私の場合、幼い頃から、「一度は、スポーツカーに乗ってみたい」という思いや憧れはありました。
しかし、「じゃあ、そのスポーツカーとは、何ぞや?」ということを、いつも自問自答するものの、毎回、結局、答えを曖昧にしたまま終わっていました。
今日は、そんな「スポーツカー」の定義について、自分なりに、一度、現時点での結論を出してみたいと思います。
まず、直近で、BMWに乗っていた頃の私にとってのスポーツカーがどういうイメージだったかと言うと、その境界線を端的に言えばBMWのZ4はスポーツカーだけど、アウディのTTはスポーツカーではない、そんな風に思っていました。
それら2台の最大の違いは、FRか、そうでないか、ということです。
自分の中で、今でも、FFや4WDはスポーツカーとは呼びたくない、という思いがあります。
では、現在もZ4がスポーツカーか?と聞かれれば、そうだ、とは答えません(^^;
正確には、「日本のZ4」と言ったほうが、正しいです。
もうお分かりだと思いますが、日本のZ4にはMモデルを除き、マニュアル・トランスミッションの設定がありません。
昨年、久方ぶりにマニュアル車を所有してみて、つくづく感じるのは、スポーツカーであるために、マニュアル・トランスミッションであることは必須だとということです。
アクセルを踏んでいるだけで、自動車側が勝手にシフトチェンジしてくれて、且つ、疑似的な「マニュアルモード」にしたとしても、エンストする心配もなく、誰もが簡単に「美しく速い」シフトチェンジができるオートマチック車と、一方で、常にクルマと対話をしながら、エンストの危険という緊張感も感じながら、自分の思い通りにアクセルワークを楽しめるマニュアル車とでは、例えばそれが、同じ車種のクルマ(例えば、同じブレラでもMTとATでは)天と地ほどの差があると思っています。
これは、FRとFFの差とは比べものにならないくらい大きな差だと思います。
ということで、「スポーツカー」の条件として、「FRであること(MRとRRを含む)」と「マニュアル・トランスミッションであること」に絞られました。
では、その2点があれば、スポーツカーと呼べるか?と聞かれれば、答えは「No」です。
自分の中で、スポーツカーと呼ぶために、さらに必要なのは、ライトウェイトであること、です。
「別に、必ずしもライトウェイトでなくても、パワーウェイトレシオの値が小さければ、ライトウェイトに拘らなくたっていいじゃないか」という意見の人もおられるかと思いますが、私にとっては、あくまでもパワーウェイトレシオで語るのではなく、ライトウェイトであることが重要です。
というのも、確かに、パワーウェイトレシオの数字が小さければ小さいほど、「速い」クルマであると思って、間違いないと思いますが、昨今のハイスペックカーつまり、BMWのMや、アウディのRSやS、メルセデスのAMG、そして国産だとGT-RやIS-Fのように、馬鹿デカいエンジンを積んだクルマは、確かに速いですが、そのような、馬鹿デカいエンジンを積むと、確実に、「ハンドリング」面などが、スポイルされると思います。
私が、330を買ってから敢えて320に乗り換えたのは、あまりにも120時代のハンドリングと、330のハンドリングの楽しさが異なっていたからです(120の方が遥かに楽しいハンドリングであったことは言うまでもありません)。
よって、いくら「スピード」自体が速いクルマであっても、スポーツドライビングを楽しむ上での「楽しいハンドリング」を求めるためには、クルマ自体が軽くなければいけない と思っています。
具体的には、上限1300kgくらいでしょう。
もちろん、理想は、1トンを切ることです。
そして、車重とセットになるのが、エンジンの「排気量」です。
楽しいハンドリングにするためには、やはりノーズは軽なければいけません。
排気量は、2リッター以下が理想です。
2.5リッタークラスになると、車重がどうしても重くならざるを得ないでしょう。
さぁ、かなり固まってきました。
「FR(MR、RR含む)であること」「マニュアル・トランスミッションであること」そして「ライトウェイト&エンジンは2リッター以下であること」、以上を満たしていれば、スポーツカーと呼んでいいでしょうか? いやいや、まだ答えは「No」です(笑)。
スポーツカーという言葉の響きを聞いて、ほとんどの人は、「カッコいい」印象があると思います。
