毎週のように、これだけ色々なディーラーさんにお邪魔する私ですが、幸いにも、ディーラーの対応で不愉快な思いをするというようなことは、そんなにありませんでした。
ブログに書いたとおり、
昨日は、アルファロメオ・ディーラーとアウディ・ディーラーにお邪魔しましたが、実は、
CT200hを見るために、レクサス・ディーラーにもお邪魔しました。
しかし、このレクサス・ディーラー(埼玉県南部)の対応は、久々に不快なものであり、10分も滞在せず、早々にディーラーを後にしました。
詳細は割愛しますが、普通のトヨタ店ならともかく、わざわざキャッチコピーに「
おもてなし」という言葉を謳う、天下のレクサスのイメージには程遠いものでした。
昨日は、レクサスもアウディも、それぞれCT200hおよびA1のデビュー最初の土曜日ということで、両店とも大変な混雑でした。
しかし、アウディ・ディーラーはレクサス以上に混んでいた印象がしたにもかかわらず、営業さんが対応してくれるまで、しばらく待ち時間はあったものの、トータルとして気持ちのいい対応をしていただきました。
(自戒の意味も込め)「忙しい時にこそ、その人の人間性、もしくはそのお店のポリシーの本性が出る」ということを改めて学んだ次第です(^^;
とまぁ、前置きがかなり長くなりましたが、そうは言っても、CT200h自体には興味があるので、気を取り直し、本日、別のレクサス・ディーラーに行ってまいりました(^^;
展示車は「
F SPORT」モデル、そして試乗車は「Version L」モデルでした。
F SPORTは、いわゆるBMWのMスポやアウディのSラインと同じイメージと思って間違いないでしょう。
(↓ 以下、F SPORT(バンパーは、さらにオプションとなるエアロバンパー装着))


Version Lは、レザーシート等豪華仕様が施されたモデルです。
(↓ 以下、試乗車のVersion L)

エクステリア・デザインについて、あらためてじっくり眺めてみましたが、リアデザインがいまいちセダンっぽいのが惜しいですが、フロントやサイドのデザインは、なかなかカッコいいと思いました。
特に見た目のゴージャス感は、世界中のハッチバックを見回しても、トップレベルだと思います。
とても、全幅が1765mmしかないクルマには見えません(^^;
一流ホテルに、恥じることなく乗りつけることができる数少ないハッチバックとなることでしょう。
そして、インテリア・デザインについても、他のレクサス車同様、とにかくゴージャスですね。

ハッチバックでここまでゴージャスなインテリアのクルマは、やはり、世界中探してもなかなか無いでしょう。
というわけで、コクピットに乗り込み、プッシュボタンを押して、エンジン始動。
ハイブリッドだけあって、最初は無音です。
走行モードは「SPORT」「NORMAL」「ECO」「EVドライブ」の4種類があり、まずはノーマルモードで発進しました。
NORMALモード時は、スピードメーター左の半円メーターは「POWER、ECO、CHARGE」の表示がされます。
このCT200hのエンジンは1.8リッター直4+モーターですが、さすがに、NORMALモードでは、パンチの効いた加速感とまではいかず、必要十分という感じの加速です。

これではちょっと面白味に欠けるなぁ、ということで、早々に、SPORTモードに変えてみました。
すると、例の半円メーターの表示がタコメーターに変わりました。

なかなか面白いギミックですね(^^;
このSPORTモードにすると、NORMALの駆動電圧が500Vであるのに対し、650Vまで昇圧されるとのことですが、いまいち、期待していたほどの加速力アップは感じられませんでした。
加えて、シフトを「Sレンジ」(いわゆる「マニュアルモード」)にし、パドルでシフトチェンジもしてみましたが、シフトアップしても、シフトが変わったという感触をほとんど感じることができず、少々興醒めでした。
やはりCVTは、エンジンフィーリングのかったるさというか、違和感が大き過ぎて、スポーツ走行を楽しむのは、辛いですね。
ただし、スポーツ走行という点で、このCT200hが唯一、面目躍如したのは、ハンドリングでした。
FFであるにも関わらず、まるでFRのような切れ味のハンドリングが味わえました。
足回りのセッティングも絶妙であり、乗り心地がいいのに、しっかりと硬さも感じます。
ですので、ハンドリングについては、以前所有していた、BMWの
現行320ツーリングMスポーツの素晴らしさに、かなり近いものを感じました。
試乗車は、サスペンション自体はノーマルでしたが、Version Lということで、F SPORT同様、パフォーマンスダンパーが標準装備されているので、それが少なからず好影響しているのではないかと思います。
なお、F SPORTになると、サスも専用セッティングが施され、加えてインチアップもされていますから、ハンドリングについては、相当シャープで気持ちのイイものであると想像されます。
ということで、このCT200h。
上記のとおり、ハンドリングと乗り心地は素晴らしいものがありました。
ただ、エンジンフィーリングやシフトフィーリングについては、スポーティとは程遠いものを感じてしまったため、総合的なドライビングプレジャーという点では「ビミョ〜」という印象です。
個人的感覚ですが、走りの面白さは、やっぱりハンドリングやエンジン等々、全てが総合的に絡まり合って決まりますからね・・・
CT200hのライバル車は、もちろん、
BMW 1シリやアウディ A3あたりを想定している、とのことですが、1シリやA3のドライビングフィールを気に入っているなら、CT200hで満足するのは、ちょっと辛いかもしれません(少なくとも私はそうでした)。
ハイブリッドにファン・トゥ・ドライブを期待するほうが間違いなのかもしれませんが、少なくとも、同じハイブリッドでも、
CR-Zのほうが、遥かにスポーティで面白かったです。
ただし、ドライビングプレジャーについては、ハイブリッドということで割り切ってしまえば、逆に、1シリやA3を上回るクルマとしてのゴージャス感があり、「高いクルマに乗っている」という感覚は、十分感じることができるでしょうし、デザインの良さ、という点でも、輸入車と比べてもそれほど引けを取らないと思いますから、そういうモノを目指している人には、十分魅力的なクルマだと思います。
(一言で言えば、「大人のハッチバック」って感じですね)
今日お邪魔したレクサス・ディーラーにも、たくさんのお客さんが、CT200h目当てで来ていました。
営業さん曰く「これだけお客さんが来るのは久しぶりのことです」とのこと(^^;
私も含め、今までレクサス車は高過ぎて手が出なかったような客層にとって、「ようやく手の届きそうなレクサスが出た」ということで、注目度はかなり高そうです。
私にとっては、もう少し、ドライビングプレジャーが感じられないと、「欲しい〜」というところまではいきませんが、逆に、これで、もう少し走りが面白くなれば、私ももう四十路を過ぎましたし、一気に候補の一つになるかもしれません(^^;
最後に
価格ですが、素のCT200hが355万円。
F SPORTだと、405万円。
そして、今日の試乗車のVersion Lは、430万円。
ある程度クルマにこだわりを持っている人なら、素グレードだけではちょっと辛いものがあり、やはりF SPORTとか、もしくは、その他オプションをつけざるを得ないと思います。
それに、上記価格に含まれていない、フロアマット1つとっても、8万円前後しますから、結局は、車両価格で400万円を大きく超えてくる可能性が十分あります。
レクサスの最廉価版とはいえ、やはり、私らのような一般庶民には、とても簡単には手が出る価格ではありませんね・・
以上、CT200hでした。