今日は、今年の3月にマイナーチェンジされた、New RX-8に試乗して参りました。
マイチェン前のRX-8には、2006年以降、4、5回試乗しました。
世界中を探しても、他では味わえないロータリーエンジンを積んだRX-8ですが、このレネシスと呼ばれるロータリーエンジンは、単にRX-8でしか味わえないという数的な希少価値があるだけでなく、その極上なフィーリング自体も、他のどのエンジンでも味わうことのできない、本当に貴重なクルマです。
そんなRX-8がマイナーチェンジされましたが、モータージャーナリストのインプレッション記事などを読む限り、さらに熟成され、ますますよくなったようですので、ここ最近、ずっと試乗したいと思っていました。
そういえば、RX-8のマイチェンは、発売から5年経ったにも関わらず、今回が初めてということですから、そういう意味でも、いかに凄いクルマかがわかりますネ。
今回のマイチェンでは、ロータリーエンジンの基本性能の改善やレギュラーガソリンへの対応化、6速マニュアル変速機のギア比の見直しによる常用域での加速感を向上、ボディ剛性の向上などがなされた、とのことです。
さて、今回試乗できたのは、幸運にも、もっとも運転してみたかった「Type RS」。
専用エアロパーツ、19インチアルミ鍛造ホイール、RECARO社製バケットシート、ビルシュタイン社製ダンパー等が奢られたトップグレードです。
まずエクステリアですが、マイチェンでデザインがフロント、リアともに変わり、人によって好みが分かれるかもしれませんが、個人的には、マイチェン前よりも今回の新型のデザインの方が好みです(特にフロント)。
リアはちょっとスカイラインみたいになっちゃいましたね(^^;





それと、今日の試乗車のボディカラーである白は、これまた個人的にとでもGOODだと思います。
エクステリア・デザイン全般に関しては、欧州車と比べると多少子供っぽいところもありますが、日本車としてはかなりカッコイイと思います。
次にインテリアです。
インテリア・デザインに関しても、エクステリアと同様、欧州車に比べると、アダルト度で劣る気がしますが、個人的には十分許容範囲です。

特にこのロータリーをモチーフにしたシフトレバーのデザインが好きです。

それと試乗車のType RSには標準でレカロシートがつくところもカッコイイですネ。

ということで、そのレカロシートに座り、いよいよエンジン始動。
このレカロシートは、タイト過ぎず、イイ感じです。
アイドリング音は意外と静かです。
そしてギアを1速に入れ、いよいよ発進。
何度運転しても、このロータリーエンジンにはK.O.されますネ!
今回ももちろんK.O.されました(^^;
とにかくもう、なんと言いますか、エンジン自体が自分の足にまとわりついているかのようなレスポンスの良さで、とにかく滑らか且つ迫力のある、極上のフィーリングです。