最近は、若者のクルマ離れが激しいですし、売れてるクルマも「ミニバン」という悲しいご時世ですから、場合によっては「スポーツカーなんてダサい」と思う人が、いるかもしれませんが、それでも、ほとんど大方の人は、スポーツカーという言葉のイメージは、「カッコいい」と思っているのではないでしょうか。
だとすれば、その言葉のイメージ通り、スポーツカーは「カッコよくなければならない」ということが挙げられます。
エクステリア・デザインそしてインテリア・デザインは、とにかくカッコ良くなければ、私にとって、スポーツカーとは呼べません。
理想は2シーター。百歩譲っても、2ドアクーペ、です。
いくら上記のいろんな条件を満たしていても、セダンやハッチバックでは、スポーツカーとは呼びたくありません(^^;
(そういえば、以前、トヨタの某ワゴン車のキャッチコピーが「スポーツカーが嫉妬する」だったことを思い出してしまいました。誰も嫉妬しないって(爆))
とにかく、クルマに興味が無くても、オシャレに関するセンスの良い人達が見て「カッコいい!」と思われるデザインのクルマでなければ、私的には、スポーツカーとは呼べません(^^;
ということで、長々と述べてきましたが、私にとってのスポーツカーの定義は、だいたい、こんなところです。
まとめますと、まずは、最も重要なお題目として、
「運転してめちゃめちゃ楽しいクルマであること」が挙げられます。
そして、その「めちゃめちゃ楽しい」運転のために、最も重要な条件として、
・「マニュアルトランスミッションであること」。
これが全体の3〜4割を占める、と言っても過言ではありません。
そして、それ以外の条件として、
・「FR(MR・RR含む)であること」
・「ライトウェイトであること(具体的には、車重1.3トン以下でエンジンは2リッター以下)」
・「デザインに関するセンスの良い人達が認めるカッコ良さを持ったデザインのクルマであること」
以上が挙げられます。
では、現在私が乗っているブレラとコペンはどうか?
ブレラに関しては、「マニュアルトランスミッション」と「デザインに関するセンスの良い人達が認めるカッコ良さを持ったデザイン」ということは満たしていると思いますが、「FR(MR・RR含む)であること」と「ライトウェイトであること」であることは満たしておりません(^^;
一方、コペンに関しては、「ライトウェイトであること」と「デザインに関するセンスの良い人達が認めるカッコ良さを持ったデザイン」は満たしていると思いますが、「マニュアルトランスミッション」と「FR(MR・RR含む)であること」は満たしておりません。。。
ブレラもコペンも、スポーツカーと呼ぶには、少し足りないといったところでしょうか・・・(^^;
では、最後になりますが、私にとって、最もスポーツカーと呼ぶに相応しいクルマは何か?
これは、非常に難しい質問ですが、現在、新車として売られているクルマの中で、最もそれに近いクルマは、やはりロータス・エリーゼSあたりだと思います。(エリーゼに関しては、ちょっとデザインが、奇抜過ぎるような気もするので、もう少しクールなデザインだったら、文句のつけようが無いんですが)
そういう意味では、私にとって、過去のクルマも含め、自分にとってのベスト・スポーツカーと最も呼べそうなクルマを、且つ、現実的な価格ということも含めて考えると、初代ロードスター(もちろんマニュアル車)あたりに行き着くような気がします。
初代ロードスターは、オートマも設定されたため、それほどドライビングやクルマに対して分かっていない人も、たくさん買ってしまったと思いますが、でも、クルマとしては、私が条件に掲げた全てを満たした、まさに現代のピュアスポーツカーと呼んでいいのではないかと思っています。
今でも、初代ロードスターは所有したいという気持ちがあります。
ということで、私にとっての、「スポーツカーの定義」について、長々と書かせていただきました(^^;
以下、プレゼン的にパワポで作ってみました(笑)

ワタシなりの持論では・・・
どんなクルマでもドライバーがスポーティに運転していると自覚できる運転ができるクルマであればそれでいいような気がしちゃってます(笑)
で,軽自動車ってめいっぱい全開にして走れるので全般的にスポーティかも?ってこのごろ感じています。
じゃあ軽自動車はスポーツカーか?
