが、おそらく桜が咲く頃までには、確実に新型500が一般道を走っていることでしょう。
私自身、サソリ版500(500アバルト)はかなり興味がありますし、非常にワクワクしております☆
一方で、ひねくれモノの私としては、心配事もあります。
それは、FIATのプジョー化、みたいなところを危惧しているからです。
というのも、私は以前、プジョー406を2台も所有したほど、プジョーが好きでしたが、最近のプジョーには残念ながら失望しています。
というのも、私が乗っていた406の世代までは、プジョーには、いわゆる「玄人受け」するクルマが目白押しだったからです。
406以外では、106、205、405、505、306カブリオレなど、まさに知る人ぞ知る「これぞフランス車の醍醐味!」と思えるクルマが多数ラインナップされていました。
106や205などは、今でも、一度は所有してみたいと思っています。
しかし、(これはあくまでも私個人の意見ですが)「206」が発売となり、プジョーは変わってしまいました。
それまでのプジョーのオーナーは、プジョーというクルマの良さを分かった上で乗っている人達が大半だったと思っていますが、206が発売されてから、一気に、クルマそのものにはあまり詳しくない人たち(特に女性)が、ファッション感覚で一気に206に飛びついた、という印象を私は持っています。
そして206発売を境にして、まるでそれまでのプジョー・フリークを欺くかのような方向性のクルマばかりになってしまい、今では自分にとって魅力的なクルマが、プジョーにはほとんど無くなってしまいました。
(もっとも大きい要因は、「デザイン」でしょう。ピニンファリーナから離れて、206から社内デザインになったのが大きいと思います)
それと、たまにプジョー・ディーラーにお邪魔しても、来ている他のお客さんを見ると、極めて素人っぽい人達が多いと感じます。
(お客さんがどんなクルマでディーラーに乗りつけるかによって、だいたい、そのディーラー(あるいは、ブランド)のレベル感みたいなものが分かりますよね・・・)
それは、プジョーの営業さんと話しをしていても、ヒシヒシと感じます。
ドイツ車やイタ車のメーカーの営業さんとの会話の内容と、プジョーの営業さんとの会話の内容には、言葉には書きづらいですが、かなりの開きがある、というのが私の実感です。
一方、皮肉なもので、206のヒットによって、プジョーは、輸入車メーカーの中で、ある程度の「メジャー」の仲間入りをしたと思います。
206以降、私の感覚では、明らかに街中でプジョーを見かける頻度が増えました。
要は、玄人受けするクルマよりも、一般人に売れるクルマを作ろう、という路線変更をしたのだと想像してますし、206によって、それは一応の成功をしたと思います。
ということで、FIATねたを書こうと思っているのに、プジョーのことばかり書いてしまいました(笑)。
まぁ、それだけプジョーに対して、かつてオーナーだった者として私の思いが強いということで。。(^^;
そして本日の本題のFIATに移るのですが、個人的に、今回のFIAT500は、まさにプジョー206のような存在になるかもしれない、と思っております。
FIAT500は、個人的にもメチャメチャ興味がありますし、写真や映像で見る限り、素直に「欲しい!」と思えます。
しかし、おそらく、206同様、ファッション感覚で500に飛びつく女性達が大勢出て来ると予想します。
それ自体は、構わないのですが、その後、味をしめ、FIATの他の車種もどんどん「一般人受け」する方向へ行ってしまっては寂しいなぁと思うわけです。
現在のFIATは、私が好きだった頃のかつてのプジョーに似てる気がします。
クルマ自体はフツウの大衆車。
でも、なかなか一般人は手を出さない。分かる人だけが、その世界に入っていく。
現在の日本のFIATオーナーを見ていると、そんな気がするのです。
しかも憂慮すべきは、ふつうのFIAT500に、たくさんの女性達が集まるのは、あの可愛い形を見れば、当然と言えば当然なのですが、今や、いずれ発売されるのが公然の事実化している「500アバルト」の世界まで、結構女性が入ってきそうなことです。
敢えて正直に書きますが、私は、「アバルト」は「男の世界のクルマ」だとずっと思ってました。
大勢の人達がファッション感覚でクラシックMINIに乗っている頃、そこを敢えて、形や大きさはクラシックMINIに少し似てるけど、中身も思想も全然違うクルマである、アウトビアンキA112アバルトあたりに乗るのが、「渋い男の世界」みたいな感覚で育ってきたので、アバルトは、私にとって、特別な「ブランド」でした。
