いつも書いているとおり、日常の公道での運転で、このような「化け物スペック」を持ったクルマは私には必要ありませんが、もし宝くじにでも当たって、サーキットなどを走るためのクルマを買うことができるなら、という「妄想」のもとであれば、興味のあるクルマがいくつかあります(^^;
現時点で国産車において、その筆頭に挙げられるのが、日産GT-RとレクサスIS-Fの2台です。
特にIS-Fに関しては、モータージャーナリスト達が、揃って「レクサスの中で、初めて本気で欲しいと思った」というような表現で、軒並み高い評価をしているので、是非試乗してみたいと思っておりました。
いずれにせよ、GT-RそしてIS-F、どちらもレアなクルマなので、当分試乗の機会は無いものと思っていたのですが、IS-Fについて、昨日、担当のレクサス営業員さんから連絡をいただき、急遽本日試乗させていただくことができました☆
ショールームに着き、試乗車用パーキングを見ると、ISシリーズが3台並んで停まっていました。
しかし、パッと見ただけで、このIS-Fは異彩を放っています(^^;
ノーマルのIS(250と350)も、単独で眺めれば、十分迫力を持ったカッコよさがありますが、そのノーマルのISが、大人しくマジメなクルマに見えてしまうほど、IS-Fは迫力があります☆
(この迫力なのに、実は私のブレラより全幅で1cm以上、IS-Fの方が小さいので驚きです(^^;)



サイドに回って、ホイールは19インチ、キャリパーはブレンボ、そして極めつけは、リアの縦に並んだ4本出しマフラー(^^;



しかし、これだけ迫力があっても、エクステリア・デザイン全体としての上品さを失っていません。(まぁ、マフラーだけは、ちょっとやり過ぎかもしれないですけど(^^; )
個人的に、少なくとも、日産GT-Rのデザインに関しては、「上品」とか「センス良い」という言葉は当てはまらないと思うのですが、そのあたりは、さすがレクサスの面目躍如といったところでしょうか☆
個人的に、デザインなら迷うことなくこのIS-Fを選びます☆
そしていよいよコクピットに乗り込みます。
基本的なインテリアデザインはノーマルのISの延長線上にありますが、細部までスポーティ化されており、ノーマルのISは私にはちょっと落ち着き過ぎてれかなぁという印象でしたが、このIS-Fはストライクゾーンに入ってます。


強いて挙げれば、シフトノブがもうちょっとスポーティだといいのと、パーキングブレーキは、ペダル式でなくハンドブレーキタイプの方がカッコいい、と思いました。
運転席のシートに関しては、ストレートアームにしないと、常に肘が干渉しそうなほど両サイドの張り出しの大きなバケットシートです。
そんなやる気のでるバケットシートに座り、プッシュ式スタートボタンを押し、いよいよエンジン始動。
ここで「軽く」K.O.しかかりました(^^;アセ
従来のレクサスでは聞いたことの無い、「ん?M3か?」と勘違いしそうな、迫力のアイドリング・サウンドです。
そしてアクセルを丁寧に踏み、いよいよ発進。
ん?予想外に静かです(^^;
ネットに流れているIS-Fの映像とか見てると、もっと勇ましい官能的なサウンドしてましたけど・・(^^;
そんな話を助手席に乗ってる営業さんに伝えたところ、「遠慮せずアクセル踏んでみてください。レッドまで回していただいて構いません。ただし、この辺りに時々白バイいますんで、それだけは気を付けてください(^^;」とのこと。
ということでお言葉に甘えアクセルをベタ踏みしたところ・・・
K.O.されました(^^;
あまりにも分かりやすい演出なのですが、4000回転を超えた瞬間、エンジン+排気サウンドの音色が豹変し、今までの日本車では聞いたことの無いような、官能的なサウンドが聞こえて来ました!
日本車のエンジンで過去にK.O.されたのは、RX-8のロータリー(全域)とS2000のVTECのレッドゾーン付近ぐらいだと思います。
そのRX-8ともS2000とも全く違う、太いのに軽快に轟くそのサウンドは、私の記憶で一番近いのは、アウディRS4のエンジンあたりだと思います。
ただし、RS4の場合は、踏み込んだ瞬間から「その音」が聞こえるのに対し、このIS-Fは、明らかに4000回転までは静かで、それを超えると「その音」がいきなり聞こえ出します。
このIS-Fの演出を「過剰演出」と感じる人もいるかもしれませんが、レクサスというブランドの性格を考えると、私はまさに「これぞレクサスらしいハイスペック・スポーツセダン」だと思いました。
まさに4000回転を境に、「オン=4000回転以下=日常」と「オフ=4000回転以上=非日常」というふうに、2つに明確に分けているところが、レクサスらしいと思います。
加速感も、5リッターV8ということで、私には非現実的な速さでした(^^;