さすがにそうは定義できません(笑)
MTとATが同じ車とは思えません。今度は奥さんの車も是非MTにしてください。ロードスターいいですよね。
私にとって一番楽しいBMWは318isだった気がします。
見た目ただのクーペですが、Joyさんの条件にも近いですね。
ボクスターは車重、排気量が少しオーバーですが、肥大化したポルシェの中では最も軽快で、理想に近いと思います。
読み応えがありますね。
MTはもちろんなのですが気持ち良く
シフトチェンジ出来ること。
も付け加えてください。
軽自動車だからと言って、スポーツカーの範疇から外れるということは、全く思っていないです。
ブログ本文には書きませんでしたが、私にとってのスポーツカーの第1位は初代ロードスターですが、2位はホンダ・ビートだと思います☆
試乗したことはありませんが、おそらくスズキ・カプチーノもスポーツカーと呼んでいいと思っています☆
pandaさんのような方と価値観が近いようで、とても光栄です☆
318is!
まさに、私が320ツーリングから乗り換えようと決めた時の、最初の乗り換え候補が318isでした☆
残念ながら、良いタマが無く諦めましたが、今でも機会があれば一度は所有してみたいです☆
それにしてもボクスター、羨ましいです〜!
なるほど、「(MTであることは当然として)気持ち良くシフトチェンジ出来ること」ですネ。
確かに、いくらMTでも、シフトレバーがフニャっとしてたり、クラッチペダルが軽すぎるのは、興醒めですもんね・・・
早く100HPのシフトチェンジを思い切り経験したいです(^^;
確かに、ロードスターは、スポーツカーと呼ぶに相応しいかもしれませんね。
私のスポーツカーの基準は、Joyさんの基準に「我慢を強いられること」をプラスした感じです。
もちろん、我慢するのが楽しい、というのが前提ですが。居住性や、静粛性など、これに勝る楽しさがあることが条件だと。
私の1位は、実はホンダビートです。あのシフトの感触はなんともいえません。8000回転までストレスなく回るエンジンもすばらしいし。
NSXでいろは坂を走ったこともありますが、ビートの方が楽しかったですね。
コメント、ありがとうございます(^^)
NA型に乗られてたんですね、羨ましいです!
「我慢を強いられる」という点では、現代ですとやはりエリーゼあたりが最高なのかもしれませんネ☆
そして、上記の同行二人さんへのご返答に書かせていただいたとおり、私も、ビートは、ロードスターに次ぐスポーツカーだと思ってます。
ちょっとカタチが子供じみてるかな、ということと、エンジンサウンドが「いかにも軽」というところで、2位にしましたが、純粋にドライビングだけの総合点なら確かにロードスターを上回るかもしれませんネ☆
良い時代でした。
スポーツカーとは「走ること,移動すること」にそれ以上の価値を与えられるクルマだと思っています♪
官能性という点で、MRであることは当然大きな要素ですよね。
ビートの場合、エンジンサウンドの質がもうちょっと「軽」っぽくなければ(イメージとしてはコペンくらいだと良かった)、私は絶対に買っていたと思います(^^;
いずれにしても、あのようなクルマが無くなってしまったのは非常に残念ですね。
フルノーマルに近い状態で乗っていますが最高ですよ。正直、E92なんて乗れません。
初代ユーノスもいいですよね。
isクーペのMT、私も一度だけ運転しましたが、最高ですネ。
現在BMWの中で、唯一所有してみたいクルマです。