特に、私の場合、ターボよりも断然NA派なので、このNAであるレネシスのフィーリングはたまらなく好きです。
ただ、1つ嬉しかったのは、このRX-8のレネシスのフィーリングと、私のブレラの2.2JTSのフィーリングは、意外にもかなり似ていると感じました。
これは排気系も関係しているのかもしれませんが、特に加速時の「バーン」という、飛行機のプロペラが回っているかのようなサウンドが、ブレラは、RX-8のそれを少しマイルドにしたような感じであり、全体の音質そのものは、かなり似てると感じました。
もちろん単純な官能性はロータリーに軍配が上がりますが、アルフィスタの間ではあまり評判の芳しくない?(笑))2.2JTSも、なかなかやるじゃないか、と改めて評価し直しました。
これは非常に嬉しい発見でした。と同時に、自分はこういうフィーリングが好きなのだ、ということも改めて分かりました。
さて、話がブレラのほうに行きましたが、RX-8に戻します。
今回のマイチェンで、「6速マニュアル変速機のギア比の見直しによる常用域での加速感を向上」した、とのことですが、確かに言われてみると、マイチェン前のRX-8は、初速〜中速時に若干「もたつき感」を感じた記憶がありますが、今日試乗したType RSは、ほとんどもたつき感を感じませんでした。
まさに意のままに加速してくれる、という感じです。
そして、今回試乗して唸ってしまったのは、「ハンドリング」と「乗り心地」です。
まず「ハンドリング」に関してですが、以前、マイチェン前のRX-8に試乗したときは、その頃、よく同じマツダのロードスターも試乗していたこともあり、どうしても、ロードスターの「素晴らし過ぎるハンドリング」と比べてしまうと、RX-8のそれは、ちょっと「フニャッ」としたハンドリングに感じました。
もちろん、ロードスターと比べれば、ということであり、他のクルマと比べなければ、日本車のハンドリングの中ではRX-8もトップクラスだとは思いますが、それでも、もう少し剛性感のようなものがあればいいなぁ、と思っていました。
しかし、本日試乗したType RSのハンドリングは素晴らしかったです☆
やはりロードスターにはかなわないと思いますが、4人乗りのスポーツカーでここまで素晴らしいハンドリングであれば、何の問題も無いと思います。
ビルシュタインのダンパー等も良いほうに影響しているのでしょう。
今日は、営業さんの配慮もあり、かなりコーナリングが多い試乗コースをたっぷり運転させていただいたのですが、このType RSのハンドリングはめちゃめちゃ楽しめました☆
そして次に、驚いたもう1つは、乗り心地の良さです。
とても19インチを履いているとは思えない、しなやかな乗り味ですが、かといって、フニヤッとした柔らかさもなく、絶妙なセッティングに感じました。
ハンドリング同様、マイチェン前のRX-8は、正直、ボディ全体がちょっとフニャっとした印象があったのですが、今回のType RSは、乗り心地が良く、且つ剛性感も上がったと感じる、素晴らしいものでした。
あとは、細かいところで言えば、ショートストロークのシフトレバーも非常に好印象です。
今回のマイチェンで、6段MTはマツダ内製になったそうですが、カチッとカチッと決まるこの感覚は気持ちいいですネ〜。
欠点らしい欠点といえば、左足側のスペースが狭いことくらいです。
ですので最初のうちはクラッチを踏む際にちょっと気を遣いますが、全体が好印象のクルマなので、あばたもえくぼといった感じで、足元が窮屈なのも、返ってスポーツらしくていいか、と思えてきます(^^;
ということで、本日試乗したNew RX-8 Type RS、ほとんど文句のつけようの無い、素晴らしく楽しく、且つ、完成度も高い、良いクルマでした☆
現行ロードスターに初めて試乗したときも、マツダって凄い!と思いましたが、今回も、改めて、「マツダさんあっぱれ!」という印象です。
下手な輸入車に乗るよりも、今日のRX-8は全然楽しく運転できました。
まさにスペックを超えた楽しさがここにある、と感じました。
今年もまだまだいろんなクルマに試乗したいと思ってますが、恐らく、このType RS、今年の試乗の総括で、上位に来ることは間違いなさそうです。
クルマとしては、価格も含め、本当に文句がありません。素晴らしい。
残る問題があるとすれば、これはロードスターにも言えることですが、オートマの設定があるため、乗ってる人がたくさんいる、ということでしょうか・・・
ロードスターにしろ、RX-8にしろ、もしMTの設定しか無ければ、即決してしまいたくなると思うのですが、今の日本で、MTのみでは商売が成り立たないでしょうから、仕方ないですね。。。
(そういう意味では、MTの設定しかない、S2000とかシビックType Rは硬派でGOODですネ)
それと、ロータリーエンジンの信頼性や維持費といったところでしょうか。。。
まぁ、世界に1つしかないロータリーですから、そこはある程度我慢すべきなのかもしれないですね。
いずれにしても、今日RX-8 Type RSを試乗してみて、「もし自分が買うとしたら・・・」と真剣にいろいろと考えてしまうほど、欲しくなってしまうクルマでした☆
この値段でこの内容なら考えますね。
またロータリー形のシフトレバー
そそります(笑)
いやぁ、マジでかなりイイですよ、エイト☆
是非ロマンさんも試乗してみてください。
新たな世界が待ってますよ(^^;