(実際、私の従兄弟も、かつてアウトビアンキA112アバルトに乗っていて、私がまだ免許を持っていない頃、よく助手席に乗せてもらったので)
そんなアバルトに関しても、先日も、みんカラを徘徊したところ、イタ車ではない輸入車乗りの女性ブロガーが大々的に「チンク・アバルト買います!」みたいな内容のブログを書いていたりして、しかもそれだけならまだいいんですが、そこで「チンク」名前を文字って、卑猥な言葉を連想させるようなネタに使っていたりと、アバルト信者のワタクシにとっては、非常に興ざめに近い状況でありますし、そういう人にはアバルトの世界に入ってきてほしくないです、というのが正直なところです。。。
「アバルト」の陳腐化が心配です。。。
よくあることですが、自分が見つけた、まだ世の中にそれほど浸透していない物が、世の中に広く浸透してしまうと、その「物」に対して興ざめしてしまうことってありますよね。
まぁ、私一人がブツブツ言っても、世の中、なるようになるので、どうしようもありませんが、現在、FIATグループのイタ車(アルファ)に乗る者として、例えFIAT500が馬鹿売れしても、FIATには今のイメージを崩さないでほしい、と切に願っております。
もちろん、たくさん売れなければ経営が成り立たなくなるわけで、一部の玄人好みのクルマしか作らなければ、自ずと、ヤバい状態になる可能性が高くなるのは分かりますが、「通が選ぶクルマ」みたいな部分を、少しでも残していって欲しいですね。
もちろん、それは、FIATだけでなく、むしろアルファに強く言えることですが。
・・・ということで、すみません、今日は、ご気分を害される方達がたくさんおられるのを承知で、敢えて本音を書いてみました。
そんな私も、コペンの次のクルマとして、いつかチンクが欲しいかも、などと妄想しております(爆)。
追伸:147が、一気に攻勢をかけています(^^;
・147 C'N'C
・147 Collezione
・147 Sportiva II

追伸(その2):Fiat 500 cabrio !
入ってこないだろうなぁ…
初代Kaも、玄人にかなり評判良かったですよね〜!
以前から是非試乗してみたいと思っていました。
次期Kaも期待できそうですが、クルマが入って来ないことにはどうしようもないですよね・・・(^^;
元106乗りとして206以降のプジョーにはガッカリしました。
自分は何でもかんでも日本向けにした醤油味外車より本国の文化を楽しめる左ハンドル(できれば)MT車に乗りたいと思います。
私も昔、友人の205GTIを借りて感動した覚えがあります。
アバルトだけは、是非素人を受け付けない味の濃い、癖のある仕上がりで来て欲しいですね。
ですよね、106を愛した人達は、きっと現在のプジョーに失望してますよね・・・
「醤油味外車」とは言い得て妙ですネ☆
右ハンドル+オートマのクルマは、人間はクルマに動かされてるだけですもんね・・・。
MTの楽しさを分かる人がこんなに少ない日本って、寂しいですね(T_T)
かなりネガティブな内容のブログ、失礼しました(^^;
でも、やっぱりアバルトだけは、ナンパな人には乗ってほしくないですよね・・・
205GTI試乗されたことあるんですね、羨ましいです☆
実はわたし、以前206S16に乗っていました〜(^^;)
その当時街でよく206とすれ違いましたよ。
新型500も素敵ですから結構売れるかもしれないですね。。
アバルトはどうでしょうね?MT車しかなければ意外に買わないかも?なんて主人と話してます。
新型500、はやく実車が見たいです。もうすぐですよね!
同じ206でも、サラサさんのように、「わかっている」方が乗られるのは、むしろカッコいいと思います☆
しかも、S16というところがさすがです☆
かくいう私も、白状すると、S16もしくはRC、購入候補に挙ったことありますから(^^;
とにかく早く新型500、見たいですネ☆
朝の通勤時、決まって2台の206とすれ違いますが両方とも色は青
(エーゲ・ブルーっていうのかな?)ナンバーの数字も同じ「206」・・・
「コピーかよ!」ってツッコミを入れたくなっちゃいます。
ニューチンクはまだ街で見たことありません。
数台見かければ「おっ売れてるな」と思いますが、
あまり多すぎると逆に興冷めするかも・・・その辺のバランスって難しく感じますね。