

(↑コペンはほとんど雪に埋もれてます(^^;)

そんな雪降る中、本日は、1月29日(火)に発売されたばかりの、マツダの新型アテンザに試乗して参りました。
本日お邪魔したマツダ・ディーラーに用意されていた新型アテンザの試乗車は、「スポーツワゴン25X」という、6種類のモデルがあるステーションワゴンの最上級モデルでした。
まず、そのエクステリア・デザインですが、ワイドなフェンダー等により、旧モデルに比べ、迫力が出ましたね。全幅は1800mmも無いのに、非常に大きく見えます。


エクステリア・デザインそのものについては、個人的には70点くらいでしょうか(^^;
同クラスの輸入車勢に比べると、カッコ良さ、あるいはセンスの良さ、という点で、どうしても、劣って見えるのが残念です。。。
ただし、「質感」という点では、明らかに同等もしくはそれ以上のレベルまで来たと思います。
それと、もう1つ残念なのは、ドアの軽さ。
これだけレベルの高い質感を持てるようになったのだから、輸入車のように、ドアの重さも、もう少し「ドスっ」と感じるような重厚さがあれば、もっとワクワクするのですが・・・
次にインテリア・デザインに関しては、カームホワイトという素敵な革の内装だったせいもありますが、これまた、非常に質感の高さを感じます☆
ドアの内側のデザインなど、輸入車と言ってもバレないような、センスの良さも感じます。


唯一、ATのシフトノブが、もうちょっとカッコよくなればいいのに、と思いましたが、全体的には、かなり質感の高いインテリアだと思います。

そして、スタートボタンを押し、エンジン始動。
「ん?エンジンかかったの?」と思えるほど、アイドリングは静かです。
音も小さく、振動も少ない、まるでトヨタの高級車と勘違いするような静寂でした。
ちなみに、オドメーターを見ると、まだ32km。
聞くと、今朝、おろしたばかりの試乗車でした(^^;

ということで、アクセルを踏み込み、発進。
この25EXというグレードは、2.5リッターNAエンジンを積んでいますが、まさにNAらしく、ナチュラルなフィーリングのまま回転数が上がっていき、しかも、エンジンサウンドは、静かだけど回せばしっかりと聞こえてくれるので、ドライバーズカーとして十分楽しめます☆
同じ2.5リッターNAのBMW325のような官能性はありませんが、それでも、この新型アテンザの2.5リッターの回り方は、非常に「心地良さ」を感じされてくれる、そんなエンジンです。
加速感は、十分速いです。
発進時、グっと強めにアクセルを踏むと、路面が濡れてるせいもあるでしょうが、ホイールスピンしました(^^;
トランスミッションは、ATでしたが、マニュアルモードは、シフトチェンジのレスポンスがよく、結構楽しめました。
このマニュアルモードは、BMW等と同様、シフトアップは手前に引くタイプなので、余計にスポーティに感じます。
(シフトアップが、手前ではなく、前方に押すタイプは、どうも鈍臭く感じますよね。。。(^^; )
唯一、このATは、6速ではなく5速であることが残念です。
いずれにしても、ATモデルで、これだけ楽しいのだから、MTは相当楽しいはずです。
乗ったら、ヤバいかも(^^;
そして、ボディの剛性感は、素晴らしいです☆
いわゆる、「足回りだけをがっちり固めました」というようなガッチリ感ではなく、まさに、クルマ全体の一塊としての剛性感が、メチャメチャ高く感じます。
このボディ剛性感がかなり好影響しているのだと思いますが、ハンドリングも絶品です☆
試乗したコースは、ちょっとしたワインディングがあり、クルマの量も少なく、そして、雪も上がって小雨程度になっていたので、かなり良い条件で試乗できたのですが、FFを感じさせない、クルマとの一体感を感じさせてくれる、素晴らしいものでした。
その場で乗り比べれば、FRの3シリーズやCクラスには負けるのかもしれませんが、少なくとも、この新型アテンザを運転している限りでは、不満は全くなく、逆に、絶品のハンドリングだと思いました。
しかも試乗車は、ステーションワゴンでしたから、セダンのハンドリングは、もっと絶品なのでしょうね☆
足回りも、これまた絶妙なセッティングだと思います。
月並みな表現ですが、硬すぎず、柔らかすぎず、乗っていて「足回り」の不満は、全く感じませんでした。
そして、しばらく試乗を続けているうちに、「これはもはや日本車ではない!」と感じるようになりました。
「俺は今、ドイツ車に乗っているのか?」と錯覚させられます。
感覚的には、私がブレラの前に乗っていた、E90 320ツーリングと、以前試乗したことのある現行型Cクラスを足して2で割ったような、それほどレベルの高い乗り味に感じました。
乗り味がとても上質なのに、ちゃんとスポーツドライビングも楽しめる、極めて完成度の高いクルマに仕上がったと思います。
比べるのは申し訳ないのですが、このクラスで個人的にもっとも好感を持っていた日本車は、レガシーでしたが、今回の新型アテンザは、クルマ全体としての完成度という点で、完全にレガシーを超えたと思います。(特にハンドリングやクルマ全体の剛性感)
このアテンザのほうが後発ですので、当然と言えば当然かもしれませんが、とはいえ、あのレガシーだって、今まで、3シリーズやCクラスのライバルになれる日本車として筆頭と言われているクルマですから、そのレガシーを上回るということは、もはや、クルマの完成度という点で、(ドアの軽さ等、重箱の隅をつつきたいところはありますが)新型アテンザは、個人的には、完全にドイツ車と並んだと言っていいと思います。
そして、真の意味で、ドイツ車と同等となるために必要なのは、残るは「デザインのみ」と言っていいのではないかと思います。
ドイツ車あるいはイタ車のように、運転せずとも、停まっているクルマを眺めているだけで欲しくなるようなデザインか?と聞かれると、新型アテンザは、残念ながら、そこまでのレベルには達していないと思います。
逆に言えば、欧州車が高いのは、「デザイン料」だと思えばいいのかもしれません。
やはり欧州車には総じて、日本車とは次元の違う、デザインセンスの素晴らしさを感じます。
この新型アテンザのようなクルマが、デザイン面でも欧州車好きを納得させるデザインになったとき、本当の意味で、日本車が欧州車と並ぶ、もしくは欧州車を超えることができると思います。
ということで、新型アテンザ、クルマの完成度としては、「素晴らしい!」と拍手したくなるクルマでした。
マツダだけを贔屓するつもりはないのですが、それにしても、マツダのクルマは、国産メーカーとしては、素晴らしいと思います。
ロードスター、RX-8は絶品のドライビングプレジャーを持ったクルマですが、この新型アテンザも、相当次元の高い、素晴らしいドライバーズカーだと思いました。
ところで・・・待てば、いずれ、この新型アテンザにも「マツダ・スピード」モデルが出るのでしょうか。
発売されて、もし試乗したら、ヤバいことになりそうです(^^;