焦ったのは、営業さんのおっしゃるとおり、しばらく走っていると、案の定、白バイに捕まっているクルマがありました(^^;
しかも、試乗を終えるまでに、合計3台も白バイがキップを切ってました。
危ない危ない(^^;
やはりこういうクルマを公道で走ってると、捕まるのは時間の問題かと(笑)。
そしてハンドリングに関しては、それほど「試せる」場所が無かったのですが、最初にハンドルを少し切ったときに「オっ、これはノーマルのISと明らかに違うソリッド感がある!」と思わせられました。
間違いなく、ノーマルのISより楽しさは上です(当たり前ですが(^^; )
これは、サーキット等を走らせると、かなり楽しそうな予感がします☆
乗り心地も、「これぞがレクサスの作るスポーツセダンなんだよ」と思わせる、絶妙なセッティングに感じました。
つまり、快適性とスポーツ性を絶妙にバランスさせており、硬すぎず柔らかすぎず、非常に心地よい乗り心地でした。
トランスミッションは、8速オートマです。
0.1秒のクイックレスポンスを売りにしているようですが、若干、シフトショックが「ガクっ」と強めに感じることがあるのが少し気になりました。
シフトダウン時のブリッピングも売りにしているようですが、さすがにアルファ・セレスピードのブリッピングに慣れてしまうと、ちょっと物足りないかな・・(^^;
(おそらくサーキットなどで全開走行させると、ブリッピングが本領を発揮するのかもしれません。公道ではあまり変化が感じられなかったです)
それと、このオートマをDレンジからM(おそらく「マニュアル」のM)モードにすると、スピード&タコメーターの間のパネルの表示が「F」に変わります(^^;
これもレクサス流の演出なのでしょう(^^;

(↑通常時)

(↑「Mモード」時)
例によって、オーディオに関しては、マークレビンソンがオプション設定されてますが、今回の試乗車には、ついてました。
でも、今回はあくまでもドライビングが目的だったので、オーディオの音は試しませんでした。
ということで、実際の試乗時間は30分弱ほどの試乗でしたが、私的には、このレクサスIS-F、結論としては、「お金さえあれば」、サーキット用に欲しいです(笑)。
もちろん、本来であればMTにしか興味が無いワタシですが、今回のIS-Fは、レクサスがこういうクルマを作った、ということに敬意を表する意味で、「欲しい」と思えました。
今まで試乗したクルマで、総合的に一番近い乗り味は?と聞かれれば、おそらく、アウディRS4あたりだと思います。
RS4がオートマになって、且つ、乗り心地もよくなった、そんな感じです。
私は、現行M3にはまだ試乗したことが無いのですが、少なくとも先代M3(E46世代)とは、乗り味は、かけ離れてます。
現行M3は、多くのモータージャーナリストの方々が、「今までのM3(E30〜E46)のように楽しくない」と言ってますから、このIS-Fと比べてどのような乗り味の差があるのか興味があるところです。
最後に、このIS-Fが欲しい人にお知らせですが、今から注文すると、納車はなんと2年後だそうです、マジで(^^;
2年待たされる、というのは相当長いですが、逆に言えば、「今はお金が無くても2年あれば貯めれるぜ!」という人もいるでしょうから、そういう人は、とりあえず今から予約しておいた方がいいかもしれません(私には、2年どころか、10年貯めても無理ですが(^^; )。
いずれにしても、日本人として、日本を代表するブランドのレクサスが、このようなドライビングプレジャーを持ったクルマを作ったことに素直に歓びを感じています。
つきましては、レクサスには是非、このIS-Fを大きさも重さもダウンサイジングし、価格もIS250と同等までに抑え、しかしドライビングプレジャーはIS-F同等もしくはそれ以上の官能性をもった、FRの「リトルIS-F」的スポーツカーを是非作ってほしいと、強く思います☆
IS-Fを作る技術力があるのだから、きっとできるでしょ、レクサスさん(^^)
そして、できればそのクルマは、敢えてMTのみの設定にするとかしてくれたら、私は喜んでレクサスに乗っちゃいます(^^;
以上、本日の試乗はIS-Fでした。

IS-Fの基本スペックはこちら。


(↑五つ星ホテルの一室?と間違えそうなレクサスの応接室
ここで美味しい珈琲をいただきました。客は私一人(^^; )

(↑トイレも高級ホテル同等)
それでは2年後目指して貯金を!!
モンスターマシン試乗いいですね〜♪
しかもかなりいい感じみたいですね!
欲しいと思っても二年後と言われると私なら冷めてしまいますね(^_^;)
2年経っても、まだブレラの借金の半分も返せてません(T_T)
そうですね、2年は、かなり長いですよね。。。
それまでに、心変わりする可能性も十分ありますね・・・(^^;アセ
・・・うらやましい(笑)
レクサスは初代の反省を次期型に生かしてくると思うので,今後ますます完成度や商品力が増してくるとなると,もうすこし先まで資金をためておくのも吉かも・・・?
試乗だけなら誰でもできますので・・(^^;
そうですね、今後のレクサスは、今までのネガティブな声を、消しにかかると思うので、結構期待できるかもしれませんよね☆
楽しみです☆